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ずーっとポケモンやってます

・自己紹介

 ポケモン二次創作小説を書いています。
 かれこれ十年と少し、もちろん書かなかった時期もありますが、基本的にはずっと書いてます。
 ポケモンは数年に一度新しい世界観が供給されるので、ポケモンそのものに飽きない限り書き続けることが出来ます。
 正直誇れることではありませんし自分でもどうかしてるなと思っているのですが、今回は自己紹介がてらに自分とポケモンの出会いを思い返したいと思います。

・ゲーム禁止だった自分と膨らみ続ける羨望

 子供の頃、我が家は典型的な「ゲームは悪!」という教育方針で、自分は徹底的にゲームを与えられず、何なら漫画も禁止でした。ついでに言うと友達と遊ぶこともあまりいい顔はされず。かと言って家にいても両親共働きなので何かをやるということもなく、子供百科事典と子供人物百科事典を繰り返し見ていました。力士の雷電ためえもんとコッホのページだけやたら覚えています。

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最強の大関

コッホ

ゴッホみたいな名前のゴッホじゃない方

 ゲームを買ってあげると言われればドラネットとイカの宇宙人が出てくるタイピングゲームを与えられ、漫画を買ってあげると言われれば秋山仁先生のドラえもん数学漫画を与えられる、そんな家でした(少し恨みがあるように書きましたが、自分の現状の悲惨さを鑑みるとそこまで間違ってない教育方針だったのかなと思っています)


 幼稚園卒業くらいまではそれでもなんとかなっていたのですが小学生に入学したあたりから当然ながら世間との乖離が出始めます。その中で最も大きかった事柄が二つ「ポケットモンスター」と「遊戯王カード」でした。
 我が家は遊戯王カードは特に禁止されていなかったので多少は購入することが出来ましたが、それでもやはりポケモンの話題にはついていけませんでした。

 しかも間の悪いことに県内に住んでいる従兄弟の家は典型的な「与えられるものは与える」家であったので、遊びに行けばスーファミにゲームボーイ、ポケモンに関しては赤緑青と完全に揃っている状態、いとこのポケモン攻略本を一日中眺めながら、ポケモンに対する羨望が高まり続けます。

・Q:祖母を騙して買ってもらったピカチュウバージョンは楽しいか? A:はい、とても

 そんな自分にある日産業革命クラスの出来事が起こります。なんと○歳の誕生日として祖母がおもちゃ屋に連れて行ってくれたのです!
 しかし祖母は我が家の「ゲーム禁止条例」を知っておりなおかつその政策に理解を示す有権者、ここから予算を引きずり出すために自分は必死に「これはゲームじゃない! ゲームじゃない!」と、役人がやれば即懲戒免職レベルの嘘を交えて交渉、結果見事にポケットモンスターピカチュウバージョンを手に入れました。
 目的のために嘘を付く、私はこのときサイコパスでした。

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 ポケモンプリンタも通信ケーブルも持っていない、カラー全盛の時代であるのに同じく買ってもらったのはモノクロのゲームボーイライトだった

 そんな詐欺まがいのことをしてまで手に入れたピカチュウバージョン、果たして楽しかったのか。

 はい、死ぬほど楽しかったです。

 まずゲームボーイのスイッチを入れるのが楽しかった。
 ソフトを差し込んで「カチッ」と音がするまで差し込むときに僅かな抵抗感が楽しかった。
 スイッチを入れると画面の上から現れるNintendoの文字、それが文字化けしていたときに一旦ソフトを取り出してふーふーしてから入れる作業すら楽しかった。
 オープニング画面で段々とこっちに走ってくるピカチュウの愛らしさと言ったら無かった。
 更にゲームをスタートさせるときにタイミングボタンを押すとピカチュウの目を半目にすることも出来たが、それすら楽しかった。
 俺はゲームをしている! ポケモンをしているんだ! という興奮に勝るものはなかった。

半目

ピカチュウ(トン、トン)ピッカァ! くらいのタイミングでボタンを押すと半目になる

 ちなみに条例を破って自分にゲームを買い与えた祖母は母に怒られていたが、祖母は自分の都合が悪くなると耳が聴こえないふりをする特技があったのでそれ以上の追求はなかった。
 この祖母とはこんなレベルじゃないエピソードがいっぱいあり、尋常じゃないクソデカ感情があるがそれはまた別の話

・ピカチュウバージョンを攻略する、かいりきで

 そんなこんなで流行からかなり遅れてからポケモンを手に入れた自分だが、すでにこの頃小学校のコミュニティではポケモンは「ダサい」という認識のものに変わりつつあった。圧倒的遊戯王のパワーである。

リボルバードラゴン

縁日のくじ引きの目立商品がこれだった時代もあった

 とは言ってもようやくポケモンを手に入れた自分に対してポケモンの先輩方は優しく「ピカチュウバージョンはバタフリーかマンキーを最初に仲間にしないとタケシで詰む」というアドバイスを頂きそのとおりにプレイした。
 ちなみに自分はその時の影響か未だにバタフリーが大好き。ポケモン世界に転生したら真っ先に相棒にして複眼眠り粉命中させまくってその場をしのぎたい。

