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2025年に今更AIエロ漫画に参入して1ヶ月経ったリアルな現状について


はじめに

先に結論を書いておきます。こういうのでは大事と聞きました。

2作目頒布開始当日
1作目: 購入数17 頒布開始11日経過
2作目: 購入数8   頒布開始9時間経過

1/27 朝時点(1作目頒布開始11日経過、2作目頒布開始9時間経過) 

それから3日経って…初作頒布開始して2週間
1作目:購入数19
(うち4部は2作目公開後購入)
2作目:購入数17(金土日で5-6部増えるかなあって感じ)

1/30 朝時点(1作目頒布開始14日経過、2作目頒布開始3日経過)

キャンペーンで初作は30%,次作は20%引いて頒布したので、卸値は約180-220円。最初の半月で大体7,000円くらいの収益という状況です。
うーんリアル

ただ、これに審査中のFANZA様が入ってきたり、3作目以降が入ってくれば過去作の販売も多少加速して、リピート顧客も出来てくることを考えると、
1ヶ月で1-2万は目指せるなという実感を持てるところまでは行けました。

【著者のスペック】
・30歳
・エロ漫画、エロゲなど雑食に色々接種
・あまあま系の普通の恋人ものが好き(かわいそうは抜けない)
・ペイントで画像編集したことがあるくらい。殆どのツールは使ったことが ない。
・PCは一応1660SUPERが入ってるけど、AIに使うにはスペック不足

起:2025年1月1日、急に思い立ってエロ漫画を描きたくなった

かれこれ10年以上、エロ漫画やエロ同人、エロゲ、エロアニメなど色んなものに触れてきました。
僕が高校生くらいのときと比べると明らかに安くて良質なエロが気軽に浴びれる時代になり、大量摂取大量消費化してきているのを実感します。
そしてそんな時代の中、台頭してきたAIエロCG集にも当然触れるわけです。最初はAI×イラストって世間からも非難を浴びていた業界ですから、恐る恐る触れたわけですが、その時2つの衝撃を受けました。
・こんなシコリティ高いキレイなイラストが出せるんだ!
・話とかセリフ、流石に酷すぎねぇ…?

という印象です。(2023年くらいの作品だったかな…)

そこから月日が経ち、2025年の始め、インフルエンザで暇だった僕は、いつものようにエロ漫画を探していました。そこで2年ぶりにAIエロに触れたわけですが、
・ちゃんと漫画になってるものが増えてる!
・それでもまだセリフがひどい作品やただのCG集も多くねぇ…?
と感じました。

そしてふと一つの考えが思い浮かびます。
僕が作ったほうがいい作品作れるだろ…(野球観戦おじ並感)
僕が好きなのは純愛×付き合うまでの流れあってのエロ漫画。単編よりもシリーズもの、エロ漫画よりもエロゲという男です。
大量生産されたマネタイズ屋が作ったエロ作品よりいいものを考えられるだろという安易な直感から、今更ながら腰をあげたのでした。

承:制作開始、目指したいリアルな着地点 (作戦立て)

早速、ネットで情報収集です。せっかくやるなら失敗したくない。
せっかくやるならちょっとお小遣いが増えたら嬉しい。
そんな気持ちでキーボードをカタカタ…。

AI生成
・SeaArt(月430円制+2000円別途課金で1500-2000枚くらい生成できる)
ロゴ、表紙編集
・Canva(月1,180円)
漫画編集ソフト
・Clipstudio(クリスタ 月980円)

とりあえずこの辺は導入することに。パッとスタートしたかったのであまり深く考えず。なんやかんや月5,000円くらいになっちゃいましたね。
1/30時点、SeaArtは年間契約で8400円のスタンダードプラン(当時キャンペーン中)でやってます。こちら生成が少し遅い代わりにスタミナ消費しない無料生成ができるので結果こちらのほうが安上がりと判断しました。
情強であればもっといい進め方があるかもですが、とりあえず初めてみることを大事と判断しました。


続いて、実際にどれくらい反応が見込めるもんなのか、某2大巨頭のAI販売もできるWEBサイトの状況を見てみました。
結論売れ行きは2極化、売れるやつはとことん売れるし、売れないやつはとことん売れないって感じでした。
ただ、新規サークルやファンが少ないものでも1週間で10-20人が買ってるようなものがあります。
ちゃんとしたサムネイル、しっかり漫画になっていることがクリアできていればこの辺は目指せそうでした。二次創作だったら跳ねてるものもあるんですが、そこはなんとなく僕の良心が傷んだので…。

まず上記の1作15人の反応を目指し、3割~4割がリピしてくれる、1割2割が過去作も買ってくれる状況を作ろうと思いました。
1作出して、15人買う→5-6人リピ顧客
次作だして、20人買う→6-8人リピ顧客→2~4人が過去作も買ってくれる
こんな感じでいけば5作品くらい出た段階で、
1作出せば50人くらいが手に取ってくれて、過去作も5-10作一緒に出る
状況が作れるんじゃないかと雑に仮説立てしました。
こうなれば5作品目くらいには1作出せば10,000円くらいになる。月2作出していって、3月には月2-3万くらい収入を目指そうかなぁ。
こんな感じで考えました。

