私たちには何ができるのだろうか?
おそらく私も含めて、多くの日本人はこのような状況になるとは思っていなかったのではないだろうか?
なんだかんだ言っても、外交交渉で問題は解決される(あるいは先送りされる)のではないかと、多分かなり多くの人が思っていた(あるいは関心すら持っていなかった)だろう。
僕が大学生の時にベルリンの壁が崩壊し、その後に構築された新しい秩序に基づく体制は、ちょっとした綻びはいつもあるものの揺るぎないものだと考えてきた。
しかし、今回の出来事は、それはもう成り立たないことなのだと強烈に教えてくれていると思う。
この出来事の背景には、歴史的なことや文化的なことや、たくさんのことがあるというのは理解しなければならないだろう。
物事を一つの方向からだけ見てはならない、ということを僕の(心の)師匠であるエピクテトス先生はおっしゃっているし、特に国家が成立してからここまでの人類の歴史には、たくさんのことが起きてきているわけで、それを考慮に入れる必要はあるのは分かっている。
しかし、しかしだ、これだけは自分は許容できないということがある。
大人たちには色々な利権や、複雑な利害関係があるのはある意味で仕方ないが、子どもたちがこのような状態になっていることを、絶対に許容してはならないと自分は考えます。
なぜ年端もいかない子どもが、地下鉄に避難して、涙を流しながら「死にたくない」と怯えないといけないだろうか?それを正当化する理由など一つとしてない。
実は私たちが良く知らないだけで、世界では経済的な問題だったり、宗教的な問題だったり、色んな理由で子どもたちを含めた弱者が困難な状況に置かれいる。
僕には、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務し、長年にわたって紛争地域で支援活動をしている友人がいますが、彼はその精神を壊すような体験もしてきており、紛争地域における弱者の置かれた状況は相当に厳しいものだと聞きました。
こういう時に行動を起こすとすれば、まず寄付くらいしか自分には思いつかないので、とりあえずUNHCRとユニセフへの募金を行いました。
こんな時にこんなことしかできない自分の無力さを感じますが、やらないよりはやるべきだと思いますし、やる以上はある程度しっかりとしたところにお金を預けるようにしたいと考えました
世界中の各所(ロシア国内ですら)で、この戦争に対しての抗議が行われており、まだまだ世界は善意に満ちているのであると信じたいが、一方で我々も日本という国が置かれている国際的な状況を良く考えて、自分たちが何をすべきであるかを考える必要があると思います。
またこのゼレンスキー大統領のロシア国民に対する演説の内容は、世界中の紛争地域にいる人たちが思っていることを代弁しているような気がします。
同じようなことが、いつこの地域で起きてもおかしくないはずで、それに対して私たちは備えるべきことを再度考える必要があるでしょう。
また、これらのアスリートの情報に接し、自分だったらどうするのだろうと考えています。
ロシアとウクライナの間での協議が行われるとの報道もあった(が、プーチン大統領の要求を見る限り、これがまとまるとは思えない)ので、今後の推移はしっかりと見つめつつ、仮にこれが収束したとしても、自分たちには関係のないことだと考えるのではなく、いつ当事者になるか分からないという意識で考え続けていこうと思います。
そして今はとにかくウクライナに早く平和が訪れることを祈るしかない。