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レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 44話

第44話「不思議ランプ物語」

Aパート:魔法のランプ

 冒頭、パン屋で大量にあんぱんを買い込んでご機嫌な青梅。帰り道で赤ちゃんに出会ってそれを愛でます。恋人もいないのに自分の赤ちゃんのことを考えてお母さん方に警戒されてしまいます。そんな彼に近づくアラジンのような怪しい風貌の男性。3日間、何も食べてない、と言うと驚いた青梅はアンパンを複数個、渡します。こういうところが憎めないよね、青梅。

「慈悲深いお方じゃ、まるで神様のようなお方じゃ……!」

 その行為に感動したおじいちゃんは手に持っていたずた袋を渡します。流石に疑いをかけますが、「アブラカタブラ」と唱えると去っていきます。中には古びたランプが入っているだけです。タイトルコール。

「呪文を唱えて願い事をする……あんぱんあんぱんあんぱん、テレビの見すぎだ」

 自室に戻った後に、本人も疑い半分で呪文を唱えると、本当にあんぱんが3つ出てきます。驚きながらももう一度、呪文を唱えると、今度は美女が現れます。

「お呼びでございますか、ご主人様」

 ランプの精のアラジンだと答える女性。いや、それランプの持ち主の名前では、と突っ込むのは野暮か。なおも疑いを向ける青梅に、美女はランプを使わせて魔法の絨毯をだします。なぜか青梅の衣装まで変わっているのは何ででしょうか、雰囲気作り?

「信じていただけますね?」

 自分の経験から魔法のランプが本物だと確信する青梅。

 そんな彼を眺めて悦に入っているへドリアン女王。どうやら、ベーダ―怪物アラジンラーの指金のようです。青梅に取り入ることでデンジマンの最大戦力、ダイデンジンを我が物にするつもりのようです。

 早速、子供たちの前で魔法のランプを披露します。物を取り寄せるのはアラジンラーの能力としてあるんだ。なんでも願い事が叶うアイテムを入手して、最初にやるのが知り合いの子供たちの願いを叶える、というのがなんとも青梅らしい。邪心がないというのか、なんというのか。あきらにも堂々と見せびらかします。しかし、信じてもらえずにクラブのロッカーにしまい込まれてしまいます。

「アラジンラー、第二戦略に切り替えるぞ!」

 クラブに潜入したことから、次の作戦に移ります。

 デンジマンの面々にランプを見せつけますが、あきれているあきらに対して、ちょっと興味津々に聞いている男性陣。本物だというなら見せてみろ、という赤城。なんだか子供みたいなやり取りで微笑ましい。

「聞いてびっくり見てびっくり、これがアラジンの魔法のランプ」

仰々しく見せつける青梅と、固唾をのんで見守る男性陣、阿呆くさいとばかりにそっぽ向いているあきらの図がなんとも面白い。呪文を唱えますが、ランプはうんともすんとも言いません。これには全員から失笑。青梅が馬鹿を見た、という扱いで終わったようです。

「あんまり短時間に使いすぎると魔法の威力がなくなってしまうんです」

 ふてくされて家に帰ると、ランプの精が出迎えます。文句を言われると、上記の言葉で説明。青梅も素直に納得します。かわいい。家では御馳走がお待ちかねで、お風呂も沸いてて上機嫌。能天気にご飯を食べている青梅を美女が鋭い目で見ていると、怪物の姿に変え、記憶転写装置を取り出します。一種の催眠状態なのか、アラジンラーの言われるままに素直に応えます。デンジランドへのルートを知られてしまいます。

 デンジランドでけたたましくなる警報音。ベーダーの侵入を確認すると、急いで対応に当たります。

Bパート:奪われたダイデンジン

 青梅から知ったルートで侵入するもレッド・グリーン・イエローが待ち構えますが、魔法を使って煙に巻きます。しかし、ルートを変えられたのかスポーツ用品店についてしまします。怪物相手にも普通に接客する店員さんのプロ根性。

 デンジランドの危機にも関わらずに、家で寝ぼけてた青梅は黄山からの鉄拳制裁を受ける。しかし、いつもと様子が違い、ぼんやりとしている姿に異変を察知した赤城は緑川とあきらに監視をさせます。

