【考察】三田美吹が「横断歩道」に込めた想い【スタパ】
11月23日、24日にかけてスターダストプロモーションに所属するアイドル&ガールズユニットによるフェス「STARDUST THE PARTY 2024」(以下、スタパ)が開催されました。
総勢96人の出演者の中には、私の推し女優である三田美吹もソロアーティストとして出演していました。
「待つことが苦手組。」という新ユニットやシャッフルユニットへの参加だけでなく、ソロでの歌唱もさせてもらえて、ファンとしては本当に嬉しいイベントでした。
今回はスタパ全体の感想というよりは、彼女のソロ歌唱について私なりに感じたことを書いてみたいと思います。
ソロで歌われた3曲
彼女はスタパの3ステージそれぞれで別の曲を披露しました。
それが「踊れ!」「ホログラフィック・デート」「横断歩道」の3曲です。
この選曲に対する私の率直な感想は「随分とマニアックだな」といったところでした。
何しろ全曲、シングルCDやアルバムのリード曲ではありませんし、彼女が所属していたCROWN POPが解散する前でも、LIVEで披露されることが珍しい曲だったからです。
「踊れ!」に関しては第2回スタプラアイドルフェスティバルで、初代シンデレラとしてソロ歌唱をした思い入れのある曲ではあります。
しかし他の2曲は大人のシティーポップやバラードだったりするので、フェス形式のアイドルイベント向きではありません。
CROWN POP最大の盛り上げ曲である「夏キラリ☆」や、彼女が初代シンデレラに選ばれたときに歌唱した「手のひらに青空」などの人気曲も封印していたのでした。
その意図について彼女は次のポストのALTに書いています。
今の自分らしい表現をした結果が、あの3曲になったわけですね。
ただ、最終公演で披露された「横断歩道」を聴いているとき、私には彼女が他の2曲を歌っているときと明らかに様子が違うと感じました。
それは後半に見せた少し泣きそうにも見えた表情と震えた声。
何かこの曲には特別な想いを込めているように私は感じたのです。
その想いとは一体なんなのでしょう。
「横断歩道」の歌詞
ここで、「横断歩道」という曲の歌詞を紐解いてみましょう。
読んでみると、別れた恋人同士が時を経て再会し、心が揺れ動きながらも再び別々の道を歩き始めるドラマということがわかります。
ただ、これをアイドルが歌うとどうか。
私はCROWN POPが歌っているときに感じていたのは、アイドルの道を選んだ自分と、選ばなかった自分との葛藤です。
華やかではあるがストイックなアイドルとしての道、それとは別に普通の女の子としての幸せを謳歌(おうか)するのと、どちらが正解なのだろうかという迷い。
それでもアイドルとしての夢をまっすぐに追い求めていく…。
そのような形でこの曲を解釈していました。
恋愛ソングのように思えて、歌い手の立場によってその意味合いも違って見えることもできる。
そんな深みのある歌だと私は思います。
三田美吹の「横断歩道」
ではこの日の彼女が「横断歩道」を歌ったとき、どのような意味合いを帯びたのでしょう。
彼女は所属グループであったCROWN POPが解散してからは、アイドルをやめて新たな夢を追い求める覚悟を語りました。
「CROWN POP以外でアイドルや歌を続けることは考えられない。」
そう言い切るほどにグループへの思い入れが強かった彼女が、今回のスタパで再びアイドルに混じって歌うことは複雑な気持ちだったでしょう。
もしかしたらなじみのアイドルたちとの共演やスポットライトに、後ろ髪を引かれていたのかもしれません。
そんな彼女が最後に選択した曲が「横断歩道」でした。
にぎやかなアイドルの世界、そこに再び戻ることは1人で新しい道を進むことよりも近道なのかもしれない。
それでも自分が抱いた大きな夢に向けて、まっすぐ歩いていこう。
かすかに残る未練を断ち切るためにも、強い決意を込めて彼女は歌った。
そんな風に私は感じてならないのでした。
もしかしたら彼女はそこまで深い意味を持たせて選曲していないかもしれませんが、あくまで私の深読み妄想ですので、その辺はご容赦くださいませ。
これからの三田美吹
そんな三田美吹の新たなる道。
女優としての活躍の場はすぐそこに迫っています。
12月12日(木)より三越劇場で開演する舞台「かげきしょうじょ!!」にて、中山リサ役としての出演が決定しています。
アフターイベントのお見送り会付きの初日以外は、チケット絶賛販売中のようです。
彼女がCROWN POP卒業後の最も大きな舞台となりますので、ぜひ見逃さないようにしましょう。