見出し画像

レンストファンが見るデンジマン 8話

第8話「白骨都市の大魔王」

Aパート

 今回も始まりはベーダー側から。今日もせっせと怪人の卵を羽化させます。映像怪物フィルムラーという怪人を呼び出すようです。フィルムの怪人なのかな。ベーダー一族は宇宙からの侵略者なのに、やけに地球の日常品みたいな怪人を生み出すな。
「老化ガスによって赤ん坊でも一気によぼよぼのおじいちゃんにしてしまうのです」
 フィルムの怪人っぽいのにやってるのは老化なんだ。細かい突っ込みは野暮なのでやめましょう。老化ガスを使って東京を白骨化させるのが今回の目的。
 タイトルコール。
 場面は変わって映画スナックが開店と大々的に宣伝やってます。
「昨日までハンバーグの店だったのに」

 確かに一晩でお店が変わってしまうのは怪しいな。怪しむ子供を映画を餌に釣って呼び込みます。ポスターを見るに2001年宇宙の旅、でしょうか。子供たちも乗る気になりますが、そこでコラ、と一括されます。
「今日は空手の稽古日じゃないのか」
 たまたま通りがかった青梅がサボろうとしている子供たちを叱ったようです。しかし、無料サービスという言葉に踊らされて中に興味を示します。それでいいのか青梅。一回叱られた子供たちからもブーイング。
「みんなで映画を見てから、稽古に行くことにしないか?」
 青梅も映画が気になったのでこっそり一緒に楽しもうとします。なんともお調子者っぽくてあんまりブルーっぽくないですね。ベーダー側も青梅が罠にかかったことを確認します。
 ワクワク気分で入ったものの、やたら長い廊下を歩かされます。怪しい長い廊下をずっと歩かされているとだんだんと暗くなっていき、雰囲気も怪しくなっていきます。子供もビビってますが、青梅も若干ビビってます。しかし、ゆみ子が悲鳴を上げます。
「お、おじいちゃんが!」

 その言葉を聞いて青梅もビビりまくってます。こういうところが青梅はなんだか憎めない。確かめに行きますが、誰もいません。
「ちょっと、押さないでよ」
あまりにもか細い青梅の言葉に笑う。廊下にはやはりおじいちゃんの姿が、今度は全員に見えます。さらに現れたサソリが無数に湧いてきます。青梅も含めてパニック状態。約一名は正真正銘のヒーローです。
「まてよ、映画なわけないよな……おい待ってよ!」

子供たちに置いて行かれて情けない声を出す青梅が可愛すぎる。急いで追いつくとそこには再びあのおじいちゃんが。
「恐怖映画館にようこそ」

 なんだ、そういう演出か、と青梅が安心して差し出された手を握りますが、あまりにも冷たい手で驚きます。落ち着く暇もなくおじいちゃんが高笑いして今度は手がすっぽり抜けます。悲鳴を上げる青梅。立て続けに見せられる恐怖映像に全員が恐慌状態。最後は骸骨から噴き出すガスを浴びてしまいます。おじいちゃんの正体はフィルムラー。
「割かし面白かったな」
 存分に怖がってたろお前。
急いで喫茶から出ると、青梅ともども子供たちも全員、おじいちゃんおばあちゃんになってしまいました。
 アジトに帰って事態を伝えますが、赤城と木山はまるで信じません。特殊名だと思っているようです。
「馬鹿、変装じゃないんだよ!」

 怒り心頭に状況を説明しますが、信じてもらえません。挙句の果てに特殊メイクをはぎ取ろうと髪の毛を引っ張られます。みんなして青梅の扱いが雑過ぎる。本物だとわかって驚く2人、そこにあきらが飛び込んできます。
「映画を見たらあっという間に老人になったって人が続出してるのよ!?」

 あきらからも事件を伝えられてようやく、事態が飲み込めたデンジマンたち。しかし、老化が加速的に進んでいる様子。大ピンチです。アイシーにすら縋り付きます。心底迷惑そうなアイシーに笑ってしまう。
「老人は嫌じゃ……」

 デンジマンで映画館に乗り込みます。まってましたとフィルムラーが全員を罠にはめようとします。先ほどの恐怖映像が流れますが。怯んだすきにガスを浴びせようとしますが、とっさに変身して免れます。種さえ割れていれば怖いものではありません。でも青梅は老化が解除されてませんので変身できません。今回、全体を通して青梅の扱いが酷い。
 変身した4人は飛んでくる槍をさばきながらデンジスティックでフィルムラーを強襲、慌てた彼は映像を逆回転させてしまいます。実はあわてんぼう?
「どうしましたフィルムラー!?」

