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【ペアーズ奮闘日記①後編】アムウェイ女編 勧誘女を持ち帰って洗脳解除した話

この物語は、男女の聖なる出会いの場であるマッチングアプリのペアーズに蔓延るアムウェイ勧誘女達を片っ端から成敗し、健全な男女の出会いの場を作ることを目指す、私ラージ高山の実話である。

中編を読んでない人は先に前編読んでね。


持ち帰りから洗脳解除まで

滞在時間1時間弱でMちゃんが「そろそろ帰らないと」と言うので、お会計を済ませてひとまず肉汁ダンダダンを退店。

ちなみにお会計額は2人で3400円とかなりリーズナブルなので、金欠男子には是非この肉汁ダダンをおすすめしたい笑
お持ち帰りにおいてはやはり男が全額奢るのが必要前提条件になってくるので、金欠でも持ち帰りたい時はこういう安い店を選ぼう(といってもどうしても口説きたい相手なら、1軒目からそれなりの店に行ったほうがいいのかもしれないが)

解散する流れで一緒に駅へ向かう途中、僕の方から恋バナジャブを開始。

「毎週土日バレーボールしてるみたいだけど、もしペアーズで彼氏できてもやっぱり土日は両方予定入れちゃうの?」

「いや、流石に彼氏できたら予定空ける、、、と思います」

「あ、流石にそうなんだね。じゃあ前の彼氏さんとは土日会ってたの?」

「会ってましたよ!でも別れちゃったからペアーズ始めて、それで土日もバレーボールするようになりました、、、」

なるほど、Mちゃんは失恋の寂しさからペアーズを始め、アムウェイにハマったようだ。やはり心に隙間がある人は、マルチに狙われやすいのかもしれない。

「ラージさんは今彼女とかいるんですか?」

Mちゃんの方から僕に話を振ってきた。

「いないよ!てかいたらマッチングアプリやらないよ!」

「あ、たしかにそうですね」

こんな当たり前のことを聞いてくるのは、彼女が彼氏目的でペアーズをやっていない証拠だった。

「俺も1ヶ月前まで同棲してたんだけど、別れて今は一人暮らしなんだ」

「え!?そうだったんですか!?え、、、なんで別れちゃったんですか、、、?」

信号機を渡れば駅に到着、というところでMちゃんは僕の過去の恋愛に食いついてきた。よし、ここまでくればこっちのペースだ。

「そういう話ってさ、2件目でするもんじゃん?だから2軒目行きたかったんだよねえ。でももう帰っちゃうんでしょ??」

「ええ、ううう、たしかにそうですね、、、うう気になるう」

ここで一気に畳み掛ける

「仕事始まるのたしかそんなに早くないよね?まだ10時過ぎたくらいだし終電もあるし、大丈夫じゃない?別にこのまま帰ってもいいけど。」

Mちゃんはスマホで時間を確認し、少し悩んでから「はい、じゃあ行きましょう」と答えた。

よっし、作戦成功。1件目で敢えてほとんど恋バナをしなかったことで、2軒目に行く理由を作れた。もっともMちゃんが僕の恋バナに一切興味を持たなかった場合はこの作戦は破綻するため、決して完璧な作戦ではないが、まあ結果オーライである。

「よし、じゃあどうしよっか?バーでも行く?」
と一旦言ってみて様子を見る。

「うーん、そうですねえ、どこかいいところありますかねえ」

表情からして、別にバーに行きたいわけでもなさそうなのがわかったのでここで転換

「それかコンビニで酒買って俺の家で飲まない?」

「え、え、家ですか??まだ今日1回目なのにいきなり家??」

当然の反応である。1回目のデートでいきなり2件目で家に連れ込もうとするのは、普通ならやばい。がこいつはアムウェイ。僕には特にそこに罪悪感はなかった。

「あ、別に家で飲むってだけで、終電前に帰ってもらって大丈夫だよ?それなら平気でしょ?」

ぶっちゃけ終電で帰すつもりなど微塵もないが、こう言っておけば女の子的には「終電で帰るし泊まるわけじゃないしいいよね」って家に行く口実ができる。つまり「私軽い女じゃない」ってのを維持できるのだ。だから断られにくい。もちろん女の子にその気がない時は、多分こう言っても断られるので、その時は潔くバーにでも行こう。お持ち帰りと拉致は別です。

