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No.020:穴の空いた靴下(2015年12月5日執筆)
昨晩会社から帰宅して玄関で靴を脱いだら靴下の親指の部分に穴が空いていた。
しかも両足に。
昨日の朝、靴下を履いた時には穴が空くような感じはしなかったのだけれど、私の足の親指の爪は反り返っているようで以前から穴が空きやすかった。
同じタイミングで両足に穴が空くという事はこれまでに経験した事が無く、私は穴の空いた靴下に対して奇妙な愛着が湧いてしまった。
私の両親の世代の方や、物を大切にする方であれば、空いた穴を塞いで今後も使うのだろうが、修繕する手間を考えると新品を買った方が安上がりなように思える。
それというのも、私が履く靴下の穴空き頻度はかなり高い方なのだ。
そのため、現在二十足ほどの未使用の靴下をストックしている。
私は冬になると寝る時も靴下を履いて寝る事がある。
昨晩は穴空き靴下を履いたまま寝た。
今日は特に外出の予定は無いので、穴空き靴下を履いていても特に問題は無い。
せめて今日一日だけ靴下としての生涯を全うさせてやりたいと思う。
靴下、ごめんね。
足が臭いと思うがもう少し付き合ってくれ。
物が捨てられない性分の私は、どんな物に対しても後ろ髪を引かれる思いを感じながらも、愛着を振り切ってゴミ箱に捨てている。
おそらく今夜は穴空き靴下のための弔いのたばこを一服吸うだろう。
今回はこのへんで。
それではまた。