レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 41話
第41話「史上最大の総力戦」
Aパート:狙われたデンジランド
冒頭からデンジマンの歴代の戦いが回想されます。珍しい導入と思ったら、どうやらヘドリアン女王が見ていた悪夢のようです。散っていったベーダー怪人のことを想って悲しみの叫びをあげて飛び起きます。
「私はデンジマンが憎い! ダイデンジンが恨めしい!」
本当にベーダ―一族は仲が良いというか、仲間想いだなぁ。そんな女王の想いにこたえるように、ジシンラーがド派手に登場。
「ベーダ―怪物ジシンラ―、直ちにその威力をご覧に入れまする!」
すぐさま地震に襲われるデンジランド。デンジマンも驚きますが、優秀な耐震機能が働いてすぐに揺れは収まります。M7.5の激震でしたが、デンジランドは無事のようです。しかし、反応がないことからジシンラーはさらにM9で襲い掛かりますが、計器の針が跳ね上がるだけで無傷です。すごいなデンジランド。さすがのジシンラーもエネルギー切れなのか、その場で倒れこみます。
「この4キロ四方のどこかにデンジランドがあります」
ベーダ―もこれまでの戦いからデンジランドにおおよその位置を特定しているようです。そのためにジシンラーで局所的に地震を起こして被害を狙ったようですが、驚異の耐震性能で耐えられてしまいました。関係ないけど、机上にデンジマンの玩具が並べてあってちょっと微笑ましい。
「手を貸そうか?」
珍しくバンリキ魔王が助力を申し出ますが、将軍は拒否。まだ作戦があるようです。高みの見物に戻る魔王。
デンジマンのメンバーは地層調査に乗り出します。活断層すらない場所で起こった局地的な地震に、人工地震を疑っている黄山。調査のために入った洞窟で閉じ込められ、変身する間もなく囚われてしまいます。探しに来た青梅と緑川ですが、ジシンラーによって退けられます。
アジトではデンジランドの居場所を吐くように暴行を受ける黄山ですが、頑なに口を割りません。しかし、早くも異変を察知したデンジマンがアジトに近づきます。戦闘員が激しい銃撃や爆撃を加えますが、デンジマシーンとデンジバギーでこれを走破します。ジシンラーが巨大な岩石となって走行を邪魔します。デンジスティックで攻撃すると激しく爆発して岩の雨となってゆく手を阻みます。やむを得ず撤退するしかないデンジマン。
「まさに無敵ね、ジシンラー」
デンジマンをも退けるそのパワーに感心するミラー・ケラー。作戦の準備を続行。高性能プラスチック爆弾を運んでいるのを見て、黄山は一計を案じます。
「ようし、一泡吹かせてやるか……!」
水が欲しいと懇願、ミラー・ケラーに屈するふりをします。
デンジランドに帰還したデンジマンは負傷したピンクの治療をしつつ作戦を練ります。どうしてベーダーが黄山だけを連れ去ったのか首をひねる。
「黄山の持つ宇宙物理学の知識、さもなくば……」
何か思い当たる節があるのでしょうか。というか黄山は宇宙物理学に詳しいのか。科学者キャラだとは思っていたけど、あまりそっち方面の活躍が少ないので専門までは解らなかったな。
黄山はベーダー側が強力な爆弾でデンジランドごと吹き飛ばそうとしているのに気づきます。ひそかに行動を移そうとするも、タイミング悪く監視にバレてしまい大立ち回り。手錠をされているのにも関わらずにダストラーを次々と蹴散らし、火器に対しては爆弾を盾にしてなんとか逃げ出します。科学者のわりにフィジカルが強い。
「甘い甘い」
しかし、抜け出した先で非常通信ロケットを打とうとしたところでジシンラーに見つかり、ロケットもつかまれてしまいます。無念。
Bパート:総力戦
大部との通信に失敗した黄山。しかし、将軍は奪った非常通信ロケットを使ってデンジマンを誘い出すことで、爆弾を使いアジトごと一網打尽にする計画を立てます。
