レンストファンがみるアバレンジャー 4話「完成!アバレ基地」
第4話「完成!アバレ基地」
アバン:未来の一幕
2023年、内海とよばれる男性がノーベル物理学賞に選ばれたことを伝えられます。相手に感謝の例を述べて、一枚の写真を取り出します。
内海:
「僕がここまで来られたのは、貴方のおかげだ。名前もわからない、貴方の……」
そこに写っているのは、自転車をこいでいるらんるの姿。その男性はらんるとどういう関係なのか。時をさかのぼって2003年に戻ります。
何かの部品を探していたのか急いで恐竜やに戻っているらんる。途中で虐められている少年を見つけます。大声で虐めを止めようとしますが、
いじめっ子:
「関係ねぇだろババア!」
あまりにも口の悪い少年の言葉にプッツンするらんる。最近の作品だとここまで暴言吐くキャラもいなくなったなぁ(笑)。怒ったらんるの姿をみていじめっ子はすぐに退散。彼女が着いたころには姿を消していました。
助けられた少年ですが、お礼を言うどころか、少し距離が空いている桟橋に捨てられた自分の本すら放置して帰ろうとするのを、慌てて止めます。本の中にはDD51の写真があり、貴重なものだと少年に返します。
内海:
「僕、ダメダメ君だし……どうせ駄目だから」
本を取りにいかなかった理由を、汚れたりケガすることを危惧してとのことですが、どうにも自己評価が低すぎる内海少年。らんるは思わず肩をつかんで何かを伝えようとするも、タイミング悪くアスカから帰りを心配して通信が入ります。
樹らんる:
「ひとこと言ったらすぐ戻ります!」
そういって通信を切るも、振り返ると少年の姿はありません。逃げられたと地団駄。事情が分からないアスカは?顔。
侵略の園ではジャンヌが今だにアナザーアースに留まっていることに幹部たちが首をかしげます。ヴォッファはまだ曲が完成しないので、今回もミケラが担当。ハッカとカラスとスナイパーでハッカラスナイパーを生み出します。何気に名前がしりとりみたいに繋がってるんですね。
リジェ?:
「ハッカラスナイパー、アナザーアースの未来を潰せ……!」
Aパート:スナイパーの恐怖
ジャンヌは相変わらずにアナザーアースで何かを探しているようです。場面は恐竜やに戻ってタイトルコール。
アバレンジャーの面々が従業員になったことで常連さんからもにぎやかになったといわれる杉下さん。従業員用の服にも幸人は不満げに文句を言い、トリケラもフォローしますがすぐに脱ごうとするも、
伯亜舞:
「脱いじゃうの、おじいちゃんがせっかく作ったのに……」
残念そうな舞ちゃんの顔を見るや否や制服を着なおしてフロアに戻り、テーブルを拭き始めます。子供に弱いんだな幸人先生。そこへらんるが帰宅。彼女にも制服を渡してみんなで並べば、すっかりチームっぽさが生まれました。
杉下竜之介:
「悪いねやまちゃん、今日は急用でちょっと早締めさせてもらうよ」
カレー食ってる途中で追い出されるやまちゃん可哀そう。そのころ、街中では人々を狙撃している事件が……。最初に親子連れの父親を、次は驚いて駆け寄った人……と付近の人を次々と狙撃していきます。無差別テロは厄介。
恐竜やではらんるがレバーを押すとなんと内装が自動で動き始めて立派な指令室に早変わり。やっぱり男の子には堪らないのか凌駕が楽しそうです。基地も完成して戦隊らしくなったところで竣工パーティーと行きたいところですが、
樹らんる:
「悪いけど、私はもう一回行ってくる……!」
先ほどの少年のことが気になるのか、再び飛び出そうとするも、そこへエヴォリアンの反応が。やむを得ず彼のことは後回しです。
街中の人々を無差別に打ち続けているハッカラスナイパー。アバレンジャーが駆けつけて戦います。バーミア兵相手ですが、初手からアバレモードで大暴れ。飛んで逃げようとする相手をアバレイエローもアバレモードになった追撃。工事現場で激しく打ち合いを繰り広げるもハッカラスナイパーは早々に退却します。
対策を打つために基地に戻ろうとするも、そこで先ほどの少年を見つけたらんるは、帰還を後回しにしてそばに向かいます。そこまでして少年にかかわることをプテラは疑問視しますが、
樹らんる:
「私『どうせなんとかだから』て言葉、大嫌いなの」
少年に近づいていくらんる。しかし、その背後からハッカラスナイパーが狙っています。
樹らんる:
「一言だけ言いたかったの、失敗したっていいじゃない、何度だってやり直せばいいのよ、めげずに頑張れば、きっと希望が見えてくるから」
らんるの激励の言葉にも、どうにも自信が持てない内海少年。彼女がさらに声をかけようとしたとき、ハッカラスナイパーの銃撃を受けてしまいます。致命傷こそ外しましたが、ピンチに仲間と連絡を取ろうとするも、通信妨害で孤立無援に。なかなか用意周到なトリノイドだな。
樹らんる:
「大丈夫、君のことは絶対、守ってあげるから!」
負傷しながらも、少年と一緒に逃げだします。
Bパート:走れ、少年!
