うさっ鼻の女子たち
女の子の集団の中にいると、写真を撮ることが多い。もちろん、わたしも女の子だけど、少し距離がある人と一緒に写真を撮ろうの、一言が言えない。
女の子たちはそのハードルが低い気がする。
でも、わたしも本当は撮りたいけど言えないだから、声かけてくれると素直に喜んで写真に入る。
そんな時、女の子たちが使うのは9割型美肌アプリだ。
便利な時代、撮った瞬間に、いやカメラに映った時点で白い光に包まれ、肌艶よく、時には目にキラキラとしたエフェクトがかかるカメラ。
あと、なんか猫耳やうさ耳がついちゃったり。
本来の顔より2割増、というよりは、みんなの顔が少しづつ同じ顔に近づいているような気がする。
いいのかしら、と思うけど、でも実際普通に撮るより肌ツヤが良いのはうれしい。
でも、古風な私の頭はなんだか嘘ついているような、いや、写真を加工することは好きだから、嘘をついているというよりはなんだか統一感がありすぎて、オリジナリティがない様に感じてしまうのだ。
みんな同じ顔なんてつまらないじゃない。
ドッペルゲンガーなんて本当に会いたくないもの。
まあ、あったら会ったで楽しいのかもしれないけど、本当に会ったらわたしはきっと、少しでもオリジナリティを求めて整形するだろう。
まあ、可愛ければいいんだけどね。
私が好きなラッパーの1人、呂布カルマさんが言っていた。昔を振り返った時に動物の顔ばっかじゃ悲しいだろうというのは、一理あると私は思います...両方あるのがね、いいよ。いいと思うや。
プリクラとかすごい流行ったし、どんだけ盛れるかを競い合うのは昔からだよね。
うさっ鼻の女子たちへ
可愛いぞ。いいぞ可愛いのは。どんどんやれ。
でもたまには、素が1番可愛いのを思い出して。
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