【460部突破】2023年4月制限【ピュアリィ】デッキ解説
お世話になっております。ライト(@rai_10y)です。
今回は、2023年4月制限における【ピュアリィ】のデッキ解説です。
新制限5つのCSに出て、
3/29ネクプレ杯 7ー1 優勝 【誘発型】
4/1わよCS 6-0 ベスト4 【誘発型】
4/2ゼッケンCS 5-1-1 3位 【架け橋+号型】
4/15一滴杯 3-2 予選落ち 【架け橋+号型】
4/16太陽CS 7-1 優勝 【架け橋+誘発型】
の計28ー5ー1という成績で、勝率は約85%でした。
無料部分では、
・今期のメタゲームの変化
・新環境における【ピュアリィ】の構築の変遷
を含めて構築のポイントを書き、
後半の有料部分では、
・サイチェン
・細かいプレイング
・新弾後の構築草案、新カードでできること
を書きます。
全体では大変ボリュームのある記事になりました。
まずは太字のところだけ読んで、スクロールしていただければ大体の内容を掴めると思います。
細部は繰り返し読む中でご確認いただきたいです。
本記事は、去年10月ころから構築やプレイの相談をしているだっしゅつさん(@kigremo)との共同執筆になります。
だっしゅつさんは、前期から【ピュアリィ】を使ってCSで好成績を残しているプレイヤーです!
また、サムネイルはゆうしゃさん(@yusha_maho)に作っていただきました。
YouTubeやTwitterにて、デッキやカードの紹介等、精力的に活動されているイケボ配信者さんです!
[各カード解説]
メインデッキ
≪ピュアリィ≫
①、②の効果共に名称ターン1ではなく、カードにつき1回ずつ使用できます。
〈リリィ〉では無くこのカードの使い方で【ピュアリィ】というデッキタイプの強さは変わってくると考えています。
デッキ内の〈ピュアリィ〉の枚数=攻めれる回数と言っても大袈裟ではないため、無駄に使いすぎるのにも注意。
≪ピュアリィ・リリィ≫
〈ピュアリィ〉とは異なり①、②共に名称ターン1がついています。
如何に〈ピュアリィ〉で妨害を誘い〈リリィ〉を通すかが大事になってきます。
①の効果が通ったからと言って、安心せず②の効果に対して〈DDクロウ〉等を打たれる想定をしながら回す意識は必要になります。
≪増殖するG≫
最強手札誘発。
環境に〈三戦の才〉が存在するためスタンバイフェイズに打つことも視野に入れてプレイするのもポイントです。
また、特に【ミラー】では〈三戦の号〉→〈次元障壁〉というプランも流行しているため、「〈増殖するG〉を発動しない」というプレイも頭の片隅に入れて運用します。
≪ピュアリィ・デリシャスメモリー≫
先行では〈プランプ〉の着地に必要なメモリースペルであり、後攻でも〈ハピネス〉を用いたワンキルに必要なため1番重要でありアクセスしたいメモリースペルです。
基本的に〈プランプ〉を使用して〈ノアール〉を出しに行くのがメインプランでしたが、後述する新弾の〈チビノアール〉によって先行における〈デリシャスメモリー〉への依存度は遥かに下がりました。
②の打点上昇する効果も強力で〈ハッピーメモリー〉と組み合わせたワンターンキルも積極的に狙っていきます。
≪ピュアリィ・プリティメモリー≫
ドローフェイズに発動可能なメモリースペルなので、このカードを引いていると〈ドロール&ロックバード〉への受けが良くなります。
1000LP回復するという効果も悪くなく、特に【超重武者】相手には可能であれば先行1ターン目で発動しておくことで、効果ダメージのみでのワンキルを防ぐことができます。
②の効果も強力で、特に後手まくりの際は相手の盤面を処理しながら〈ノアール〉の着地を目指していきます。
②の墓地送りはコストのため、〈ディメンションアトラクター〉適用下等では発動できないことには注意。
