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クリックしてもらいやすい『サムネイル』を作るコツとは何か
『サムネイル』
noteで記事を作成したり、Youtubeで動画投稿する際には必ず設定する、コンテンツ内容を瞬時にイメージするための手助けをしてくれる要素。
動画作り初心者の方は内容を作り込む一方でサムネイルを軽視する傾向がありますが、とんでもない。サムネイルはコンテンツを観てもらうためにとても大きな役割を果たします。
現にYoutubeの動画を初見の方に視聴してもらうための重要度は、サムネイルとタイトルが9割と言われる程。視聴者を増やすために良質なサムネイルは欠かせません。
とはいえ、適当な写真にペっとテキストを乗っけるだけでは良いサムネイルとは言えません。質の悪いスライドを使ったプレゼンが最悪であるように、質の低いサムネイルはそれだけで動画の質をも落としかねないのです。
今回の記事では、僕がこれまで作ってきたサムネイルの経験を元に、良いサムネイルを作るためのルールと、良い&悪いサムネの作例を紹介します。
サムネイルに必要な3つの要素
一般的にバズらせるコンテンツを作るには、タイトルと合わせて目を引く要素がサムネイルにあるのが好ましいとされています
しかし何がバズるかを予想するのは極めて困難。というかその方法が確立されていたらみんな真似してます。バズるシステム自体運要素が大きく絡むので、継続してやろうとしても安定させるのが難しいです。
なので、継続して投稿するコンテンツのサムネイルは「この記事/動画は面白そうだな~」と思わせるデザインのルール設定が大事になってきます。
ルールって書くとなんだか難しそうですね。しかしそう身構えなくても大丈夫。構成自体は割と簡単な要素だけで完結します。
僕が動画のサムネイルを作る際に大事にしている要素は主に3つです。
大体の場合キービジュアルとテキストの掛け合わせ。どちらも動画の要素を予想させるのに役立ってくれます。
補足要素は動画によっては無くても良いのですが、スマブラの場合キービジュアルが被りやすいので他と差を付けるために入れてます。
テキストとキービジュアル自体はサムネイルをとりあえず作ろうと思ったら自然に入れられると思うのですが、それらを無駄なく配置するのが特に重要です。
無駄なく配置するというのは色んな解釈が出来るので少々難しいポイントですが、要は画面に不自然な隙間を作らないのが大事になってきます。
余白があるとなんだかパっとしないサムネに見えてきますよね。画面がしっかり埋まってる方が視認性が段違いなので、余白は極力作らないようにしましょう。
テキストの色は基本白黒か、赤ベースが良いとされてます。複雑に色を使おうとするとクソダサスライドのような出来栄えになってしまうので、ベースカラーは全体で2~3色に留めた方がいいです。
白黒赤以外の色を使うにはそこそこ勉強が必要でとにかく面倒臭いので、困ったらこの3色を使うようにしましょう。縁取りで強調するのも大事です。
テキストサイズも基本デカい方がいいです。小さいスマホで表示されても視認できるぐらいがちょうど良いです。読めないテキストは最早テキストではなく変なウニョウニョです。
そして色と同じくらい重要なのがフォント。デザインフォントは結構難易度が高いので基本ゴシックか明朝でガツンとデカく表示するのが良いです。
備え付けのフォントと多色を掛け合わせるとクソダサパワポスライドの完成です。こんなサムネも見たことないわ。
これはこれで味があるけど、人には到底見せられません。虹色グラデーションだけは使ってはいけない。
タイトルと合わせて内容が予想できるようにする
サムネイルはタイトルと同時に表示されるので、それぞれが連動している必要があります。
大事なのがサムネの情報とタイトルの文言は同じじゃない方が効率が良いという点です。
コンテンツを観てもらう前に伝えられる情報には限りがあるので、サムネとタイトルが同じ内容だと伝えたい情報が少なくて無駄になってしまうんですよね。
視聴者が見る順番は大体の場合サムネイル→タイトルの順です。文字より画像の方が目を引くので、サムネでインパクトの強さを訴えつつタイトルで何についてのテーマを取り扱うのかが説明できるとスムーズです。
以前投稿した動画『ファルコンの歴史』のサムネイルですが、サムネイルでは弱体化された事実を切り取って明示しつつタイトルで「ファルコンの歴史」とすることで、ユーザーに大まかな内容の予想をしつつ動画に入り込めるような構成になってます。
個人的に良かったサムネイル作例
ここからは実際に僕が作成した中で「ええやん・・・」と感じたものを紹介します。
先に説明した通り、良いサムネイルであるための条件は
〇キービジュアル+テキスト(+補足)で構成されてる
〇視認性(色のバランス)が良い
〇動画内容の予想がしやすい
この3つの要素を満たしているかどうかです。早速見て行きましょう。
