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レンストファンが見るデンジマン 6話

第6話「悪魔分身の少女」

Aパート

 冒頭、港で黄山と緑川が釣りを楽しんでいると、ビルの屋上で思いつめた顔をした少女を見つけます。
「あれは自殺するぞ!」

 刑事の直観で緑川はそう判断すると、慌てて駆け付けますが間に合いそうもありません、急いでデンジスパークで変身して駆け付けます。イエローが止めるもギリギリ間に合わず、グリーンが何とか受け止めます。
「一度きりの人生じゃないか、もっと命は大事にしなきゃ」

 タイトルコール
「もうあんな馬鹿な真似はするんじゃないよ」

 少女を説得して返そうとする緑川。少女の家に行くと母親は「愛想が尽きた」と冷たい反応。どうやら家庭に問題を抱えているようですが、先ほど知り合ったばかりで踏み込むこともできずに2人とも彼女を励まして見送るも、暗い顔のままです。
「何かあったらアスレチックに遊びにおいで、気が紛れるよ!」

 家ではうっぷんを晴らすように両親の写真の入った盾を破壊します。愛犬のコロもさすがに怖がっています。それを見守るベーダー一族。どうやら彼女の纏っている不幸のエナジーに興味を持ったようです。
「美しいものは嫌いじゃが、絶望、悲しみ、涙は大好きじゃ!」

 少女が亡くなった母親に向けた手紙を読んで大喜びのヘドリアン女王、どうやら先ほどの母は継母のようです。真面目に少女の手紙を読んでいる将軍にちょっと笑ってしまう。今回の怪人はヒゲキタコラー、すごい名前だ。
 かおりが家に帰ると、犬が何かから逃げるように走り出しています。不思議そうにそれを見つめながら家に入ると、謎の声が彼女に呼びかけます。
「好きよかおりちゃん大好き」

 何者かと振り返るとそこにはヒゲキタコラーが。あまりの恐怖に気絶したかおりちゃんと融合します。
「気になるなあの子」

 黄山は先ほどの少女のことが気になっているようです。偶然かかわったといえ、彼女の重苦しい雰囲気がどうしても忘れられないようです。得意の料理も焦がしてしまって本調子ではありません。
 家ではかおりが継母から詰問されています。何かが壊れてしまったようですが、その責任を彼女だと決めつけているようです。
「なんて子なの、アメリカのお父様に言いつけますからね!」

 しかし、かおりの目が光ると四方八方から刃物が飛んできて継母を追い詰めます。その不気味な力に覚える継母。
 一方、どうしても気になってた黄山はあきらを連れて彼女の家を訪ねます。
「お誕生会に招待すれば気も晴れるわよ」

 何かの気晴らしになれば、と彼女をお誕生日会に招待するようです。いや、知らん人の誕生日会に呼ばれるのはちょっと困らないか? しかし、家に着いてみると何故かかおりちゃんから逃げ続けるコロ。アスレチッククラブに誘うも、にべもなく断られます。しかし、誕生日会のことを話すと突然、参加すると言い出します。彼らに見えないところで悪い顔をしています。
 ゆみ子ちゃんの誕生日会に招待されます。しかし、かおりの目が光るとろうそくがあり得ない炎を吹き出します。驚く一同でしたが、何事かと様子を見に来たアイシーを見るや否や、叫び声をあげながら数メートルをジャンプして天井に張り付きます。普通の身体能力ではありません。これはさすがにサーカス団員の青梅もびっくり。
「嫌い、犬は嫌いよ!」

 愛犬のコロがいるのにあまりにも不自然な言動……ていうか、そもそも普通の人間は数メートル飛び上がって、その後、平然と床に降りてきません。あまりの身体能力に疑問を持つデンジマン。アイシーもそれに同意します。
 帰り道、どうやら同級生と思われる男子からからかわれる。無視した腹いせに複数人でサッカーボールを撃ち込まれます。普通に陰湿すぎてビビる。昭和の治安怖すぎる(偏見。
 しかし、再びかおりの目が光るとサッカーボールが炎上、逆に男子たちに降り注ぎます。普通にざまぁ、てなってしまうので困る。
「悲劇度が足らぬ、もっと悲劇をまき散らせ!」

 今は懐かしき歩行者天国が移ります。どうやら、次のターゲットは遊園地のようです。
「みんなで楽しみたいの、どこかに連れて行って!」

 黄山と緑川、青梅の三人で遊園地に遊びに行きます。赤城は青梅に気を付けるように忠告します。
 アイキャッチ

Bパート

 かおるの言動を不振がった赤城とあきらはかおりの家に行くと、部屋には遊園地に行ったはずのかおりが寝ています。それを見て、衝撃を受ける継母。
「かおり、ごめんなさいね、ママが悪かったわ!」

 赤城は偽物の企みに気づきます。デンジマシーンに乗って急いで駆け付けます。ジェットコースターに乗ってたブルーにも急いで連絡しますが、一足遅かったようです。戦闘員によって無茶苦茶に動き回るジェットコースター。
 デンジレッドは到着するや否や、デンジスコープでかおりちゃんに化けているヒゲキタコラーを看破します。すぐにジェットコースターから飛び降りるヒゲキタコラー。レッドがそれを追いかけます。なんとか、かおりの自室に逃げ込んだものの、
「分身したものの、元に戻れず残念だったな!」

 布団の中からデンジレッドがこんにちは。布団を被って隠れているレッドがちょっとシュール。デンジマン相手に乱闘しながら逃げていきますが、岩場に追い詰められます。
 戦闘員を繰り出しながらも、レッドとのタイマンではやや有利に進めるものの、新技「デンジシャワー」で追い詰められ、デンジブーメランで倒されます。お約束通り巨大化してデンジマンを追い詰めます。
「デンジタイガー発信!」

 デンジマンもデンジタイガーを呼んでダイデンジンに乗り込み反撃です。ダイデンジンが巨大すぎるせいか、毎回、乗るまで結構な距離があって大変そう。
 分身して惑わせますが、すぐに解析してデンジボールでダメージを与え、満月切りでトドメ。今回はタイガーの出番は控えめでした。
「かおりちゃん、怪物はやっつけたぜ!」

 イエローが喜びを爆発させます。かおりと継母の関係もかなり改善したようで、すっかり打ち解けた二人。遊びに行くかおりを見送ります。
「行ってきます、ママ!」

 最後はみんなで楽しくお出かけして締め。

次回予告

 ついに、デンジ星が滅んだ理由が語られる……?!

感想

 黄山の素朴な優しさが光ったエピソードだった。自殺志願者の少女のをことを気にかけ、頑張って励まそうとしている姿がとても好印象だった。次回はついにデンジ星に触れられるようなので、期待。

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