≪ピュアリィ・ハッピーメモリー≫
〈ハピネス〉に繋がるためのメモリースペルで②の効果破壊耐性と共に特に後攻で強力なメモリースペル。
先行の際は余裕があれば〈マイフレンド〉に効果破壊耐性を付与しておきます。
また〈幽鬼うさぎ〉をケアすることも可能なため、余裕があれば先行の際も手札に隠し持ちながら展開を行っていきます。
【VS】の〈ラゼン〉や【ティアラメンツ】の〈ルルカロス〉に対して〈ハッピーメモリー〉をチェーンで発動し、効果破壊耐性を付与して妨害を超えていくプレイも重要になります。
≪ピュアリィ・スリーピィメモリー≫
ドローフェイズに発動可能なメモリースペルで、このカードを引いていると〈ドロール&ロックバード〉への受けが良くなります。
現状このカードに対応するエクシーズ体が存在しないため、他のメモリースペルと比較すると重要度が低いカードでしたが、新弾の〈チビノアール〉の登場によって評価が急上昇しました。
特に、先行では〈デリシャスメモリー〉と同じくらいにアクセスしたいメモリースペルになります。
②の相手スタンバイフェイズでドローする効果は強力ですが、〈三戦の号〉や〈倶利伽羅天童〉の発動条件を満たしてしまう点には注意が必要です。
≪ピュアリィ・マイフレンド≫
最重要カードであり、1枚初動です。
現状、先行で確定してメモリースペルを持って来れるのはこのカードしかないため、〈ピュアリィ〉等でのランダムサーチ等を行い、最後に〈マイフレンド〉で足りないピュアリィカードを持ってくることが多いです。
②の墓地回収効果も強力で、特に後手の際に重宝します。詳しくは後述するプレイの欄にて。
〈幽鬼うさぎ〉を打たれやすいカードであるため、①効果を宣言する前に、可能であれば〈ハッピーメモリー〉を手札に抱えておけると安心です。
≪ストレイ・ピュアリィ・ストリート≫
先行では、
・〈無限泡影〉をケア
・6素材〈ノアール〉→7素材〈ノアール〉へ素材の補充
・〈スリーピィ〉埋め込みのドローで後続の確保
後攻では、
・対象耐性を付与して後手まくりへ貢献
・ピュアリィエクシーズモンスターが自爆特攻した際にリクルート込みの展開
を狙います。
〈ノアール〉が6素材か7素材であるかは、効果を1回使っても〈三戦の才〉をくらうかくらわないかに直結するため、先行展開に〈ストリート〉が絡むことは単純に盤面を固くすることにつながります。
≪ピュアリィープ!?≫
先行でこのカードを構えることで〈深淵の宣告者〉や〈三戦の才〉を被害を抑えることができることに加え、〈スリーピィメモリー〉と組み合わせた大量ドローによって手札誘発を引き込みに行けます。
可能であれば先行で構えたいカードではありますが、
【ミラー】の〈抹殺の指名者〉や〈レッドリブート〉が大きな裏目として存在するため、構えに行くかは手札次第で相談できるといいです。
②のデッキに戻す効果も強力で、デッキ内リソースを回復させるのはもちろん、【ミラー】のチェーン切りを行ったり、〈ライナ〉〈ダルク〉をケアすることができます。
≪三戦の号≫
特に【ミラー】で強力なカードです。
手札誘発を打たれた際に〈ピュアリープ〉や〈次元障壁〉を構えに行ったり、後手から〈深淵の宣告者〉や〈拮抗勝負〉を探して捲りに貢献します。
強力なカードですが、〈灰流うらら〉を打たれる点だけ気になります。
≪三戦の才≫
後手まくりに貢献するのはもちろん、
先行でもメインフェイズに〈増殖するG〉や〈ドロール&ロックバード〉を発動させに行き、なるべくこのカードを打てるようにプレイしていきます。
【ミラー】などでは手札をハンデスする行為がそこまで強力ではないため、2ドローを選択することも多いです。
≪救いの架け橋≫
メモリースペルのコストにすることで〈ストリート〉と〈コバルトイーグル〉をサーチします。