タイトル『最上位勢が「ガチ初心者向け」のキャラランクを作ったら凄い結果に』
当時、競技シーンで最強と言われていたジョーカー/パルテナ/ゼロサムを足蹴に、初心者帯のオンラインで猛威を振っていたガノンドロフをキービジュアルに設定。
一般的な強キャラと初心者が感じる強キャラは違うぞというメッセージ性を込めた内容になってます。
文字と画像のバランス、余白を作らない配置、トドメの集中線、どれも良サムネとしての条件を満たすのに役立ってくれています。
この頃はキャラランクの話題で持ち切りで、アプデも盛んな頃だったのでそれに付随して動画も伸びてくれました。環境キャラならぬ環境サムネの1枚ですね。
弱体化、これほど甘美で人を惹きつけるワードもそう無いでしょう。
弱体化でプレイヤーの数が減少したピチューをキービジュアルに、分かりやすく内容をパパっと提示しつつ、弱体化によりちゃんと影響があった事実をサムネに落とし込んでます。
タイトルと合わせて見ると「ほかのキャラは一体どんなお仕置きを受けたんだ…?」と予想に移れるので、まとめ動画のサムネイルとしては中々の出来だと思います。
タイトル『ゼロからスマブラガチ環境を揃えた場合にかかる費用』
スマブラをこれから始めようと思ってる人に対して役立つ系の動画。
いわゆるハウツー動画の一種なのですが、仕掛けとして「合計いくらかかるんだろう」という疑問を投げかけています。
これにより元々スマブラを一式購入した人も視聴したくなり、視聴者を選別しないような内容ということをサムネ段階から伝えられるようになってます。
テキストや画像の配置バランスも良く、視聴者が欲しい要素がちゃんと視認できてるのが良い感じです。最後の一つをシークレットにするのはよくあるランキング動画の要素を踏襲しています。
タイトル『スマブラのプロが教えたら4才のチビっこでも上手くなれるのか?』
僕のチャンネルで準レギュラーとして出続けてくれてる『かな君』。連載シリーズの第1号のサムネイルです。
でっかい大人とちっちゃいチビっこが同じゲームをしてる様子を上手く捉えられてる1枚。比較要素が視認性を上げてくれてます。
ただ、バンジョーの画像ではなくゲーム画面を映すべきでした。初見目線でスマブラ要素が弱くなってしまってます。これに関しては必要素材を撮影できてなかった僕のミスです。代わりにタイトルにスマブラを入れて補完してあります。
作成コストがかかってない割に良い感じにまとまった例だと思います。題材そのものが良かった一例。
全然ダメだったサムネイル作例
良かったサムネがあれば当然悪い出来のものもあります。デザインはいつだって試行錯誤の繰り返し。上達するには数をこなす必要があります。スマブラと同じです。
ルールを設定してからそこまでサムネで失敗することは無くなりましたが、とはいえ投稿前はいつもヒヤヒヤしています。これ実は失敗なんじゃないか・・・という不安が付きまとうのです。
そんな多く制作してきた中で、特に酷い出来だったサムネイルをいくつか抜粋しました。ここに載せてるのですらほんの一部なのが恐ろしい。
それではじゃんじゃか見て行きましょう。
キャラ+テキストの基本要素は満たしてるんですけど、絶望的に視認性が悪いですね。
背景を暗くする場合、キャラの縁取りや輝度を上げて視認性を上げるのは必須級です。花火に引っ張られてるのもあってかなり見辛くなってます。
あとテキストの内容から動画の内容を予想し辛いので文章面で見ても全然ダメ。
なんか普通にダサいですよね。中身が。
ガジェット系のYoutuberの方々を見れば分かるんですけど、グッズ紹介系は視聴者の購買意欲を高めるというのが前提にあります。このサムネは全然購買したくならないので本当にダメです。
色の統一性も無いし「単に自分の荷物紹介したかっただけなのかな」ってのがモロ分かり。フォントすら統一できてないのもマイナスポイント。
おしゃれぶったサムネイルにしたかったんですけど、全体的に色が淡い感じなのにフォントが細いので画にメリハリが無いですね。
あとテキスト内容と映ってる画像に統一性が無いのも気になります。仕事にしたいならもっとまともな恰好をしろ。謎にタンブラーを置くな。
メッセージ的にはプロゲーマーに注目してる人に何かを訴えたいんだと思いますが、このサムネイルでは何も訴えられません。
脈略が無い上に意味不明。あまりYoutubeを舐めるな。
まとめ
以上が簡単なサムネ作りについての解説でした。
これ以外にも型やルールはたくさんありますが、とりあえず流行ってるサムネを真似てみるのもとても大事です。視聴者が慣れ親しんでるサムネイルは自然と目を引くものになります。
かく言う僕もサムネイルのパターンを増やすために日々いろんなジャンルの動画を観るようにしてます。同じ界隈だけで完結させるのは非常にもったいないので、色んな動画を観つつも「良い・・・・」と思ったサムネを覚えておいて、自身のコンテンツに応用できるようにしておきましょう。
今回はこんな感じで。また次の記事でお会いしましょう~。