ママ先生の葛藤

昔に比べると、わが子の学校行事にはだいぶ参加しやすくなってきた。
参観日の日は、午後から休みを取って参加できる。

先日も、年長さんの娘の誕生日会がこども園であった。
年長さんの保護者は、一緒にイベントに参加して、給食も一緒に食べる。
というイベントだ。

2年前、長女の時にも1日休みを取って参加させてもらったし
今回、末っ子の時も1日休みを取って参加した。

これ、わが子も他の誕生日の子も
自分の親が来るととてもうれしそう。
娘は1月生まれなので
4月からこれまで、毎月友達の親が参加しているのを見ていた。
だから、何日も前からとても楽しみにしていたようだ。
私も、子供がうれしそうにはしゃいでいるのを見るとうれしい。

それは他の子供たちも同じようで
娘以外の子も私の周りにきて話しかけてきたり
タッチしてきたりする。
元々子供好きなので、話しかけられるとついつい相手をしていたのだけど
給食を食べながら娘がぼそっと

「なんで私のお母さんなのに、他の子が仲良くするの・・・」

よくよく聞いてみると
他の子が私と親しげにしているのがなんか嫌だったらしい。
嫉妬したようだw

娘の、その「なんかいや」「モヤモヤする」と言う気持ちに
「それは嫉妬っていう気持ちだよ」
と名前を教えてあげる。
感情は名前をつけることで、対処しやすくなるから
「こんな気持ち」は分かる範囲で名前を付けてあげるといいのだ。

そんな娘。
普段は2号と言って、夕方6時近くまで利用している。
しかし、この日は普通の幼稚園のように、1号さんと一緒に帰れる。
給食後、一度家に戻って、みんなと同じタイミングで迎えに来る。
「早迎えがいい」
と以前から早く帰りたがっていた。
他の子と同時に帰れることを喜んではいたけれど
帰るころには

「もうちょっと長くいたかったな」
「どうして?」
「だってもっとみんなと遊べるんだもん」

いつも迎えが遅くなって申し訳ない気持ちもあったけれど
娘は娘なりに、長い時間園で過ごすことを楽しんでいるようだ。
それはそれで、ほっとした娘のつぶやきだった。

こんな風に、こども園や娘とうまく付き合う事もできる。
ただ、そんな風にいい時ばかりではないのが、ママ先生なのです。

自宅から近く、働きやすくなるという点で
現在私立の小学校勤めの私。

毎週ではないにしろ、公立に比べると土曜授業が多い。
それも分かった上だったし
主人も協力的だから、私がいなくても大きく困る事はない。

ただ、子供からするとそうはいかないようで
時々土曜授業があると「なんで仕事なの?」とぐずられることもある。
(パパが土日仕事だと何も言わないのに・・・(笑))

それもまぁ、仕方ないのだけれど
どうしても子どもの行事とかぶってしまった時はどうしようもない。
何とかなる時もあるけれど、何ともならない時もある。

今回、末っ子、年長娘の生活発表会が、勤務校の行事とかぶってしまった。
担任の私は、こればかりは外せない・・・。
最後の生活発表会だったから、リアルで見たかったけれど・・・。
子供には「パパとお兄ちゃんお姉ちゃん、みんなが見に行くからね」
と納得してもらったけれど
自分自身の気持ちは、正直まだ収まっていない。
観たかった、と言う悔しさはぬぐい切れない。

職場でも、子供の生活発表会とかぶってしまった事は伝えたが
「誰か見に行けるの?」「主人が」「ならよかったね」
・・・よくないよ。
とは言えないけれど。
子供にとって、誰かは観に来てくれる。
でもその誰かは自分がよかった。

ふとこみ上げるさみしさと悔しさ。
こればかりは仕事がら仕方ないこともあるけれど
仕方ないで済ませたくない。
きっと、この想いが、いつか何かにつながるだろうから。
正直、ふとした拍子に涙が出て、自分でもそんなに行きたかったんだ、と
びっくりしたくらい。

それでも、自分にとって本当に大切なものは何か。
気づくきっかけになった今回の出来事。

他にも宿泊研修の引率中に、子供の誕生日を迎えるなど
(誕生日会は日にちをずらしてする)
ちょっと母としての葛藤が多い今日この頃でした。

同じ思いをしているママ先生がいれば
何もできないけれど、同じ仲間がここにいますよ、という事で。


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