飛び道具キャラが結果を残せる理由
ここ最近、弾キャラ(トゥーンリンク、リンク、ダックハント、パックマン、ロックマン、ピクミン&オリマー、スネーク)が国内のトーナメントシーンで結果を安定して残し始めている。
これら弾キャラが多く見られるのには恐らく共通の理由がある。先日のローカル大会でプレイヤーと話をしていて、自分の中で割としっくり来ている意見が出せたので忘れないようにnoteに残しておく。
以下で語ることはただの個人の意見で整合性はない。一つの意見として情報を捉えてもらえるとありがたい。
弾キャラはステップ戦をする必要がない
今作のスマブラにおいて、近距離の差し合いの択としてステップが強力であることは周知の事実だ。
ゲームスピードが著しく向上してステップを絡めた差し返しがやりやすくなり、大体のキャラが近距離で読み合いが出来るようになった。
発売当初から、飛び道具キャラはこのゲームスピードについて行けないだろうと言われ続け、そのためにシールドの削り値を高めたりジャスガでリスクを伴うことが無い…といったように弾がシールドに対して強くなるようにデザインされているようにも見えた。
しかしシールドが強化された現バージョンですら、弾キャラがトーナメントで勝ち上がっている。
これは恐らく、弾キャラがステップ戦を拒否できる性能をしているという部分が大きく影響している。
話は戻るが、差し合いで勝とうとする場合ステップ戦は避けては通れない。
ステップ戦を制することができれば火力と防御面を同時に補えるだけではなく、数多くいるキャラ対策を同時に担う結果にも繋がるからだ。
そのためこの短い期間では多くのプレイヤーがステップ戦、空中戦の技の被せ合い等を軸に試合を構築している。
しかし弾キャラは読み合いの主導権を飛び道具でまず最初にぶん取れるので、それら近距離ファイターが得意とする読み合いとは別軸で戦うことができる。
結果新しく培ってきたステップの読み合い、空中からの読み合いは弾キャラを相手にした場合通用しないことが多い。
これは恐らくキャラ対策が追い付いていないとかそういう話ではなく、ステップを軸にしない勝利方法がまだ用意されていない段階で弾キャラに挑む結果、対応が間に合わず負ける。云わば試合慣れの部分が大きい。
海外で言うと、近距離戦が最強に見えるTweekは対飛び道具戦となると近距離の読み合いができないせいで試合内容は大分苦戦しているようにも思う。
更に言うと弾キャラが近距離キャラを捌こうとする場合、同じ対策でキャラ毎の速度や空中機動、必殺技の性能に合わせて調整し直すだけで良いので対策量にも差が生まれている。
最初こそ結果が中々出ていなかった弾キャラだが、開拓が進むに連れて勝率も同様に伸びてきている。
そして発売から5か月と半ば、プレイヤーがスマブラSPのゲーム性に慣れ進んだことで、弾キャラが余計に勝ちやすくなっている環境ができているのが現状のように思える。
弾キャラは今後勝てるのか
弾キャラは、個々の対策をしっかり行えば負けることはない。というのはどのゲームでも当てはまり、今作においてもそれは例外ではないように思える。
ただし今作は弾の性能が高いファイターが多く、掻い潜っても別の勝利条件で試合を終わらせる機会が増えている。
ことスマブラで言えば崖に出せたらどのキャラでもあっさり勝ててしまうので、平均与ダメが高く崖に出すまでの展開作りが早い弾キャラはその時点で試合作りが有利に傾いているとも言える。
今後は恐らく近距離ファイター使いも対策を積んでくる。ステップに頼らない試合作りがどんどん研究されてきて、差し込んだ後の相手の逃げを潰す択もより増えてくる可能性が高い。
ただ仮にそうなったとしても、弾キャラ使いも更に研鑽を積んでいく。数多くいる近距離ファイターに比べて対策されづらいという利点を活かしつつ、相手の攻めのルートを潰しながら得意を押し付けるゲームメイクがさらに研究されてくるだろう。
近距離キャラの対策に食らいついていけるかどうか。所謂職人キャラ使いと呼ばれるプレイヤー達の腕の見せ所だ。
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