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女優・三田美吹の可能性

2024年8月8日、私の推しグループであるCROWN POPが解散。

メンバーはそれぞれ別々の道を歩むことになりました。

里菜、田中咲帆、雪月心愛は浪江女子発組合としてアイドル活動を継続。

藤田愛理は8月31日付けで事務所の退所を発表しました。

そして三田美吹はというと、アイドルや歌手活動を当面はしないと発言したものの、今後の活動方針は不明確でした。

しかし解散ライブ直前に、解散後の第一弾となる仕事が発表されました。

やはり舞台などの女優業をメインに活動していくのだろうか?

推しの解散後初の現場、しかも初挑戦の朗読劇。

これを見逃すことはできないと、私は初日の8月23日に観劇しました。

初等教育ロイヤル

朗読劇「初等教育ロイヤル」の内容は、小学校を舞台にしたバトルロワイヤルのオマージュ作品です。

個人的にはバトルロワイヤル系の創作は好みではなかったりするのですが、この作品は期待以上に楽しめました。

個性豊かなクセの強いキャラクターが入り乱れ、理不尽な大人や社会に立ち向かう若者を風刺した物語は非常に面白かったです。

さすが2016年から再演を繰り返した舞台というだけあります。

おそらく結末は賛否が分かれると思いますが、配信も合わせて見た私は納得できました。

そして三田美吹が演じたのは1年生の高橋さんという役で、最小学年らしい天真らんまんさと残虐性を併せ持ったキャラクター。

なぜか楽しそうに◯◯をむしゃむしゃ食べる狂気性もあります。

さらには意味もわからず難しい構文でしゃべったり、相方の田中さんとのシンクロセリフがあったりと、なかなか難しそうな役柄です。

それでも彼女は生き生きと演じていたように感じ、舞台の成功に一役買っていたと思います。


舞台役者としての三田美吹

さて、三田美吹の舞台役者としてのキャリアは2022年12月から始まりました。

最初に演じたのは「スクールアイドルミュージカル」の鈴賀レナ役。

アイドル部に所属するダンスが得意な癒やし系お嬢さんという、素の彼女の性質にとても近い役だったと思います。

ミュージカルということもあって、彼女の歌とダンスのスキルも存分に発揮されていました。

次に演じたのは事務所内イベント「東京やかんランド」で行われた「鶯谷のばら」におけるオスカル役。

やかんとアイドル公式Xより

元タカラジェンヌの彩羽真矢さんの男役指導の元、美しくも力づよい男装の麗人を演じました。

彼女が舞台に登場した瞬間、あまりの美しさに女性ファンから黄色い悲鳴が上がったのを今でも覚えています。

そしてその美しく力強い女性役をさらに進化させたのが、次の舞台「イリス・ノワール -禁樹のミエリ-」で演じた魔術騎士ヒース役でした。

この役はこれまでに比べてセリフ量がはるかに多く、魔術的専門用語が多くてセリフ回しも非常に難しいです。

さらに悪役的な立ち居振る舞いや、魔法のつえを使った殺陣アクションもあり、体力的にも精神的にも演じるのは困難だったと思います。

しかしファンとしてのひいき目抜きにしても彼女のヒース役は大当たりで、ファン以外の人たちからも多くの称賛の声が上がっていたのです。

初舞台から1年半ほどで、彼女はアイドルを続けながらも女優としても大きく成長していたのでした。

新たなる一歩

そんな演技経験を経て、今回の「初等教育ロイヤル」で演じた高橋さんという役。

出番はそれほど多くないものの、サイコでコミカルなキャラクターは強烈なインパクトを残していました。

これまで演じてきたどの役柄にもない天真らんまんさや狂気性は、彼女の役者としての幅を大きく広げたと思います。

また今回は朗読劇ということで、体は使わず声だけで全てを表現しなければならないステージ。

それを初挑戦で、プロの舞台役者や声優と混ざっていても違和感なく演じきったのは、実に見事でした。

アイドル卒業後の新たなる一歩として、本当に良いスタートを切ることができたのではないかと思います。

女優としての可能性が広がった彼女の活躍に、ますます期待が高まるのでした。

女優としての今後

女優・三田美吹としては、既に新しいステージが発表されています。

アニメ化もされた人気少女漫画「かげきしょうじょ!!」の舞台化第2弾に、中山リサ役での出演が決定しています。

前作をレンタルで見た感じ、クールで厳しい先輩役でダンスシーンにバレエのエッセンスが含まれていたりと、彼女のスキルを活かしやすキャラクターだと感じました。

ファンとしては早くも12月の舞台が待ち遠しいです。

舞台「かげきしょうじょ!!」第2章 MELODY公式先行受付開始!

既にチケット先行受付が開始していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。


また「スクールアイドルミュージカル」の方も、2025年に再上演が決定しています。

こちらは続投などの情報はまだありませんが、今後の情報解禁に注目していきたいと思います。