ドローフェイズ中であれば、そのまま②の効果を使用してデッキからサーチしに行くが、メインフェイズ中であり且つ、〈ピュアリィ〉のランダムサーチの場合は捲れない場合も考慮し〈ドロール〉の被害を抑えるためすぐに使用しないことも検討します。
≪宝玉獣コバルト・イーグル≫
〈救いの架け橋〉のサーチ先です。
①の効果によって自身をデッキに戻せるため、素引きしても召喚権の行使で〈救いの架け橋〉を無理やり発動しにいきます。
エクストラデッキ
≪エクスピュアリィ・ノアール≫
6素材〈ノアール〉の効果がきちんと3回使われてしまえば、実質3ハンデスのようなものです。
ギミック内ではターンに1回の攻め手になりがちな【VS】や【クシャトリラ】、複数枚での攻めを行う【ペンデュラム】デッキにはめっぽう強いです。
〈スリーピィ〉によって、先行でドローを重ねながら出してくる妨害になりますので、後続も抱えがちです。
突破からゲームスタートなのに、突破した返しを持たれているため、できれば交換比率よく処理することを目指し、環境に〈三戦の号〉からの〈深淵の宣告者〉や〈壊獣〉が採用されるほどです。
≪エクスピュアリィ・ハピネス≫
・〈ハッピーメモリー〉を入れた連続攻撃でワンキル
・メイン〈さくら〉採用の【VS】への勝ち筋
・〈ナイチンゲール〉下で唯一大ダメージを見込める手段
といった役割を持ちます。
≪エピュアリィ・プランプ≫
〈デリシャスメモリー〉で変身して出てきます。
1度に2枚まで墓地から魔法罠を素材に入れます。
・先行で出し、3素材→5素材と素材数を増やし、〈ノアール〉を乗っけることによく使います。
・②のメモリースペルにチェーンして吸収して除外する効果も強力で、メモリースペルが単純な妨害になるのに加え、相手ターン中には自分モンスターをエンドフェイズまで逃しておくということもできます。
・先行で〈G〉を受けた際には、〈プランプ〉+メモリースペルをセットで構えて、〈G〉の被害を抑えるプレイもします。
・初ターン以外でも、墓地の〈プリティ〉を素材に入れて、〈プリティ〉の吸収効果を使えるようになるのも重要な役割です。
・墓地の〈ハッピー〉を素材に入れた5素材〈プランプ〉から〈上級ハピネス〉に向かって、〈上級ハピネス〉連続攻撃でワンキルを行うこともあります。
・前期の〈スプライト・エルフ〉がいた頃は、〈デリシャス〉1枚を含む素材4つで打点が1400だったので、〈エルフ〉と相討ちして〈マイフレンド〉の墓地回収効果を使うこともありました。
≪エピュアリィ・ビューティ≫
〈プリティメモリー〉で変身して出てきます。
〈プリティ〉を素材に入れてる時にフリーチェーンでの効果無効ができます。
加えて、〈プリティ〉を重ねて出すからには〈プリティ〉の吸収効果を持っていることになるため(小泉構文)、このカードが後手まくりの起点になることが多いです。
・メモリースペルにチェーンして吸収した時には、モンスターの表示形式を対象を取らずに変更できます。
この効果で〈デリシャス〉をかけた状態の守備表示の相手モンスターを攻撃表示にし、無理やり〈ハピネス〉連続攻撃のワンキルをとりに行くこともあります。
・【神碑】対面では、〈ムニン〉を縦にできるといいでしょう。
≪エピュアリィ・ハピネス≫
〈ハッピーメモリー〉で変身して出てきます。
・後述する連続攻撃でのワンキルによく使います。
・サーチ処理後の半減効果は自分のモンスターにも使えるため、自身の攻撃力を1000にして、2回目の攻撃で自爆するといったプレイも行います。
メモリースペルにチェーンして吸収した時には、相手の魔法罠カードを対象を取らずにバウンスします。
そのため、相手はこのモンスターがいる時のメモリースペルにチェーンして魔法罠を開いてくることになります。
相手がアクティブに使用できるカード/使用できないカードの判別を行った後に、〈プリティメモリー〉を素材に入れたモンスターを用意し、吸収効果で相手の盤面を壊滅させることを目指します。