ロケットを受取ったデンジマンは黄山が囚われの身でありながら、なんとか情報を渡し、デンジランドを護ろうとしていると考えます。しかし、同時に自身への危険を顧みない行動に、彼の覚悟を感じます。
「死ぬ気だな、イエローのやつ」
アイシーからもロケットが複数回発射された痕跡があることから、これ自体がおびき寄せるための罠だと忠告します。しかし、仲間を見捨てるわけにはいかない。
「一か八かの勝負、乗るしかない!」
かくして、史上最大の決戦が始まります。
出撃するデンジタイガー、迎え撃つ飛行隊を相変わらずの無双で蹴散らしていきます。操縦はアイシーに任せてダイデンジンも出撃。ジシンラーも巨大化して迎え撃ちます。しかし、実はダイデンジンすらも囮。デンジマシーンとバギーでアジトに突入します。例え囮とわかっても、ダイデンジンを放置するわけにも行かず、ジシンラーがそちらに対応せざる得ない状況に追い込みます。手薄になったアジトに突入し、無事にイエローを救出。
アイシーの操縦では万全はないのか劣勢気味で厳しい戦いを強いられるダイデンジン。しかし、デンジマンの始末を優先したのかジシンラーは縮小するとデンジマンのもとへ向かいます。地震を起こして苦しめますが、なんとジシンラーの技をアイシーがダイデンジンを使って跳ね返すという荒業を見せ、怯んだ隙にデンジブーメランでトドメ! ……かと思いきや、爆発しながらも復活。何とか稲妻落としを食らわせて倒します。
改めてダイデンジンに乗りこんで巨大戦闘。先ほどまでの苦戦が嘘のように肉弾戦で圧倒。これに対してジシンラーは地震に岩石爆弾で追いつめるも、弱点の左肩のなまずを狙われて怯んだ隙に満月斬りにて倒されます。
「夢じゃ……悪夢じゃ……」
失意に暮れるへドリアン女王に頭を下げる将軍。それを見てバンリキ魔王は高笑いで嘲ります。それを忌々しい顔で睨みつけます。
なんとかジシンラーを倒したデンジマン、無事にアジトに戻っていく姿で続く!
次回予告:第42話「少年を喰う悪い夢」
頭に住み着く悪魔!?
感想
史上最大、と銘打つ総力戦ではありましたが、あっさり1話で終わらせるのが昭和らしい。久しぶりのデンジタイガーの活躍から、無人で戦うダイデンジン等、見どころも豊富で面白かったですね。一度はデンジマンを退け、デンジブーメランを食らいながらも復活するジシンラーも強敵でアクションシーンも面白いエピソードでした。
現状、ニート生活を満喫しているバンリキ魔王。ちょっとずつ口出しをし始めましたが、今後、どう動いていくのだろうか……?
レンスト<デンジファイター>紹介
今回紹介するのは、1話から活躍しているデンジファイター。……出撃シーンしかなくない?という突っ込みは野暮である。デンジレッドたちが参戦した第6弾「紅き六戦士の帰還」で参戦。レアリティはノーマル。
追加条件付きの必要パワー5、BP9000、SP1と能力は優秀なものの、追加条件が「自軍Sユニットを5体捨札にする」なのがネック。サポートを受けないと出すのは難しいだろう。そもそもこの形態での活躍はほぼ無人操作のはずだが(野暮な突っ込み。
能力の【ファイターチェンジ】はサーチ&ドロー効果。山札からパワーゾーンと同じカード数をめくって特徴メカを持つLユニットを手札に加えるというもの。作中の出撃即変形を再現した能力。それ以外のカードは好きな順番で戻すことができる。変形することが出来なくても仕事はしてくれるし、高いBPにストライカー能力も持っているので、変形せずとも活躍はしてくれるだろう。追加条件が厳しいのがやっぱりネックなのは変わらずなのだが。
フレーバーテキストの「アーカイブ」というのはレンジャーズストライクの世界観で歴代ヒーローを召喚(というよりもデータで再現と言った方が正しい)している存在。歴代戦隊の敵組織が復活したのでそれに対抗して歴代戦隊やライダーを召喚している。一匹とは同弾で収録されている『デンジ犬アイシー』のこと。
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