執筆雑記

執筆雑記(2018年6月15日(金))

2018年6月15日(金)
体調に応じて執筆手法を変化させる

現在、7月の文芸同人誌即売会で頒布する新刊の執筆が山場を迎えている。

仕事が閑散期であることが執筆するには幸いなことではある。

約6万文字の中編小説を6ヶ月かけて執筆する予定でいたが、予定どおりにことが運ばず5月と6月の2ヶ月間で執筆することとなった。

僕の体調は天候に大きく左右される。

天候が悪い日はインプットもアウトプットもできず、ただただパソコンの前に座ってインターネットを眺めていることが多い。そういう時は画面に表示される情報も頭に入ってこない。

本来であれば、執筆を始める前段階で登場人物の設定とプロットの作成をしっかりと行うべきだと思うが、今回の執筆では充分な時間が確保できず「書きながら形を整えていく」という手法を取った。

作品の資料となる書籍類は事前に準備をしたものの、そのすべてに目をとおす精神的余裕と時間が無く、書きながら必要に応じて作品に盛り込む情報をピックアップする方法を取った。

この方法のメリットしては、余計な知識・情報を作品に盛り込まない抑止効果があるが、すべての情報に目をとおしていないだけ盛り込む知識・情報が不足しているのではないかという不安がある。

今回の作品の執筆で難儀しているのが、11年前の2007年を物語の舞台にしていることだ。

中でも、作品の中でTwitterが扱いづらいというのが難点だった。

それと言うのも、Twitterのサービスが開始されたのは2006年の7月で、インターフェースに日本語が使われた日本語版が利用可能になったのは2008年4月だからだ。

2007年当時ではTwitterは真新しいサービスで今のように世界的に普及しておらず、Twitterの名前を載せずに「SNS」と表現するのにも時代背景を考えると難しいと判断した。

物語の世界観の設定で難儀したのは上記のようなものがあったが、登場人物の設定にはさほど困ることはなかった。

僕は作品を構想する際、頭の中で実在する俳優・女優を登場人物に当てはめるという方法を取っている。

僕にとってこの方法は場面や登場人物の会話がイメージしやすくて気に入っている。

プロの小説家の方からしてみれば僕の執筆手法は邪道かもしれないが、思いどおりにできないなりに編み出した苦肉の策だ。

今日(土曜日)と明日を使って作品を完成に持ち込みたい。

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