≪森羅の姫芽宮≫
モンスター比率をおさえた構築の場合は、余った〈ピュアリィ〉を大体これに変換して魔法罠の供給を試みていました。
メモリースペル、〈三戦〉、〈次元障壁〉を拾ったりと、めくれるカードのバリューが高いです。 ワンチャンミラクルを作れるカード。
≪LLーアセンブリ―・ナイチンゲール≫
星1モンスター2体から直接攻撃を行い、無理やり〈ダウナード〉→〈アーゼウス〉に向かいます。
バーンダメージ以外の一切を遮断するため、ETにおいて最強と言っても過言では無いでしょう。
〈ナイチンゲール〉に対して〈オーバーディレイ〉を持っているプレイヤーは、ドローフェイズの優先権で〈ナイチンゲール〉に〈オーバーディレイ〉を当てることで、効果を使わせないことができます。
≪キキナガシ風鳥≫
〈キキナガシ〉〈アーゼウス〉で星1が2体から4素材の守備表示の〈ノアール〉を超えることができます。
→【ミラー】では、これをケアして〈ノアール〉を縦で出すことも必要になります。
縦で出すプレイが流行った今は、旬を過ぎたカードです。
エクストラの入れ替えを考えるなら1番初めに不採用になりそうです。
≪照耀の光霊使いライナ≫
【ミラー】で相手の〈ピュアリィ〉を蘇生し、アドバンテージを稼ぎます。
〈リィープ〉を墓地に構えておいて、相手に〈ライナ〉を出させないことも可能です。
破壊時には〈ピュアリィ〉の他、〈ヴェーラー〉〈ニビル〉を拾えます。
≪召命の神弓ーアポロウーサ≫
〈ライナ〉が絡んだ展開で出すリンク先として候補になります。
基本的には、エクシーズ宣言の〈次元障壁〉中に出す妨害の着地点として使います。
また、〈マスカレーナ〉で相手ターン〈アポロウーサ〉だと
・メインフェイズ開始時の最初のアクション
・ドローフェイズのメモリー→〈ピュアリィ〉ss時効果
は止められないため、相手ターンで〈アポロウーサ〉を出す必要が無ければ、自分ターン中に出しておきます。
≪閃刀姫ーアザレア≫
〈障壁〉中に相手の盤面に触るカードとして必須だと考えています。
なぜかよく間違えられがちですが、登場時は墓地に魔法カードが3枚ではなく、4枚以上ないと自壊します。
戦闘時の効果も強力で、トータルで2面処理しに行くこともあります。
〈マスカレーナ〉から相手ターンに呼び出す妨害の1枚です。
≪I:Pマスカレーナ≫
〈次元障壁〉を打たれた際に、相手ターン中の〈アザレア〉での妨害を狙ったり、
〈エクシーズオーバーディレイ〉を受けた際に、〈ノアール〉の素材から出てくる〈プランプ〉+〈リリィ〉等と混ぜて〈アポロウーサ〉を作ります。
〈障壁〉中の唯一の逃げ道になるので、重宝します。
≪リンクリボー≫
・〈ピュアリィ〉の棒立ちを防ぐ
・モンスターは積極的に縦で出したいので、〈ビューティ〉や素材に〈デリシャス〉が少ない時の〈ノアール〉等、低打点のモンスターを守るために使う(縦の理由は〈キキナガシ風鳥〉)
・墓地蘇生効果を【ミラー】でチェーン切りに使う
・前もって〈リンクリボー〉が墓地へ送られていたら、サクリファイスエスケープで〈リリィ〉への〈無限泡影〉をかわせる
といった用途で使います。
なんでも〈リンクリ〉に変換するのではなく、あえて〈リリィ〉を残して〈深淵の宣告者〉をケアすることもあります。
≪閉ザサレシ世界ノ冥神≫
〈マスカレーナ〉で出す先の妨害や、〈腕組みノアール〉を突破する手段として採用候補になります。
〈ライナ〉を使えばリンク値は足りそうです。
〈マスカレーナ〉からの相手ターン〈サロス〉では、特に【クシャトリラ】相手だと着地狩りをしながら③の効果で追加の攻め手の〈バース〉まで止められるのは強力です。
≪ビューティ≫や≪ハピネス≫の2枚目
それぞれ1枚採用にし、代わりに上記のカードを入れていました。