 混乱したフィルムラーが思わず青梅の老化を解いてしまいます。これで青梅も変身して全員揃いました。追い詰められたのか、壁で挟むという典型的な罠で嵌めますが、デンジキックで壁をぶち破るというまさかの力業で回避。
 追いかけるデンジマンでしたが、逆に巨大化(したように見える映像?)で迎え撃ちます。
「我々は東京を白骨都市にしてやるぞ!しゃれこうべが埋め尽くす幽霊都市にな!」
 高らかにフィルムラーが宣言してCM

Bパート

 CM明け、どこかの喫茶店でお客さんがくつろいでいると先ほどの映像が流れた後にガスを浴びせかけます。それ以外の場所でも、同様の現象が起きて、人々を次々と老化させて混乱に陥れます。
「どこだ、奴はどこで映写機を操作しているんだ!」

 デンジスーツで強化された聴力でフィルムラーを探します。対してフィルムラーは高層ビルを使って映像を転写してガスを何万人を老化させるつもりです。
「今世紀最大の映画ショーを開いてやるぞ!」

 その会話を聞いてデンジマンに見つかります。普通に話してるだけ見つかるの普通に厄介だな。レッドがすぐにフィルムラーの目論見を看破します。
 デンジマンを察知して逃げ出したベーダーをデンジマシーンで追いかけます。撮影所の中に逃げ込んだフィルムラー、手分けして捜索です。
 しかし、撮影道具の中に隠れて不意打ちでレッド、ピンク、ブルーを拘束します。
「デンジマン、フィルム窒息締めを受けてみろ!」

 動けば動くほど絡むというすごい技ですが、デンジパワーで引きちぎられてあっさり抜け出されます、無常。たまらずに逃げ込んだフィルムラーは編集室に逃げ込むと、能力を使うとフィルムの一つに入り込んで隠れます。器用なことができる怪人です。
 デンジマンも部屋に飛び込み、フィルムを片っ端から探しますが関係者の人に怒られます。事情が事情なので説明することもできず、フィルムラーが入っているフィルムを持っていかれてしまいます。
「俺様はこのフィルムの中から映画館のスクリーンに飛び出してお客を次々にしゃれこうべにしてやるのだ」

 結局、怪人が見つからなかったデンジマンも念のために先ほどのフィルムを追いかけます。届けられた映画館にお願いして、先に移してもらいます。映画館の人も半信半疑ですが、普通はそうでしょう。
 デンジスコープでフィルムを操作、見つけ出します。バレてしまったので逃げ出します。この怪人、基本逃げの一手だな。しかし、回り込まれてしまいます。
「見よ!電磁戦隊、デンジマン!!」
名乗りも上げてOPもかかり、最後の戦いです。戦闘員を引き出しますが、やはりデンジマンの前では蹴散らされてしまいます。フィルムラーの出番です。
「おのれ、入れ替えてやる……ふん、西部劇!」

 すると、変身が解除されてガンマン姿の5人に代わります。これはさすがに不利かと思いきや、普通に善戦してしまいます。BGMも変わるのが芸が細かい。
「こりゃ強いわ、NG! ……時代劇!」

 お次は時代劇。やっぱりかなわずにコテンパン。むしろ、刀という獲物もあってあまり変わません。
「やっぱり強すぎるNG! 次!」

 お次はラグビー、やっぱりかないません。なんかゴレンジャーハリケーンみたいな連携見せるし。
「NG、戻れデンジマン!」

 思わず戻したところでデンジブーメランで止め。すかさず巨大化です。巨大戦です。
「デンジタイガー、おのれぇ!」

 ベーダー側のタイガーに対する恨みが強い。ダイデンジンが出撃します。ベーダー側も特別戦闘機隊を出して援護しますが、フィルムラーはあっさりと満月斬りの餌食になって爆散。悲しい。
「おのれ、今に見ろ!!」

 ヘドリアン女王の捨て台詞で締め。

次回予告

 次回もホラー要素が強めかな? ナレーターの他人事みたいな言い方に笑ってしまう。

感想

作品の青梅大五郎に対する扱いが如実に出た回かもしれない。三枚目として存分に活躍する姿は面白おかしくてとてもよかった。戦闘シーンもかなりん変化球で、普段は見れない役者さんの顔だし殺陣も見ることができて、映像的に面白い回だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?