一人旅ってどんなだろう

旅に出てみたい。とりあえず国内。

でも、お金がない。

残り少ない期間でアルバイトしようとは思うけど…それで賄い切れるか。おそらく無理。

どんな旅がしたいのか

今考えてるのは、よくある名所巡りに終始するものではなく、旅人が足を踏み入れないような、住宅街とかのやや郊外の様子を五感で味わいたいというものだ。

一見変わった旅程だと人は鼻で笑うだろう。テーマパークに行かないなんて、旅行じゃないと思う人もいるかもしれない。
でも、旅の目的や内容って人それぞれなのが普通だ。

私の場合は地図・地理的な、ニッチな観点から攻めて旅をしてみたいと思うのだ。ありふれた観光スポットで終わるのではなくて、地元ローカルな雰囲気を知りたい。

見知らぬところへ行く好奇心が掻き立てられ、実地訪問で覚えた土地勘と地図による振り返りを合わせると、探究心が騒ぎだす。「ここはどうしてこうなのか」「ここはこういう経緯があるからこうなのか」みたいな。より深く土地を理解し、さらに興味が深まる。

今まで旅行という旅行をあんまりしてこなかった。なのでもっと他都府県のことを知りたいと思うのも、旅に出てみたい理由のひとつだ。

架空地図の権威者は

趣味としていわゆる架空地図を描いている。空想地図と呼ぶ方が馴染みある人も多いかもしれない。
空想地図作家として最も有名で偉大な存在が、「地理人」こと今和泉隆行さんだろう。
彼はとにかく国内の都市を旅して回り、その知見を空想地図作成に生かしているという。彼の旅行手法もまた、人々の居住空間を回ることがメインだ。よくある旅行内容ではない。

これを知った私は、そんな旅をしてみたいとより強く思った。さまざまな都市を見てみたいのはもちろん、道内のノウハウだけを取り入れた空想地図はすでに、あるいはいずれ限界を迎えるだろうと考えているからだ。

狭い世界しか知らない自分に多少のコンプレックスを抱いている。
モデルは全部、北海道の実在都市。位置と道路計画の形もほぼ揃えている。
それはそれで満足だが、道外都市のノウハウを入れたら、もっと深みが出て、既存にとらわれない発想力もつくのではと考えている。
空想地図でいずれ名を成せればと素人なりに考えてる私だからこそ、今後これは重要になってくるであろう。

で、行きたい都市は?

今考えてるのは福岡。札幌近郊生まれの身としては、札幌と同規模のいわゆる「札仙広福」間の都市比較を行いたいという感情が湧いてきた。その中でも札幌と福岡は比較的ポジションとか人口も近い。自分なりの感情や手法で比較をしてみたいというのが大きなテーマだ。

そのためには、単なるスポット巡りで終始してはならないし、何よりそんな旅はつまらないと考えている。普段旅行者が行かないような区域にあえて行き、より地図地理への興味と知見を深めるのが自分の旅の目的だ。
地図地理に加えて、食も好きなので、それらはもちろん外せないが(笑)。

車を持てたら全道一周的なのもしたい。179市町村を回るか海岸線ぐるりか、それはまだ考えてないが、できればどっちもやりたい。
道央民にとって、道北(旭川以北)は未開の地。ぜひ一度だけは訪れてみたいものだ。

地理のゼミに所属してみて、道外の人(主に東北や新潟)との関わりも増えた。その中で、他のゼミ生の地元にも興味を持った。将来的には前述の研究も兼ねて仙台とか、その他の東北の都市にも行けたらいいなと思う。2030年の新幹線開業に合わせると行きやすそう。

これらを成せた時、自分なりのレポートを論文調にして発表でき、あわよくばお金になる場があればいいなとは思うが、欲張りすぎか。
こういうニッチでくだらない研究をして生きていきたいものだが、そううまくいかないことを知り、今日もまた諦めるのだった。

まとめ

とにかく全てを忘れて旅をしたい。

そのために、お金が必要だ。

だから不本意でも、とりあえず職に就いて貯めるしかないと思ってる。

5〜10年経ったら、キッパリと辞めよう。

そして、知らない世界を知るために旅に出よう。

何も知らない私の、楽観的な妄想である。


いいなと思ったら応援しよう!