【京都#006】秀吉最後の花見の地で、満開の桜を愛でる〈醍醐寺②〉
醍醐寺は、上醍醐と下醍醐とあり、その間は山道にして1時間ほどあるそうです。時間があるとはいえ、山に登る格好では来ていないので、上醍醐は次回以降に…今回は下醍醐の有料エリア①三宝院②伽藍③霊宝館でお花見です。
拝観券は、通常期と春期で少し仕様が違っていて、花見シーズンからGWまでの春期は、上記の下醍醐三箇所全部を見られるチケットになります。
総門から入って、左手に「三宝院」、右手に茶屋売店エリアと「霊宝館」、正面に「伽藍」なんですが、チケットはどの入口でも購入可。
総門に近いってことで、三宝院入口が一番混んでいたかなとは思いますが、時間によるかも。私はまずは伽藍へ向かい、西大門(仁王門)が受付なので、そこで共通チケットを購入しました。
伽藍
西大門(仁王門)
伽藍エリアは、とにかく広かった。建物と建物の間も開いてるし、見るところがたくさんあるので、そこまで混雑している印象はありませんでした。
伽藍内の気になったところを、いくつかピックアップ。ちなみに国宝建築物は2つ…金堂と五重塔なので、そこはマストです。
五重塔
応仁の乱でほぼ全焼した伽藍の中で、唯一創建当時の姿で残ってる五重塔。平安後期の建物が、今でも残ってることは本当に貴重なことで、京都府下で一番古い木造建物だそう。
初重内部の両界曼荼羅と真言八祖(空海展で学んだばかり!)を表した壁画も、現存する平安絵画としてめちゃ貴重で、塔本体とは別に「絵画」としても国宝認定されているとのことです。
毎月29日、醍醐天皇のご命日にあわせ行われる開扉法要の際に、写経奉納が行われため、写経奉納をすることで、五重塔内部を四方の扉の外側から拝観することができるそうです。いつかチャレンジしたいです。
五重塔まわりの桜は結構散っていたのですが、なんとか咲いてる感じが出せる角度を見つけて📷
金堂
秀吉の発願により、紀伊から移築した建物。もともとは平安時代で、その当時の部材も残っているとのことですが、修復時の鎌倉時代のものや、移築時の桃山時代の手法も混在している。
観音堂
本当は、上醍醐・准胝堂が西国三十三所の札所なのですが、落雷で全焼してしまったらしく、今は仮に、ということでこの観音堂に移っておりました。御朱印をいただく列がスゴかった。私は西国用の納経帳を持っていかずでしたので、次行くときには忘れずに持っていきたいと思います。
弁天堂・無量寿苑
三宝院
歴代座主が居住する本坊的な存在。当初は金堂のすぐ西側に創建され、後に今の場所に復興された。唐門と表書院が国宝。
特別期間で、書院から特別史跡および特別名勝の庭園を眺めることもできたのですが、すごい人数が縁側に座ってるのが見えまして…またの機会に。
歴史的に有名なお花見の「醍醐の桜」
ぼんやりとしか覚えていなかったので、今回改めて…1598年3月に山城醍醐寺の三宝院で、戦国武将の豊臣秀吉が催した花見の宴が「醍醐の桜」。 秀吉は、この日のために近江など各地から集めた700本もの桜を醍醐寺に植林し、建物や庭園を造ったそうです。秀吉は、その年8月に没したため、最後の歓楽として有名。
霊宝館
7万5千点以上の国宝や重要文化財を含むやく10万点以上(!!!!!)の寺宝を収蔵。本館、平成館、仏像棟とあり、今回は仏像棟と庭の桜を見せていただきました。
まだまだ蕾だったけど、すごい存在感のある大きなしだれ桜は、樹齢180年とのこと。満開の時に見られたらホント最高だろうなぁと思いました。イマジンですね。
最後に、私の大好きなあのCMを。