「もしかして、あのランプがベーダ―……!?」

 青梅も青梅でこれまでの異変からランプを疑い、破壊しようとしますが、アラジンラーに洗脳されているためか、体をうまく動かせません。しかし、外からそれを見ていた緑川たちは変身してデンジスコープで招待を見破ると突入。しかし、2人だけでは青梅を救い出すのが手一杯でした。

「女王様、手がかりをなくしてしまいました。大失敗いたしました……!」

 自分の失態を潔く報告するアラジンラーと、それを受けて責めるのでもなく失敗を惜しむ女王と、焦りは禁物と指示する将軍。こいつら本当に悪の組織なのか。下手な会社よりもホワイトです。

 デンジマンはシークレットルートの点検を行う中、デンジランドで猛省する青梅。やらしたので謹慎処分。アンパンが食べられずにイライラしているようなので、あきらが取りに行くようです。

 一方のアラジンラーはクラブのロッカールームに潜入すると、青梅のロッカーを見つけ出し、アンパンに変化させたランプを袋の中に入れると青梅の元まで向かわせます。

「トロイの木馬作戦、上手く行ったぞ」

 敵の目論見通りにデンジランドまで運ばれてしまったアラジンラーたち、青梅がアンパンに嚙みつくも異変を感じて吐き出したのに乗じて潜入、ついにデンジタイガーを強奪。デンジファイターを出撃させるも、普段は無人運転のためかめちゃくちゃなGに苦しみつつダイデンジンに変形させます。最大戦力が奪われてしまったことに驚愕します……が、

『ダイデンジンの武器回路はデンジマン以外の操作はすべて拒否するのだ』

超科学の兵器はセキリティも万全だった。火器管制はデンジマン以外は受け付けられず、強制的に排除される仕組みのようです。そもそも操作自体を拒否するようにすればいいのでは、と思いましたが万が一の時に脱出艇とかに活用するためだろうか。

 名乗りを上げて戦闘開始。利用された青梅は怒りに燃え、単独でアラジンラーを追い詰めますが、どこかコミカル。BGMはしっかり真面目なのに(笑)。危機に陥るも仲間が駆け付け、ブルーロケットで吹き飛ばします。

 逆上したアラジンラーが巨大化。ダイデンジンで対抗。魔法の力で苦しめますが、デンジ魔法返しで返されると、デンジ満月斬りで倒されます。

 再び公園でアンパンを食べる青梅ですが、まだランプにはちょっと未練が残っているようです。

「かわいい子だったな……アラジンとか言ったな……」

 そんな彼の前にアラジンが現れますが、それはあきらの変装でした。最後は青梅が仲間にからかわれて、続く。

次回予告:第45話「2人いたデンジ姫」

 デンジ姫の生まれ変わり!?

感想

 調子の乗った青梅が痛い目を見るエピソード。しかし、魔法のランプに対するデンジマン男性陣の子供のような反応がちょっと面白かったですね。半面、あきらの冷めた態度も男性陣とのギャップがあって余計に面白かったです。ここら辺が最後に日常エピソードになるんでしょうか。
 次回はデンジ姫の生まれ変わり?が登場するようですが、ついにベーダ―との最終決戦に入るのでしょうか。次回も楽しみです。

レンスト<ヘドリアン女王>紹介

 今回紹介するのはベーダ―一族の首領、ヘドリアン女王。レンストでは数少ない顔出し幹部のカードです。第6弾「赤き六戦士の帰還」で参戦。同弾では故曽我町子さんが演じたキャラクターのカードが多く収録されている。他にも「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の魔女バンドーラ、「魔法戦隊マジレンジャー」の天空大聖者マジエル等が収録されている。

宇宙一の美女が二人?つまり私が二人居るっていうのかい?…どういうことだい、そりゃ。

 必要パワー4、BP6000の重ユニット。DA特有のストライカー弱点を持っている。【宇宙で一番美しいのは誰?】は相手の女性ユニットをターン終了時に破壊するという効果。選択権は相手にあるものの、女性ユニットを出すのに圧をかけることができる。自分以上の美人を認めない彼女らしい能力。

 フレーバーテキストにはあるカードとリンクしているのだが、それは後々……。

前後エピソード

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