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実績作りのアイデア:期限付き匿名板

言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン(古

知人の相談を受けて思いついたのだが、言いたいことを直接伝えると角が立つとか、裏で陰口を叩くだけなのは陰湿だとか、とかく世知辛い世の中というか時代というか。伝えたいが伝えることで面倒に巻き込まれるのは避けたいというニーズは少なからずあるというか。個人的には言いたいことは言うべきだし伝えるべきことは直接伝えるべきだと思うのだが、逆恨みとか空気とか確かに面倒なことが多いのはわかる。

匿名性をある程度担保しつつ、なるべく言うべきことを言える掲示板のニーズを設計してみよう。

身内用

不特定多数に向けて公開したり、不特定多数が書き込み出来てしまうことで、不心得者によって場があれる。ならば最初から身内向け、つまりプライベートに限定すれば荒れる確率を下げることができるかもしれない。具体的にはURLを知っている人だけが参加できる方式の板にするといい。可能であれば一定のログイン(ソーシャルや特定のドメインの配下など)での制限を加えるのもいいだろう。割り切るなら組織用途に限定してしまうのもありだ。

表示はしないが特定はできる

表向き投稿者と投稿内容の紐づけは行わない(誰が投稿したかは表示しない)が、運営によってその紐づけは把握される(データなのだから当然できるべきだしそのように設計するべきだ。意味が把握できない場合はこの手のシステムに手を出すべきではない)。後付けで方針を変更するとユーザの反感を買うので、最初から課金による情報開示有りを明言しておくのは有効だ。抑止力として機能する最適な金額を決めるのは大変そうではあるが。

自動消滅

データの保持期間を最初から短く設定することで、不要な騒動から距離をとることができるかもしれない。短期的な記録しか残らない、プライベートな板を荒らして遊ぶほど人は暇ではないだろうから。要は使い捨てと割り切ってしまうことで回転率をあげてしまうということだ。もちろん期間延長を課金してもいいだろう。

他の人の投稿内容は見えない

板に対する他人の書き込みは見えないようにすることで、安易な批判、挑発等への連携を避けることができるはずだ。ブラックホールのように単純に書き捨ててもらうイメージになるので、サービスの流行具合が外から見えにくいというデメリットがある。


ニーズから導くサービスのありようについても見てみよう。

企業向け第三者サービス

社内でのアンケートに馬鹿正直に答える人は出世しにくいかもしれない。もちろん、そう考えている社員を内包した会社がこの先うまく生き延びれるかははなはだ疑問だ。一番いいのは何でも言える、言われたことを昇華させて前進できるメンバー、チーム、企業であることだと思うが、はてさてどれだけの会社がそこまでの自信を持っているだろうか。個人としては言いたいと思っていても、言えない事情等があるからこそのサービスである。投稿可能範囲を社内に限定することで企業向けの王様の耳はロバの耳的サイトにできないだろうか。社内で特定されてしまうかもという不安を第三者サービスという形で払拭するものだ。

フォロワーへの質問箱

Twitterに質問箱という第三者サービスがある。フォロワーからの質問を受け付け、それに回答するという実にSNSらしいサービスだ。今日のアイデアはその逆方向のサービスに向いている。要は、自分のフォロワーに向かって、自分についてどう思っているか、などを板としてリンクすることで、相互フォローで普段は書きにくいことでも書いてもらえる、かもしれないというものだ。少し聞いてみたいけど、オープンには聞けない聞きにくい、みたいなことを聞くために使えそうな気がしないだろうか。

情報収集箱

聞きたいことを板としてパブリックにして、回答はクローズドにしてしまうことで、自由な意見が集められるかもしれない。例えば話題のお店に関することだったり、特定のなんらかの情報について意見を求めたりとか。企業寄りになってしまうが、新製品のABテスト的意見募集などに使えそうだ。


書いていて思ったが掲示板も仕掛けも練ればまだまだいろいろ使い道あるなと思った。実績作りのために簡易掲示板を作って動かしてみるのはもちろん、用途や使い方について案を練ってみるのはいい考えだと思う。あとあえて触れていないが魚拓の類には注意が必要だ。非公開のつもりで作っていた掲示板のデータが魚拓取られていて後々面倒なことになるなどザラにあるのだから。


フリーランスのエンジニア。主にサーバサイドからインフラ。フロントとアプリも出来るけどそんなに好きじゃない。noteはアウトプットの練習用。普段はTwitterにしかいない。