とある警備員の回想録21
『アイデアを隠さない』
淀川一族先生に教えていただきました。
昔、ビデオテープのベータ対VHSの闘いがあったのをご存知ですか?
ソニーが開発したベータが主流だったのですが、録画時間が60分だった為、家でテレビの映画等を録画すると途中でテープ交換しなければならなかったそうです。
そこでビクター(レコードで有名)が新規事業としてビデオテープ開発に乗り出し90分以上録画出来る物を作り出します。
その時のビクターの開発者達の勇気ある決断によりVHSが世に広まりました。
SONYが開発したベータに新参者のビクターかまともに闘っても勝てないのは目に見えていました。
そこで松下電器の松下幸之助さんに直接、VHSの良さを説明して納得してもらい、VHSの設計書を何と全てのライバルメーカー会社に無料で提供しました。
もちろんソニーもです。
他のメーカーに設計書を提供した結果、ベータから一気にVHSが主流になりました。しかしビクターはビデオテープは新規事業の為、売り上げは最下位でした。
あの時、ビクターが自分さえ良ければ、わが社だけという狭い考えでは
ここまで早く普及しなかったと思います。
アイデアを隠さない。
勇気ある決断に感動しました。
シェアマン舎人1号