〈ビューティ〉〈ハピネス〉それぞれ1枚採用の注意点として、雑に切らないことが大事に思っています。エクストラもリソースとして見れる余裕があるといいです。
特に【VS】対面では、
・やりとりが発生しがちなこと
・〈さくら〉を打たれること
があるので、勝つために必要なリソースを残したプレイができるとナイスです。
[基本戦術]
先行ー〈ノアール〉による制圧
後攻ー〈ハピネス〉+〈デリシャスメモリー〉によるワンキル/〈マイフレンド〉②の回収効果を含めた自爆特攻
先行:6素材〈ノアール〉の展開パターン
――先行では基本的にこの盤面を目指します。
①メモリースペルで〈リリィ〉ss
②〈リリィ〉効果で〈マイフレンド〉をサーチ
③〈マイフレンド〉で〈デリシャス〉サーチ
④〈デリシャス〉で〈ピュアリィ〉ss
⑤〈ピュアリィ〉でピュアリィ魔法罠をランダムサーチ
⑥〈リリィ〉効果で〈プランプ〉に変身
⑦手札からメモリースペルを発動、チェーンして〈プランプ〉②の効果で素材に入れる。
⑧〈プランプ〉①の効果で墓地から魔法罠カードを2枚素材に入れる。
⑨5素材の〈プランプ〉に〈ノアール〉を乗っける
=6素材〈ノアール〉で3妨害+素材に〈スリーピィ〉が入っていればその分ドロー。
後攻:〈ハピネス〉+〈デリシャスメモリー〉によるワンキル
――高頻出のワンキル方法です。
①〈デリシャス〉発動、チェーンして〈ハピネス〉の効果で素材に入れる。
②次のターンのエンドまで相手のモンスターに戦闘破壊耐性を付与。
③〈ハピネス〉で攻撃し、ダメステ終了時効果で〈ハッピーメモリー〉をサーチして相手モンスターの攻撃力を半減させる。
④サーチした〈ハッピーメモリー〉を発動し、チェーンして〈ハピネス〉の効果で素材に入れる。
⑤これを繰り返し、〈ハッピーメモリー〉が3素材になるまで計4回の攻撃を行う。
後攻:〈マイフレンド〉②の回収効果を含めた自爆特攻
――アドバンテージの取り方が半端ない動き。後手捲りで頻出です。
1.〈ストリート〉や〈マイフレンド〉が貼ってある状況でハピネスを自爆。
2.チェーン①〈ストリート〉の強制効果でリクルート、
チェーン②〈ハピネス〉のサーチ、
チェーン③〈マイフレンド〉の墓地回収を行うことで、
手札+4枚、盤面に〈ピュアリィ〉としてリソースを回収。
3.メイン2で、〈プリティ〉等を絡めた動きや複数素材の〈アーゼウス〉
に向かう。
自爆の動きは他のピュアリィエクシーズモンスターでも可能なのと、
相手の場に何か守備表示モンスターがいて、〈ハピネス〉の1度目の攻撃でサーチをもう1枚できているとなお良いでしょう。
1度目の攻撃のサーチ処理で〈ハピネス〉自身の攻撃力を半分にしてから自爆することもあります。
[リミットレギュレーション判明からのデッキの変遷]
新制限直後にも関わらず、環境に合わせて構築の変化がありました。
始めに、簡単にメタゲームの流れをまとめておきます。
分かりやすく、それでいてメタゲームの変動が1週間ごとに常に更新され続けている環境だと感じています。
環境へのチューニング力を鍛えるには絶好の機会です。
以下の無料部分では、環境の変動の中で構築を行った際の考えを記します。
こうした経験値が、今後の遊戯王において役立つことを期待しています。
1.前期と比較して〈冥王結界波〉が抜けた
前期の【ピュアリィ】は、Tier1の【ティアラメンツ】に対抗するためにメインから〈イシズ〉や〈結界波〉を入れた構築が有効でした。
対して、4月新制限では【ティアラメンツ】が大幅な規制を受けました。
環境に台頭するデッキは、
・ピュアリィ
・ヴァンキッシュソウル(VS)
・クシャトリラ
・展開系(勇者シンクロ、超重、地属性GS、アダマシア)
・ルーン、ラビュリンスの罠系
・ティアラメンツ
と予想。