バタフリー

進化と同時に「ねんりき」を覚え、タケシのイワークを2秒位で倒した

 ポケットモンスターピカチュウバージョンはそれまでの赤緑に比べCPUの知能とポケモンが強化されたことが有名だったが、そもそも赤緑を対してプレイしていない自分にはあまり違いがわからなかった。

ナッシー

多分赤緑のグリーンのこいつよりも雷電のほうが強い

 そんな自分に立ちはだかった壁がセキチクのキョウだった。
 なんとこのキョウ、5つ目のジムリーダーであるにも関わらず使用するポケモンのレベルがべらぼうに高い。

コンパン Lv.44
コンパン Lv.46
コンパン Lv.48
モルフォン Lv.50

破格の数値である。
ちなみにこの一つ前のジムであるエリカの手持ちがこう

モンジャラ Lv.30
ウツドン Lv.32
クサイハナ Lv32

文字通りルェヴェルが違うんだよと言った感じだ
必死こいて甲子園に出場したら相手の4番が金属バット持った松井だった、そんな感じの絶望だ

ちなみにキョウの手持ちは全員「サイコキネシス」持ちだ。
一人だけポケモンスタジアムと勘違いしてんのか?とすら思う。
ちなみにこの頃流石にマンキーとバタフリーはパーティから抜けていた

 負けては挑み負けては挑み挑んでは負けを繰り返した後(流石にそこまで苦労する敵ではないのだろうが、当時の自分には知識もなかったし、負ければ負けるほど金がなくなっていくので回復アイテムも買えなくなっていた)これはギャラドスの力を借りないといかん(なぜか知らんがギャラドスを使えば勝てると思っていた)と判断して、コイキング片手に育て屋に向かったところで運命の出会いをする。

「君のゼニガメ、ものすごく育ってるよ。むしろ今までほっといて何してたの?(意訳)」

 なんとクチバシティからイワヤマトンネルに行く際に育て屋にゼニガメを預けていたことをすっかりと忘れていたのである。
 細かいレベルは覚えていないがおそらく40は超えていたと思う。
 もちろん育てやでのレベルアップには努力値が伴わないのでものすごく強いというわけではないのかもしれないが、それにしても突然の新戦力に心躍った。

カメックス

忘れられ、突然戦力に加えられた彼の心情やいかに

 すでにサファリゾーンはクリア済み、すぐに彼は「なみのり」「かいりき」を覚えさせられ一戦に放り込まれるのであった。

 ちなみに彼はその後も戦力として活躍し続け、最終的には四天王+チャンピオンを「トライアンドエラーを繰り返して一匹のポケモンを育てながら突撃し続ける」という自分の脳死戦略のもとにレベル80台でソロで殿堂入りを果たした。
技構成は

かいりき(雑魚を殺す)
なみのり(シバを殺す)
じしん(キクコとチャンピオンのレアコイルを殺す)
ハイドロポンプ(なみのりで殺せそうにないときに祈りながら打つ)

だった。
 その後も何度も殿堂入りを繰り返した。育てたいポケモンはいくらでもいたし、そのためにはゲームセンターでコインを買って十万ボルトや冷凍ビームのわざマシンを買う必要があった。多分コインを金額換算すると8万円くらいだったと思う。
 別に育てて対戦をするということもなかったし、図鑑を集めているつもりもなかった。ただただポケモンの世界の中で自分の操作するキャラクターが動いていることが楽しかった。ゲームを禁止されていた自分にとって、ポケモンは自由の象徴だったのかもしれない。(主語がでかい)

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流石にもうプレイは出来ないけど、捨てられるはずもない

・その後

 手を変え品を変え、ポケモンの本編はその後も続けている。金もどうにかして買ってもらえたし、アドバンスとルビーもお小遣いをためてこっそりと買った。その後は自由に買った。
 もちろん他のゲームもやった、逆転裁判もボクらの太陽も楽しかった。特にポケモンと同じくらい憧れていたストリートファイターはⅣを結構やった。だけどやっぱりポケモンが一番好きで、ポケモンはまっさきにやる。そしてこんな残念な大人になった。

 ここまで熱心になって語ったけれど、自分自身がポケモンで何かを成したのかと言われればそんなことはない、対人を熱心にやったことは無いし、ポケモン図鑑コンプリートをしたのはサンムーンが最初で最後だ。

ポワルン

ポワルンをGTSに流せばすべてのポケモンが手に入るのがサンムーンだった

 今でもそうだけど、とにかくポケモン本編ができればそれでいいし、それ以上のことをあまりしたいとも思わない

 ポケモンが続く限りポケモンをやると思う。
 思い出がよみがえって楽しかった。

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 そんな残念な大人が書いているポケモン二次創作小説がこれら(https://syosetu.org/?mode=user&uid=93291)になります! 少しでも興味のある方はぜひとも読んでみてください!

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