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【もリフ】ももクロのコント「テンポーズ」が超傑作だった件【武道館】

もう随分と前の話になりますが、途中まで書いてあった記事をリサイクル。
ネタが少し古いのはご容赦くださいませ。


去る2021年11月18日、日本武道館において、

『ドリフ&ももクロ ライブフェス~コントもあるョ!全員集合~produce by もリフのじかん』

が開催されたので見に行きました。

子供の頃にドリフを見て育ち、後にももクロにハマったおっさんの私には、

とてつもなく懐かしく、楽しく、感動的で、幸せなイベントでした。

見どころは沢山あって語り尽くすのも大変なのですが、

今回はその中でも話題になった「テンポーズ」に焦点を絞って書きたいと思います。

これがとにかく傑作コントだったのです。

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テンポーズの皆さんと東京03飯塚悟志

テンポーズとは?

コントの正式名は「ただテンポがいいだけの人たち」

ももいろクローバーZの4人と、東京03飯塚悟志によるコントで、

お笑いコンビ「ゾフィー」の上田航平さんが、この日のために描き下ろしたオリジナル。

その存在は事前番組などで明かされていましたが、

上田さん本人が「キングオブコントの準決勝は堅い」と言い切るほどの自信作でした。

プロの芸人さんがアイドルのやるコントをここまで評価することは、過去に例がない。

そのためファンの間での期待値が非常に高かったのですが、

上田さんの評価は誇張ではなく、日本武道館は大爆笑の渦に巻き込まれたのです。


テンポーズコントの凄さ

YouTubeに序盤の3分半が公開されていますので、とりあえずは見てください。

冒頭部分を見てもらえば解りますが、とにかくテンポ良い会話が凄い。

スパイアクション風の軽快なBGMに乗って、凄まじい速さでセリフが交錯する。

一文字でもずれれば全てのテンポが崩れてしまう上、

セリフのイントネーション、表情の演技やジェスチャーが入っているため、

ただただ早口で言えればよいわけではない。

ももクロほどのアイドルが、リハで一度も成功しなかったというのも納得できる難易度である。

しかもこのコント、テンポ良い会話はYouTubeに上がってる以外の別バージョンもあり、

こちらも、ももクロのメンバーはセリフを間違えることなく、完璧にこなしているのだ。

さらにこのコントの凄みは、後半にテンポーズがテンポを封じたときの会話にある。

4人の会話がコミュ障のようにぎこちなくなるのだけど、

それでいて会話の端々がぴったりとハモったり、

テンポが悪い会話を完璧なリズムでこなすという、非常に高度な演技をしている。

女優としての高い技術力、13年間培われた阿吽の呼吸、

それを併せ持ったスーパーアイドルだからこそ出来る面白さなのでした。


芸人からの高い評価

一緒にコントに出演していた飯塚悟志はコントが終わった直後、

「芸人でもやらないようなガチなコント」と評し、

ももクロの4人に「言いたくないけどちょっと尊敬した」と珍しく褒め称えました。

更にこの日の夜、飯塚悟志公式Twitterのヘッダーがテンポーズの4人の写真になっていた等、

このコントの出来栄えに相当な満足感があったのだとうかがえます。

そして、このコントを書いたゾフィー上田さんも絶賛。

更に熱は冷めやらず、AuDeeでも裏話を沢山語っています。

脚本を完璧になぞるだけでなく、早口の最中の動きなどは上田さんの指示はなく、

ももクロが自分たちの判断で動きの演出をつけてきたとのこと。

ただでさえ難しいコントを、よりクオリティー高く仕上げてきた姿勢に驚いています。

プロのコント師2人を唸らせられる、

ももクロのコメディエンヌとしての実力の高さは本物と言えるでしょう。


ドリフとももクロの共通点

ドリフの傑作コントは数あれど、多くの人が最高傑作と称するコントがあります。

それが「威勢のいい銭湯」と言われるもの。

客として銭湯に来たいかりや長介が、法被を羽織った威勢のいい店員に、

和太鼓のリズムに合わせて、無理やりテンポよく体を洗われるコントです。

何度も再放送で流れていますし、動画サイトなどに上がっているのを見たことがある人も多いと思います。

これを先日、テレビのスペシャル番組にて再現する試みが行われました。

カンニング竹山、劇団ひとりといった一流の芸人が挑戦したのですが、

これがなかなか上手く行かなかったとカンニング竹山さんが語ってました。

なぜならドリフターズは、芸人である以前にミュージシャンであるから。

彼らの生み出すスピード感のある、ハイテンポなコントの数々は、

体に染み付いたリズム感があるからこそ出来るのだと。

だから普通の芸人が再現するのは非常に難しいのだそうです。

テンポーズのコントを見た時、私はこの話を思い出しました。

ももいろクローバーZも、歌やダンスがベースとして体に染み付いている。

だからこそテンポーズの難しいコントに対応出来たのではないかと。

おそらくは舞台での演技やコントの経験が豊富だったとしても、

あの高速リズムネタを武道館で一発勝負で成功させることなど出来ない。

ミュージシャンとしての高い経験値があるからこそ、成功することが出来たのだと思います。

昔からドリフのパロディーを楽曲やライブ演出の中に取り入れ、

SMAPや嵐といったアイドルと共に、ドリフターズを目標として掲げていたももクロ。

その共通点が、武道館という大舞台のコントで花開いたのでした。


テンポーズ、まだ見られるよ

ここまでテンポーズの魅力を語ってきました。

まだ見たことない方も、もう武道館や配信で見た方も、

「テンポーズ見たい!」と思ってくれたのではないでしょうか?

はい、まだ見られます!

本日12月16日、23:59まで配信チケットが販売中。

購入最後のチャンスです。

配信終了の12月16日23:59までライブ全編見られますので、

最後まで楽しんで見てくださいね!

しかし配信を見られない方は、残念ながらもうテンポーズに会えないのか?

・・・実は、まだ希望があります。

今年の大晦日、AbemaTVにて毎年恒例「ももいろ歌合戦」が開催されます。

その出演者の中に、応援団長として舘ひろしさんの名前が。

去年の第4回ももいろ歌合戦でも、オープニングに映像出演して大いに盛り上げてくれました。

『第4回 ももいろ歌合戦』より (C)上飯坂一

舘ひろしさんといえば黒スーツに黒のサングラスでビシッと決めた姿。

そういえばどこかの4人組も似た格好してますね?

もしかしたら夢のコラボレーションなんかもあるのかも・・・?


とりあえずは配信終了までドリフももクロ武道館を堪能しつつ、

大晦日は「第5回ももいろ歌合戦」で、皆さん楽しい年越しをしましょう。