この辺は作戦があったので、まずはやってみることにしました。
その作戦は
・サムネイルの時点で漫画であることがわかること
・いわゆるAI絵ってわかりやすいものじゃない絵柄を選ぶこと
(テカテカした肌の塗りとか、やたら細かい背景など)
・サンプルは本編の漫画ページをただ貼るではなく、できればデザインする。あとはヒロインの紹介をサンプルにいれること

この3点です。
この辺が出来てればある程度新規でも反応はありそうでした。
後は内容が良ければリピート率、過去作購入率につながると思います。
ただ、まだ動き出して1ヶ月の状態ですから、見当外れな作戦だったら恥ずかしいのでこの作戦は消しますw

転:1/16販売開始と2週間経った現状の結果

ものすごい勢いで創作を始め、本業の傍ら作業しつつ、10日ほどで1作が出来上がりました。
今の時点で既にちょっとアラがあるなぁと思える作品ですが、こういうのはまず完成させることが大事と聞いたので後悔はなし。

ここで1つ壁にぶち当たります。各サイトの審査期間です。
僕の結果だけお伝えすると、
申請してから
6日ほどでDLsite様、配信開始
5日でFANZA様予告開始、16日経っても本編は審査中

という状況です。
年始は作品の審査が溜まっており、ここはこういうものらしいことは後で知りました。あと、DLsite様はたぶん土日でも作業していて、FANZA様はおそらく土日休み、この辺の差もありそうです。
2作目はDLsite様は3日くらいで配信開始してくれたので、混雑は解消されてきてるようです)

そんなこんなでDLsite様で頒布開始。
具体の成果は冒頭記載している通り。
DLsite様だけの結果ですが、概ね思ってた通りの反応を得られました。

2作目はコツも分かったので1週間くらいで仕上がりました。
それは先にコマ割りとセリフなどを割り当てていって、それに合うイラストを生成すること。必要なイラストがわかれば、あとは無料生成でガチャ回しまくる、という感じです。

ただこの熱量や作業時間がずっと続くわけでもないので、現実は2週間で1作仕上げるくらいのスパンになりそうです。

結:まだ参入する意味はありそう

1-2年前から「もうブームは過ぎた、今からやってもキツイ」という情報と
「みんな!やろうやろう!」という情報が混ざり合ってるAI×エロ界隈
その中で、今更になって身を投じた男のリアルについて書きました。
やってみると、もちろん簡単な世界じゃないんですが、それ以上に
・自分の理想のエロ漫画が作れる!
・自分がエロいと思ったものがウケてるってのが数字でわかる!

というのが想像以上に快感です。

もちろんAI技術に関して賛否両論あるのはめちゃくちゃわかります。
これまでの努力ってなんだったの?しかも勝手に技術盗まれて金稼ぎされてるのは許せんって意見ももっともだと思うし、僕も別の畑で同じ想いを持ってたりします。
ただ現状やってみて思ったのが、意外と簡単じゃないなということです。
今までって
・野菜農家が自分のとこの野菜を使ったレストランをやっている。美味しい野菜を作れるところや、料理が上手なところは人気になる。
状態だったところが、
・だれでもコンビニで美味しい野菜を買えるようになった。農家じゃなくても腕次第で人気のレストランになれる。
状態になりました。

最初はそのコンビニの野菜をただ野菜スティックにして安く売るだけで反応があったかもしれませんが、世の中野菜スティックだらけになっちゃって誰も見向きしなくなった、というのが今のリアルな状況だと思います。

「野菜農家が直でやってるレストラン」「牧場直営のアイスクリーム」
みたいな特別感はむしろ強くなってきている。
・自分の料理のための素材を自分で自由に0から作れる強さ(形、味とか)
という点で、今までの手書き勢の価値は低くなるどころか高くなってるようにすら思いました。キレイな絵だけの作品って結局抜けないって感覚はエロ漫画好きなら感じたことがあると思います。

今後のAI作家の世界は
・上質な素材をチョイスする腕、素材を活かす料理の腕
で今後は選ばれる時代になるんだなと、1ヶ月やっただけでも感じました。
審査もどんどん長くなってきている時代らしいので、マネタイズ屋がやっている、いわゆるポン出しの画像集では効率が悪い時代になってきたと思います(これは業界的にはいい傾向だと思います)
作品数は減っていき、価格は下がり、質は上がっていく。
読者としてはいい時代になってきていると思います。

今の僕ではどちらの腕もまだまだですが、今まで食べてきた料理の量と質には自信があります。その経験を以て、どこまで自分の力を出せるのか、たまに思い出したら更新していきたいと思います。


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