Aires PENTA35分解記録①
今回はアイレス写真機製作所の一眼レフ、アイレスペンタ35を分解します。
なんせペンタ35の分解記録が少ないので、素人ですが何か役に立ったらと思います。
長くなりそうなので、ニ分割することにしました。
一分解の目的は巻き上げ不良の改善とモルトの張替え。
もし間違いなどがあればコメントで教えてくだい。
一応記載しておきますが、分解は自己責任です。本気で故障したカメラを直したいならカメラ修理の店に頼んだ方がいいです。何があっても知りません。
軍艦部の分解
上部カバー取り外し
まずは、巻き上げレバー
銀色の化粧板をゴムなどで外したら(図1)、カニ目レンチでレバーの固定板を外し(図2)、レバーと軸が取れます(図3)。
次に、巻き取りの軸を(図4)の様に固定して、レバーを回してレバーを外します。
すると、下からカニ目のネジが出てくるので(図5)、これも取り外します。
穴が浅いので、カニ目よりもゴムの方がオススメ
最後に、巻き上げレバー側の側面にあるネジを外します(図6)。ここまで外せたら、カバーがすっぽり外れます(図7)。
ストロボ同調用の線が出てますが、ハンダコテで外しといたほうが後々楽です。
プリズムの取り外し
まずはペンタプリズムから
図8の丸の四つのネジを外したらプリズムがすっぽり抜けます。
下にワッシャーが入っているので注意(図9)。
次は接眼レンズ。
こちらも図10の丸がついているネジを外せば取れます。下にワッシャーがあるので注意(図11)。
ここまで来ると、フォーカシングスクリーンが取れます(図11)。
このカメラは中央のみがすりガラスになっているマイクロ式。
レンズ面とマット面の二枚構成(図12)。
この個体はマット面用のすりガラスの一部が欠けていたため、0.2mm透明プラ板を用いて自作(図13)
寸法は、縦26mm,横40mm,中央のマイクロプリズム面の直径10.25mmで作成しました。
円形の型はタミヤのモデリングプレートを使いました。
最後に巻き上げ機構
初めに図15の丸をしてあるネジを外します。
図16の丸をしてある穴にピンセットなどを刺して固定しないと永遠とぐるぐる回ってしまうので注意
そして、図17の丸をしてあるネジを外すと巻き上げ機構が取れます。
フィルムカウンターを固定するバネが少し強いので注意
あと裏ブタと連動するピンも固定されていないので注意
底蓋の分解
底蓋はすごく簡単です。両側面のネジを外すだけ(図19)
中身はこんな感じ(図20)。
ここは特にいじりません
というわけで、第一回はここまでにします。
ここまででも、なかなかにアイレスの癖の出ている内部です。
個人的には結構好きだったり…
第二回はレンズ回りを分解します。是非見ていただけたらと思います。
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