始業式
全国的に、10代の自殺率が一番多いのが
2学期の始業式、というのをご存じでしょうか?
昔は、始業式と言ったら、全国ほぼ同時で9月1日だったけれど
今は、8月から学校が始まる所も多い。
なので、きっと日にちはばらけるだろうけれど
夏休み明けの始業式が憂鬱に感じやすいというのは変わらない。
教師の私達だって
月曜日から、しかも通常通りに授業があるという
私立の特殊さに、夏休み最後の日には愚痴も出ていた。
子ども達なら余計にそうだろう。
夏休み中のニュースの中には
水難事故や交通事故で小さい子が命を落としたというものもある。
年齢を聞くと、本当にいたたまれなくなる。
そんな、実は毎日、目が覚めて生きていられることが
どんなに有難いか。
がんばれなくても、ちゃんとできなくても
ただ、生きて学校に来れた。
いや、学校に来れなかったとしても
生きていてくれることが
本当に尊い。
そんな思いを込めて、始業式の日の朝。
子ども達を迎える黒板にこんなメッセージを書きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1724686681744-KweFNUKsjq.png?width=1200)
勉強が出来ないと、
いい子でいないと、
何かが出来ないと認められない。
親の立場だと、ついつい色んな事を子どもに求めたくなってしまう。
けれど、本当は
何もできなくても
そこにいてくれるだけでよかった。
生まれたばかりの時にはそうだったはずなのに。
いつしか、多くを求めてしまうようになってしまった。
そうすると、子ども達も
「何かが出来ないと認めてもらえない」
「ちゃんとしないと価値がない」
言語化できていなかったとしても
そう感じてしまっているかもしれない。
そうじゃないよ。
あなたの存在自体が、命そのものに価値があるんだよ。
そんなことを思い出して欲しいな。
自分の命だけではなく
周りの人の命も
同じように尊いという事も。