Season Summery2021-22
シーズンを通して16~17レースを走りました。シーズン前には日本でそれなりに走れているという驕りを持っていましたがシーズン序盤のレースで悉く打ち砕かれました。自分はテクニックもフィジカルも全く足りないこと、100人規模のレースで選手全員が死ぬ気で突っ込むレースも慣れていないこと、自分レベルの選手なぞ溢れるほどいることを嫌というほど実感しました。
チームは環境も変わって慣れないことも多いのだから少しずつ上がっていけば良いと言ってくれていましたが自分はとにかく早く結果を出さなければと勝手に焦ってしまった時もありました。幸いコーチと話をにすることでその期間は短かったですが今考えると意味のない悩みだったと感じています。
シーズン前半はナショナルチャンピオンとしてNCジャージを着てほとんどのレースを走りました。
このジャージを着ているとどこのやつかもわからないアジア人ではなく一発で日本人と分かります。そのため名前も知らないであろう観客からAllez JaponであったりAllez maillot nationalと応援してもらえました。この時このジャージの価値の大きさを感じるともにそれを着る責任の大きさを実感しました。
シーズン中盤には環境にも慣れそれなりに走りが安定し始めフランスカップのポイント等も獲得できる範囲まではいくことができました。
その中でシーズンのファーストゴールであった全日本選手権のために帰国をし感覚も良いまま全日本に向かいました。しかしながら勝たなければいけなかった全日本選手権は自分の引き出しの少なさ、精神の弱さから勝つことはできずかなり気落ちをしてフランスへと戻りました。
気持ちも調子も落ちてしまったシーズン終盤はベルギーのレース2連戦から始まる予定だったためフランスに帰った直後は落ちた調子を早く取り返さねばと再びかなり焦りました。ここでもコーチから落ち着けと諭され無事調子を取り戻しましたがそれがなかったらと思うとなかなかゾッとします。
その後のベルギー2連戦は世界トップ選手の壁の大きさを実感することとなりました。
年明けにはローカルレースを走り世界戦に向けてコンディションを上げていくプランを立てていましたが派遣中止が伝えられフランスで行われるワールドカップへとプラン変更をしました。ワールドカップでは今季のゴールの一つを達成することができシーズンとしてみれば大きく成長することができたのではないかと思っています。
全ての支援者の皆様の最大限の感謝をいたします。
本当にありがとうございました。
続くサマーシーズン、次のCXシーズンに関しても引き続きご支援をお願いいたします。
2022年2月 Team S1NEO LOUDEAC 鈴木来人