編集力と時間軸
今年度、宮崎県延岡市北浦町へ観光商品造成ワークショップしにお伺いしております。造成する”だけ”なら簡単だけど、売れないと意味がないですよね。
商品造成する時は地図を見るのが大切。圧倒的なコンテンツ(例:青森ねぶた)でない限り、ひとつの目的の為だけに観光客はやって来ないから。
「圧倒的なコンテンツ」を作るのは至難の技。それより近隣の人気観光地から引き寄せる方が現実的。まあ、簡単ではないけど。
あなたのまちから最寄りの観光客が沢山来ている場所はどこか?そこにいる人にどんな価値を提供すれば、あなたのまちに立ち寄ってくれるか?
その時大切なのは距離軸ではなく時間軸の思考法。「何で移動するか」「どの時間帯にあなたのまちにたどり着く(ようにデザインする)か」。
最寄り空港や駅に、ターゲット層が乗った飛行機や列車が何時に到着するか、1日何回到着するか、きちんとリサーチしておいた方がいいけどほぼどこもやっていない。まずこれやるのが大切。
北浦町の場合、車で40分で高千穂。現状、高千穂にいる観光客が北浦町に立ち寄る意味と理由がない。でもたった40分先に観光客が沢山いる。
北浦町には魅力的な資源もあるし、交通アクセスもいい。観光客の前後動線はイメージした上で、仕掛け方はある。あとはやるかやらないか。
40分とまで言わずとも、似たような状況のまちは他にもあるよね。大切なのは価値とポジションの生み出し方。
生み出す手法が「編集力」。編み方=掛け合わせ方で地域というスープの「美味しくなる調合」をする。そして時間軸のお玉で混ぜる。
掛け合わせる編集力と時間軸をいつも頭の片隅に。
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