偶然、通りかがったトラックにつかまって逃げるも、狙撃で止められてしまいます。しかし、そこでまるでハッカラスナイパーの地面をなぞるような不思議な飛行方法に内海少年が気づきます。
一方、ハッカラスナイパーに撃たれた人々は未知のウィルスによって目を覚まさず、さらに皮膚が緑色に変色するというおぞましい病状に。手当の手段も見つからず、医者も手を焼いているようです。
今回使われたウィルスはアスカも知っているようです。
アスカ:
「我々竜人もかつてよく似たウィルスにやられました。これを放った敵と同じ姿に変えてしまう、恐ろしいウィルスです」
まさかのバイオテロ。これ以上、被害を増やさずに対応したいのですが、相手を高速で飛行するトリノイド。無策で挑んでも捕まえることもできません。
孤立無援のらんるは自分で傷の応急処置をします。心配そうに見つめる少年にも大丈夫だと笑って安心させます。
内海:
「ねぇ、リニアモーターカーって垂直に飛べるかな?」
唐突な話に困惑するらんるでしたが、話をよくよく聞いてみると、ハッカラスナイパーの飛び方が一定の高さで浮いてることから、リニアモーターカーのようだと言います。それを聞いて、翼から強力な磁場が発生してると仮定、引力と反発力を巧みに使い、垂直に飛べるのもビルを使って引っ付いているからで、通信ができない理由も同時に説明できます。
樹らんる:
「大発見よ、凄いじゃないダメダメ君!」
トリノイドの攻略の鍵を見つけたらんるは、それをメモした紙を恐竜やに持っていってくれるように内海少年に頼みます。尻込みする彼に、らんるは言います。
樹らんる:
「できなくても良いから、やるの!」
理論もクソもない根性論ですが、トリノイドが近づいている以上、手段を選ぶ暇はありません。らんるは変身すると、メモを少年に託して自らはハッカラスナイパーの足止めに入ります。劣勢になりながらも、喰らいつく彼女の姿に、彼女の言葉を思い出します。
樹らんる:
『失敗したって良いじゃない。何度でもやり直せば良いのよ。めげずに頑張れば、きっと希望が見えてくるから、失敗を恐れちゃダメ』
勇気を振り絞って走り出す少年。すると、前回は飛び越えられなかった桟橋に。一瞬だけ足が竦みますが、
内海:
「失敗したって、汚れて痛いだけだ!」
遺産で飛ぶも、着地は失敗して川に落ちてしまいますが、もうその程度で止まる少年ではありません。すぐに桟橋に登り、走り出します。
恐竜やではらんると連絡がつかないことを心配しますが、そこにボロボロになった内海少年が飛び込みます。驚いて駆け寄る皆にメモを渡すと、満足そうに気を失います。
内海:
「お姉ちゃん、やったよ、僕……!」
メモを見た凌駕達は敵の飛行能力の弱点を知ります。それを聞いて、アスカは満面の笑みで応えます。
アスカ:
「うってつけの仲間がいます!」
追い詰められたアバレイエロー、しかし、アバレッドとブルーがようやく救援に。それを見て、少年がメモを渡してくれたことに安堵します。仲間が来たことで、ハッカラスナイパーは再び逃亡してやり過ごそうとしますが、ここでアバレンジャーの新しい仲間、ライドラプターが現れます。1話冒頭で、アバレブラックが乗っていた恐竜ですね。