「わかりました、それなら行きます」

ここで僕はタクシーを呼び、Mちゃんを連れて帰宅。

しばらくソファーでコンビニで買ったお酒を飲みながら恋バナをした後、プロレスの試合が始まった。
試合開始!以下割愛











試合終了

試合後、ピロートークという名の事情聴取及び説教を僕は始めた。

「今日さ、ペアーズでマッチングした俺と会った理由、他にあるよね?本当の理由は何?」

「ええ、それは、面白そうな人だったから、、、まあ実は言ってないこともあるけど、、、」

「もし違ったらゴメンなんだけど、Mちゃんアムウェイだよね?」

僕が思い切ってそう聞くとMちゃんは「やっぱりわかっちゃうかー」と自白した。

その後事情聴取を進めていく中でわかったこととして
・Mちゃんは失恋後タップルを始め、マッチングしたアムウェイ会員(男性)に勧誘され入ってしまった
・アムウェイではマッチングアプリを使った勧誘が推奨されており、実際にMちゃんもペアーズ、タップル、Tinder、Withを使って勧誘をしているとのこと
・正直アムウェイに入ったことは後悔しているが、自分の居場所が無くて寂しい、だいぶ初期費用で投資してしまったので引くに引けない、権利収入でビッグになる夢が捨てられないといった理由で辞めれない

などなど諸々の事情が判明した。

なので僕は
・マッチングアプリをそういう使い方すること自体が、本気で男女の出会いを求めている人々に対して失礼だし迷惑
・Mちゃん自身が良い人と巡り合って付き合う機会を失う
・アムウェイの人が仲良くして居場所を提供してくれるのは、君がアムウェイをやってるから。つまりアムウェイだけで繋がった偽りの人間関係であり、本当の友達じゃない
・アムウェイは年間300万~400万稼げるだけですごいほうなので、会社員と比べて労働量に対する報酬のコスパが圧倒的に悪い

といった話をした。

Mちゃんは僕の話全てに納得していた。

そしてこういった。

「今週末河口湖に合宿に行くんだ」
合宿、それはアムウェイに加入して日が浅い者たちに行われるルーキー合宿、つまり洗脳研修だ。1人一台自分のアムウェイ空気清浄機を持っていかなければならないらしい。

「この合宿は流石に行ったらやばいなって思うけど、でももうキャンセルできないし、行くしか無いんだ、、、」

なぜそう自覚してるのに行こうとするのだろう、、、

僕は
・合宿は体調不良を理由に直前に休め
・いきなり辞めるとたしかにこじれそうだから、徐々にフェードアウトしろ
・バレーボールとかのイベントにはもう参加するな
・もし居場所を失うのが怖いなら、とりあえず在籍しておいて健全な社会人サークルを見つけてから移ればいい(転職や恋人の乗り換えと同じ)

と伝えた。

Mちゃんは納得していた、がやはり合宿を休むのには抵抗があるようだ。



次の日の朝、Mちゃんは

「合宿終わったらまた来てもいい?昨日せっかく洗脳解いてもらったけど、私きっとまた合宿で洗脳されちゃうから、そしたらまた解いて欲しい」

と言い残して家を出ていった。

、、、なんでそこまで自覚してるのに行くのかなあ、、、?
はあ、合宿を経て洗脳強化されたやつと来週対峙せねばならんのか、、、

こうしてアムウェイ勧誘女Mちゃんとの一晩の戦いは幕を閉じた。

そしてこの2日後、事態は急変する。
気になる方は後日談を読んで下さい。

https://note.com/rajtakayama/n/n58fac59344a9

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