【ティアラメンツ】は、〈グローアップバルブ〉の復帰や【ピュアリィ】を出張させたパターン等あり、ワンチャンないかな、という気持ち。
このメタゲームの中では、クリティカルに〈結界波〉を打ちたい対面が【ティアラメンツ】や、(ワンキル型ではなく)展開に寄せた【超重武者】くらいしかいません。
逆に、
【ピュアリィ】=〈ノアール〉に対して〈結界波〉の効きが悪い
【勇者シンクロ】=先行で複数ハンデスしてくる
【超重武者】=先行ワンキルもありえる
【ティアラメンツ】=〈エンシェントフェアリー〉経由で〈魔法族の里〉を貼ってくる型もありえる
といったところから、
「今期は結界波よりも手札誘発が欲しい」
ことを考えました。
2.誘発型-手札誘発の採用
まず、3/29(水)のネクプレ杯でライトが使用した【誘発型】について記します。
以前だっしゅつの記事にて解説していますが、
「【ピュアリィ】が手札誘発を採用すると、メモリースペルの手札コストが足りなくなる」
という現象が起きます。
いくら【ピュアリィ】に安定感があるとは言え、
・メモリースペルのss効果には手札コストを要求する
・メモリースペルは手札2枚を場と手札1枚ずつに変換するから、手札が徐々に減っていく
ためです。
手札誘発採用によって生じる「手札減少=メモリースペルのコスト確保」を、以下のカードで補います。
3.コストになるとアドバンテージを生むカード
〈ヴォルカニックバレット〉
〈Gゴーレムペブルドッグ〉
〈暗黒界のスノウ、ブラウ〉
〈シャドールビースト〉、〈ヘッジホッグ〉
〈錬装融合〉
〈救いの架け橋〉(魔法族の里の有無あり)
といったカード群です。
実際の採用では、〈バレット〉や〈ペブルドッグ〉以外のカードから採用しようと考えています。
〈バレット〉が候補から外れる理由は、
・メモリースペルから出てくる〈ピュアリィ〉/〈ピュアリィリリィ〉と時間差がつくため、〈ドロール〉を重く踏む
・〈バレット〉を循環している間は〈バレット〉しか引けず、ギミック外を引き込むことが困難
なことです。
特に後者が問題であり、先行展開/後手まくりにおいては、むしろ、
「後続や手札誘発を引き込む」
or
「メモリースペルを引き込み、相手の誘発を貫通する」
ことを狙いました。
これは〈バレット〉では達成されません。
〈架け橋〉ギミックで増えるカードの枚数に関しても、
「〈コバルトイーグル〉と〈ストリート〉しか拾えず、ギミック外のカードは引けないじゃないか」
という意見もあるかと思います。
これに対しては、
「エンドに〈ストリート〉で〈スリーピィ〉をピュアリィエクシーズモンスターに素材として入れてしまえば、新鮮な1ドローが可能」
なので、〈ストリート〉を張った上で、(エンドフェイズという時間差こそあるものの)〈バレット〉より質の期待できるドローを行えます。
〈ストリート〉の役割はこれに止まりません。
詳細は各カード解説における〈ストリート〉の項にて先述。
【誘発型】での話に戻ります。
4.【誘発型】の際に採用した手札誘発
ネクプレ杯とわよcsで使用した手札誘発を確認します。
〈抹殺の指名者〉用を意識して、誘発を散らして採用しました。
〈灰流うらら〉1枚
【ピュアリィ】ミラーが増えることを想定して、〈うらら〉を1枚にすることは最初に決めていました。
という様に、〈うらら〉1枚では分が悪い交換をしがちなので減らしたいと考えていました。
変身効果を残したモンスターが場に残ってしまうため、単純に〈うらら〉を打つ側がアドバンテージマイナス1することが問題です。
1つ目の理由に関しては、
・〈リリィ〉+〈マイフレンド〉の手札の場合
→〈ドロール〉ケアして〈マイフレンド〉から必要なメモリースペルを持ってきてからスタートするはず
→〈リリィ〉から動いてくるなら、〈マイフレンド〉持ってないのでは?
