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実績作りのアイデア

Twitter ではIT系フォローが多いせいか、日々の話題もITに関係したものが多い。最近ホットなのは、実績作りについての話題だろうか。

所謂未経験から駆け出し、はては技術的スキルアップの図れないサラリーマンエンジニアまで、自分はこれをやった、という実績がないことが課題である、という話。

実績なんか作ればいいんじゃないかと思うのだけど、基本的にその辺りを執拗に気にするタイプの人は身の丈に合わない成果を求めすぎているのか、結果として何かしなくてはと思うだけ、で実際には何を作っていいのかわからない、なので何もしていない、というタイプが多いみたい。

多分にもれず俺自身も何もしていないタイプなので、偉そうなことを言う資格などないような気もするけど、普通に暮らせる程度の報酬をいただきつつ、IT関係に限らない自己研鑽は怠っていないつもりなので、多少の上から目線にはご容赦願いたい。

というわけで、今日は主にスマートフォン向けアプリケーションの開発者向けに、開発課題としてアプリアイデアをあくまで例として披露しようと思う。いくつかアイデアがあるので、シリーズにすればいいのかなと書きながら思ったので今日は1つだけだ。

ポモドーロテクニック向けのアプリ

ポモドーロテクニックについてはぐぐって欲しい。そのアプリも多数あるのはストアで検索すればすぐわかるはずだ。今更ポモドーロかよと思った人は読むのをやめていいと思う。

ポモドーロアプリの大枠はタイマー(主に25~60分程度の作業用と5~20分程度の休憩用を交互に処理できる)で、アプリによって、どんな作業に集中するかを選択(仕事、勉強、電話、メールなどのアイコンから選択できる)するか、メモを入力できるなどの工夫がある。アプリとしてのビジュアルに凝ったものも多い。

今までなんのアプリも作ったことがない人には、単にタイマー部分を作るだけでもなかなかにやっかいなんだが(嘘だと思うならタイマー部分を設計して実装してみるといい。特にスマートフォン向けコーディングでタイマーをそれなりに実装するのは大変だから)、それでもその部分を作ってしまえば、追加機能で差別化を図って十分な実績になると思う。

というわけで差別化の案だ。

ワンタッチ

ポモドーロは30分程度の作業時間と5分程度の休憩時間を交互に繰り返し、メリハリをつけるためのテクニックなので、そのための実装をしているものが多い。大抵は25分5分x2セットx2セットで長い休憩、のようなデフォルトスロットリングをしている。そして実行中は大抵変更も効かず、ストップ、リセット、リスタート(次のスロット)のような手順が必要になる。

改善案は、最初から作業用タイマーと休憩用タイマーの二つを表示しておき、ワンタッチ(ワンタップでいいw)で切り替える、というものだ。
もちろん所定の時間経過でも自動で切り替える必要がある。切り替え都度消化した時間の分の何か(5分で1メモリのブロックなど)を積み上げて、1日の終わりにどんな時間の使い方になったかをグラフィカルに表示できると素晴らしくないだろうか。

サイレント

大抵のポモドーロアプリは、アプリとして表示されていることを前提に作られている(アプリなのだからそれは当然だが)。ならば逆張りしてタイマーをスタートしたらアプリを閉じてしまい、時間経過を通知系に任せるというのはどうだろうか。
PUSH通知、LINEやFB Messenger等のSNS通知の他、電話呼び出しは少しコストがかかりそうだがアプリ自体のデザインや機能ではなく時間を知らせる、という目的のみに特化させるという案だ。

ゲーミフィケーション

みんな大好きゲーミフィケーション。ポモドーロも慣れればゲーミフィケーションのようなものに昇華されるが、もっとわかりやすいゲーミフィケーションを取り入れるのはどうだろうか。
具体的には、作業時間を開始して30分経過でポイントが貯まる。休憩時間の枠を利用してポイントを回収する操作(貯まったポイントをしまうメタファーが望ましい)の後で次の作業を開始できる、というものだ。
ソシャゲ界隈には実作業と同じ時間中に他の処理も出来ている(バックグラウンドで何か出来ている)と、なぜか常にその状態を維持したくなる癖のようなものがあるらしい。
そもそもポモドーロは作業時間と休憩時間を固定しつつメリハリをつけることで作業に集中するものなので、作業をしながらポモドーロのポイントが貯まる、貯めたポイントで何かが出来る、それがインセンティブになる、ということ。インセンティブ自体のアイデアはまた別途。


とまぁ他にもいろいろ出てくるけど、一番大事なのはまず作ることに違いない。あくまでおまけだが、ゲームを開発する際のタイマーコントロールはいつでも根幹部分に必要なので、もしゲーム開発がしたいと考えている人がいたなら、タイマーアプリケーションから始めるのはお勧めだ。クラス化して再利用が可能な形になっていればなおいいだろう。

最後になったが、別に全てのポモドーロアプリを試してみたわけでもないので、これらのアイデアが既出だったとしても一切関知しない。それこそこれらが凡庸なアイデアに過ぎないこと、一般的に受け入れられていないこと(今まで見たことがないのでね)の証左に過ぎないと考えている。それでも、実績作りに悩む後進が手を動かすきっかけのひとつにでもなれば幸いに思う。

末筆になってしまったが今回もキャッチの画像はぱくたそさんから。


フリーランスのエンジニア。主にサーバサイドからインフラ。フロントとアプリも出来るけどそんなに好きじゃない。noteはアウトプットの練習用。普段はTwitterにしかいない。