執筆雑記(2018年6月20日(水))②
2018年6月20日(水)②
たった一人の読者に届けるために
今日は二本立て。
僕は作品を書くにあたって登場人物に個性を持たせることを極力意識している。
特に口調は地の文で説明しなくても会話文を読んで誰が話しているかわかるように工夫をこらしている。
現在執筆中の作品では初めて関西弁を話す人物を登場させた。
関西弁を話すと言っても「せやな」とか「あかん」とか「すんまへん」とかちょっとした言葉だけを盛り込んでいる。
しかし、このちょっとした言葉を盛り込むだけでも登場場面が少ない人物でも作品の中での存在感をアピールすることができる。
ただ、一人の人物に個性を盛り込みすぎると主人公を食ってしまうということが起きてしまう。
以前書いた作品でこの現象が起きた。
この現象のおかげで今回の作品の執筆に至っている。
現在執筆中の作品では、口調以外にも主人公を取り巻く人物のそれぞれの背景や考え方や生き方を盛り込んでみた。
僕の考え出した登場人物たちは作品の中で生き生きとしているように思う。
書き上がる作品は駄作かもしれない。
即売会で全然頒布できないかもしれない。
頒布できても読者の方は「面白くない」という感想を持つかもしれない。
でもそれでもかまわない。
感想や評価は人それぞれだから。
今書いている作品はたった一人の読者に届けることを目標に書いている。
その人に作品を届ける前に世界で一人だけ先に作品を読むことができる者がいる。
その一人とは作品を書いている僕自身。
これは作者の特権だ。