アン→円→愛→恩
アン・ジャービス
「マザーズデー・ワーク・クラブ」というコミュニティを立ち上げ、母親と乳児のために衛生状態を改善する活動を行った女性。アメリカ南北戦争後は負傷兵のケアを行った。
アンが亡くなった2年後の1907年5月。彼女の娘アンナが母を追悼する会を開いた。そこでアンナは、母が好きだったカーネーションを参加者に配った。
これが母の日の起源といわれている。
というわけで、こんにちは。
株式会社スチームシップのキャプテンCEO 藤山雷太です。
もうすぐ母の日ですが、僕には忘れられない母の言葉があります。
「あんたを育てるのに2000万かかっとるけんね!」
………あれ?
ここまでしっとりした良い感じだったのに、ちょっと文章のテイストが変わってしまいましたね。母親に、こんな金銭的リアルを突きつけられる子どもは日本に何人いるのでしょうか。
でも僕は、ずっと商売人として働いている母らしい言葉だと思います。母は今も佐賀市で『ぎゃらりぃふじ山』というレンタルギャラリー&有田焼の販売店をやっています。
そんな母にとって、僕はたぶんバカ息子でした。
中学生のとき「おなかが減るから」と、母にたくさんおにぎりをつくってもらい、そのおにぎりを友だちに50円で売って小遣いを稼いだり…(よい子はマネしないでね!)
大学入学のときは一浪しましたし、卒業するときは2年留年しています。母が「息子を卒業させてください」と大学の教授に頭を下げてくれたこともありました。
それ以外も、たくさんたくさん心配をかけたと思います。
そんな母が、ある日、うれしいことを言ってくれました。スチームシップを立ち上げる前、僕は『ぎゃらりぃふじ山』のオンラインショップのサイトをつくったことがあるのですが、かなりネット注文がふえているらしく…
「今これだけ注文が入って私が生活できてるのは、あんたのおかげよ。あんときサイトつくってなかったら、もう店はたたんでるかもしれん。あんたがおってくれてよかった。ほんとにさ。」
さて、ここから『美談フィルター』を使った上で、僕なりの解釈なのですが。
「あんたを育てるのに2000万かかっとるけんね!」
僕は思います。(ここから美談フィルター使用)
これ2000万「円」ではなく、僕は母から2000万の「愛情」を受け取ったのではないか。
それなら僕ができるのは、母に2000万の「恩」を返していくことだと思う。親孝行という名の恩返しを。
ただ、お母さん。
やっぱり、一気に返すのは、とてもムリです。
ちょっとずつしか親孝行できません。
だから、
ずっと元気でいてください。
~バカ息子より~
※美談フィルター:あらゆる話を「美談」に変換できるフィルター。使用すると、やや恥ずかしい言葉も素直に言えるようになる。
『ぎゃらりぃふじ山』HP
https://g-fujiyama.jp/