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ペヤングは

ペヤングソースやきそば。関東では昔から名の知れたカップめんである。近年は変わり種のカップめんを発売して話題となっているが、やはりストレートな「ペヤングソースやきそば」が一番うまい。

このカップめんを製造販売しているのが「まるか食品株式会社」。1929年群馬県伊勢崎市で乾麺製造業を開始。戦中戦後の食糧統制の中で苦境に立たされるも、その後は着実に事業を拡大。1962年に有限会社丸橋製麺を立ち上げてインスタントラーメンの製造に着手(1958年にサンシー殖産[のちの日清食品]がチキンラーメン発売)。2年後に新たに製造販売を行う「まるか食品株式会社」を設立した。社名の由来は、有限会社丸橋製麺の創業者、丸橋嘉藏(よしぞう)の「丸」と「嘉」を採り「丸嘉=まるか」とした。広島県尾道市にある「まるか食品株式会社」とは同名ではあるが全く関係がなく、広島の「まるか」は創業者の川原鞆一の「川原」の「か」に「◯」をつけ「まるか」、「まるか食品株式会社」としたそうだ。
話を戻す。インスタントめんの販売は年を追うごとに伸び、1966年「味の大関」というインスタントめんでヒットを飛ばす。1973年カップめん「ペヤング ヌードル」を発売(1971年に日清食品がカップヌードル発売)。そして1975年、いよいよ「ペヤングソースやきそば」が発売されることとなる。今年で49年(途中で不祥事があったが)、変わらぬベストセラーの誕生である。

さて、このペヤングソースやきそば。公式でも謳っているが、お湯でもどしためんをフライパンなどで炒めて食べると美味しい。私はもっぱらこの食べ方をする。
まず、普通にカップにお湯を注ぎ、めんと具材をもどす。このとき注いでから3分待つところを、少し短めの2分半程度にしておくとよい。これに合わせ、フライパンを熱する。
そして湯切り。カップのまま食べるのなら湯切りを完璧にして、最後の一滴まで絞り出したいところだが、この後に炒めることを考えると軽くお湯が残るくらいがいい。
熱したフライパンにめんと具材を投入。ソースをかけ、これを混ぜながら、しばらく炒める。炒めていると、めんに弾力が出てモチモチとしてくる。お湯でもどしただけのめんとは段違いの食感が生まれる。
仕上げに軽くごま油、お好きならラー油をかけて出来上がり。

普通に作ると見慣れた感じ
炒めると色が全く違う

市販の生めんでやきそばを作るよりは楽だが、まあまあ手間もかかるし、洗い物も増えるからめんどくさいかもしれないけど、格段に美味しくなるから、ぜひ、お試しいただきたい。

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