と思いきや、
・〈リリィ〉+〈マイフレンド〉+メモリースペルの場合
→〈リリィ〉で〈リィープ〉を拾うことで、〈ドロバ〉ケアしながら最低限〈ノアール〉確定させる
ということもあるため、〈マイフレンド〉の有無は判断しかねるとこがあって厄介です。
〈ドロール&ロックバード〉3枚
サーチを多用するテーマや【展開系】へのメタです。
【ティアラメンツ】が〈ナチュビ〉を立てたり〈魔法族の里〉を貼るルートがあることを含め、1枚で止まる可能性のある役割を期待しました。
【ピュアリィ】側は、相手の〈ドロール〉を意識して、
「ドローフェイズ中にメモリースペルからリリィを出して、〈リリィ〉のサーチをドローフェイズ中に済ませる」
こともよく行います。
〈号〉型が流行っていれば、まくりの〈号〉のサーチ処理後に打つことで、盤面を返されたとしてもそのターン中の相手の動きを止めることは可能です。
ちなみに、先行の【VS】への〈ドロール〉は〈虚像〉で構えられるだけになるので、一応打てるくらいの認識です。
〈無限泡影〉1枚
〈ストリート〉が無ければ、【ピュアリィ】がクリティカルに受ける誘発の1つです。
〈リリィ〉の登場時効果へ打ちます。
・やりとりの中で後から引いた〈無限泡影〉は〈マイフレンド〉や〈ストリート〉が邪魔で手札から直接打てずメモリースペルのコストで捨てるばかりなので、採用は〈抹殺の指名者〉用の1枚に抑えました。
・【VS】の〈ラゼン〉1枚の基本展開から出てくる〈バグースカ〉に打てる点は評価。
制限判明後、前評判で評価の高かった【ピュアリィ】にクリティカルに刺さる可能性のある誘発として、環境1週目では〈D.D.クロウ〉よりは丸い
「〈無限泡影〉を多く積んだ構築」
が主流になるだろうと予想していました。
それに対抗するために、1回目の大会=ネクプレ杯では〈ストリート〉を3枚採用した構築を使用。
5.〈ストレイ・ピュアリィ・ストリート〉3枚目
〈ストリート〉3枚目を採用すると、〈マイフレンド〉から確定サーチが可能で、
〈マイフレンド〉
→〈ストリート〉サーチ
→メモリースペルで〈リリィ〉ss
→〈リィープ〉サーチ
→最低でも相手ターン2ドロー〈ノアール〉
といった「〈無限泡影〉を意識した展開」が可能です。
しかしながら、この動きでは、最初の〈マイフレンド〉で〈ドロール〉を重く受けてしまうという欠点はあります。
6.〈三戦の才〉3枚
・〈無限泡影〉を意識して〈ストリート〉を多く採用したので、こちらでモンスターの誘発受けを作りたい
・後手まくりへの貢献=コントロール奪取のほか、誘発を打った返しの手札補充も良い
の2点で採用。
単純なカードパワーの高さに信頼を置いています。
・〈墓穴〉よりも〈抹殺の指名者〉を優先
〈無限泡影〉や【ミラー】の〈リィープ〉にも打てる点を評価しての採用。
最近は【ミラー】で〈次元障壁〉にも打てる点が評価高いです。
採用した誘発と、〈無限泡影〉を意識した〈ストリート〉やその他の採用カードの関係を見てきました。
次は、構築の要とも言える、
〈ストリート〉を3枚採用して〈マイフレンド〉から触れるようにする
or
〈架け橋〉ギミックで〈ストリート〉を触りに行く
のどちらが良いかを見ていきます。
7.〈ブラウ〉〈ビースト〉vs〈架け橋〉、どちらを採用すべきか?