ライドラプターは車すら軽く飛び越え、ビルを飛び越え、さらにはビルの壁面を駆け降りるという荒技まで見せて、ハッカラスナイパーを追い詰めると、最後はダイノボンバーでトドメを指します。これにより人々を苦しめていたウィルスは消滅、しかし、再び雨が降って巨大化。爆竜達の出番です。
アバレンオーになると、相手の射撃攻撃に怯むことなく、腰に合体しているプテラを取り外します。
アバレイエロー:
「プテラカッター!」
そのままブーメランの要領で投げつけ相手を切り刻んでから、爆龍電撃ドリルスピンでトドメ。最後は巨大な爆発となり、アバレンジャーの面々も勝利を確信してアバレンオーの中から現れるのですが、
ハッカラスナイパー:
「お前だけは許さん……!」
なんと、最後っ屁で放たれた弾丸がらんるの胸部に直撃、そのまま地面に落下、仲間達が叫んだところでEDに。いや心臓に悪いな!?
爆竜プテラノドン:
「らんるが! らんるが! 衝撃の結末はEDの後プラ!」
緊張感がるんだがないんだか。
Cパート:あの日みた背中
らんるを抱きしめて泣き叫ぶ凌駕と、何も言えずに佇むしかない幸人、悲劇的な曲が流れる中、あまりにも速すぎる別れが……
樹らんる:
「アメリカ軍も使っている防弾チョッキ、趣味でつけててよかった!」
あっさりと目を覚ますらんる。趣味でつけていた防弾チョッキのおかげで命拾いしたそうでう。趣味でつけるもんじゃないだろそれ。おかげで助かったけど。
桟橋を恐れることなく飛び越えれるようになった内海少年に、らんるは惜しみない拍手を送ります。
樹らんる:
「君、名前は? もうダメダメ君じゃないでしょ?」
内海少年は自分の名前を孝明だと伝えると、らんるは改めて彼に激励を送ります。
樹らんる:
「これからも頑張れ、孝明君! じゃあね!」
自分の名前を名乗ることもなく、去っていくらんる。その後ろ姿を、せめてでもと孝明くんは写真を撮ります。
内海博士:
「ありがとう」
時代は再び2023年に戻り、すっかり大人になった内海博士は、写真のらんるにお礼を告げ、次回に続く!
次回予告:第5話「アバレ治療!ジャジャジャジャーン」
ハイパードクター三条幸人!!
感想
樹らんる、初恋泥棒する回。20年経っても忘れないとか、そうとう脳を焼いちゃったんだな、て感がありますが、名前を告げずに去っていく、というのが何ともヒーローらしく、かつ彼女の性格を表しているようでいいですね。
基本的には脊髄反射で動いていますが、いざって時には頭脳を駆使して相手を解析していく、というらんるのキャラクターが何とも面白い。彼女もこれからどんな活躍をしてくれるのか、楽しみですね。
レンスト<RS-104『アバレイエロー』>紹介
今回紹介するのはエピソードの主役、樹らんるが変身するアバレイエロー。爆竜や仲間の2人が第1弾で参戦する中、遅れて第2弾「二人の黒騎士」から参戦。同弾では恐竜戦隊ジュウレンジャーにて同じくプテラノドンモチーフのプテラレンジャーも参戦している。
必要パワー1、BP2000の軽コストユニット。能力【プテラダガー】は相手のBPを本来の値として扱うというもので、相手の強化を無効化できる。有能な能力なのだが反面、自身のBPはかなり低めなので何かしら強化を与えないと返り討ちにあってしまうので注意。