〈ストリート〉3枚の採用では、〈ブラウ〉〈ビースト〉で誘発の貫通や後続の確保を狙いますが、
「素引きの〈ストリート〉を〈ブラウ〉〈ビースト〉絡まずに貼った時が手札枚数が減ってきつい」です。
誘発を打った時と同じように、〈ストリート〉を張ると単純に手札マイナス1になるからです。
この説明ですでにお気づきになられたと思いますが、
〈架け橋〉経由の〈ストリート〉であれば、
「〈架け橋〉は、〈コバルト〉が〈ブラウ〉〈ビースト〉がコストとなったときの同じ枚数のはたらきをしつつ、〈ストリート〉をデッキから無料で貼っている」
ということになるため、
〈架け橋〉は「〈ストリート〉を張ると手札が減る」というデメリットを帳消しにしたうえで、〈ストリート〉と追加の手札コストを生み出すわけです。
〈架け橋〉にデメリットがあるとしたら、
・瞬間的な回収が〈ストリート〉+〈コバルトイーグル〉のため、盤面解決に絡みづらい
ことに加え、
展開するためには、
・〈架け橋〉を捨てるためにメモリー1枚
・〈無限〉ケアで〈ストリート〉を貼ってから〈リリィ〉をssしたいならもう1枚
で計2枚のメモリースペルを要求していることです。
最初に出す〈ピュアリィ〉のめくりが外れると若干厳しくなることがあります。
この瞬間的なデメリットは〈バレット〉と同じですが、
・〈ストリート〉を貼れていること
・ピュアリィエクシーズ1体で〈スリーピィ〉埋め込みによる追加1枚のドローが確定すること
・エクシーズ体が死んだらリクルートしてくれること
という3点でもって、〈バレット〉や素引きの〈ストリート〉よりもはるかに受けが広く、最低値の保証を行えることが強いです。
もしもこの「瞬間的なドローができないこと」を補いたいのであれば、〈リンクリボー〉と〈リチューアルチャーチ〉を採用し、〈ピュアリィ〉の釣り上げによる3枚めくりによるスペルの回収に期待することもできます。
以上から、〈ブラウ〉〈ビースト〉or〈架け橋〉の採用は、次のような点で判断をしていました。
ー誘発型(ブラウビースト採用)ー
環境最初期ということで、
・展開系には〈G〉〈ドロール〉等の誘発で対応したい
・【罠デッキ】相手にサイド後は割りものを引き込みたいため、直接のドローに繋がる〈ブラウ〉〈ビースト〉を優先
新環境直後のネクプレ杯とわよcs持っていきました。
ー架け橋型(三戦や壊獣を採用)ー
2つのCSを終え、
・【罠デッキ】【展開系】が思いのほか少ない
・【ミラー】が激増
・【架け橋+号(+サタンor壊獣)型】が【誘発型】にかなり強い
といったことで【架け橋+号型】に乗り換え、日曜日のゼッケンcsに持っていきました。
【展開系】に対して誘発を持っておきたいという考えは、
・1本目が先行なら、サイド後の2本目後手はサイドデッキで対応できる。3本目の先行での勝利も期待できる。
・1本目が後攻で落としても、サイド後2本目は先行、3本目後手はサイドデッキで対応できる。
として、メインの誘発が少なくても100%不利ではない戦いができそうなため、〈G〉以外の誘発を不採用に。
逆に、【展開系】目線で対【ピュアリィ】を見てみると
「後手からノアールを乗り越えて妨害を敷くのが厳しいため、ダイス勝ちから1, 3本目の先行を勝てればマッチで勝てる」
といった状態。
じゃんけんの重要性がいっそう増す戦いになりそうです。
このような考え方で、【展開系】へのガードを下げ、メインデッキから【ミラー】を意識した構築を使いました。
なお、【架け橋型】のゲーム方針や〈号〉の強み等については、魔鏡さんとべるつさんが執筆されたこちらの記事が大変参考になります。
https://note.com/bellts/n/n41e9acae407d
購入かなりおすすめです。【ピュアリィ】使う/使わないに関わらず全員に買って欲しい。
8.【斬機】、【超重武者】の増加に対して【誘発+架け橋型】に変更
【ミラー】を意識した〈号〉プランを取っていく中で、今度は〈次元障壁〉の影響を受けない【斬機】や、誘発が少なければ高い確率で先行ワンキルを狙える【超重武者】の立ち位置が向上。上位入賞の結果が増えてきました。
そこで、誘発をメインデッキに戻した【誘発+架け橋型】の構築にて、
ライト、Kigremoがそれぞれ別のフィールド魔法を携えてCSに参加してきました。
以下に、そのとき使用したレシピを貼っておきます。
・ライト-〈魔法族の里〉採用
太陽CS 7-1優勝
・Kigremo-〈リチューアルチャーチ〉採用
つりおCS 4-1ベスト8
ここまでで、構築のポイントについて話しました。
以下、有料パートになります。
内容は、
になります。
有料パートでは、以下の課金に応えます。
「サイチェンとプレイングについて、勝ってる人の意見を聞きたい」
「日本選手権、YCSJに向けて真剣に練習を始めたい」
「より知識を深めて、早く勝ちたい」
無料パートで【ピュアリィ】というデッキに興味を持ち、もっと知りたい、ランクアップして学びたいという方、ぜひよろしくお願いします!
また、note発売後も、有料パートは適宜追記を行っていく予定です。
[サタンクロースと壊獣どちらを採用する?]
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