レンストファンがみるアバレンジャー 14話「発掘!アバレザウルス」
第14話「発掘!アバレザウルス」
アバン:宝の地図?
物語は恐竜やから。えみぽんもようやく人間に戻れたようで一安心。ただちょっと太ったかもしれませんが。杉下さんは再びどこかに行ってしまった模様。1クール終わったのに数話しか出番ないような気がするんだけど……。
店内を掃除している時にらんるが飾ってあった絵を落としてしまうと、額縁の裏から恐竜の絵の裏に宝の地図が。
樹らんる:
「謎は全て解けたわね。真実は一つ。スケさん、実はこの地図の場所で宝探しをしているのよ!」
なんともロマン溢れる想像ですが、反応しそうな男性陣は宝の地図のチープさもあって鼻で笑って相手にしません。宝の地図を前に男性組が白けてて女性が盛り上がっているという不思議な光景。彼女は、いざお宝を求めて出発します。新しいカーナビのために、めっちゃ現金。
目的の場所に着くと、私有地故に立ち入り禁止の看板が。躊躇いなく入っていくらんる。普通に不法侵入だから良い子は真似しちゃダメだぞ。そこで発見したのは、まるで爆竜のような形をした化石。思わず駆け寄ろうとした彼女に1人の男性が襲いかかります。
Aパート:アナザーアースの爆竜
思わず変身して蹴り飛ばしますが、そこに立っていたのは普通のお爺さん。タイトルコール。
なんでも杉下さんの知り合いらしく、アバレンジャーのことも知っていたようです。思わず化石を触ろうとしたらんるを静止すると、近づかないように厳命します。彼女が持ってきた絵を見て、どこか嬉しそうなお爺さん。彼の名前は辰吉伝次郎。杉下さんとは子供の頃から喧嘩友達だったそうです。
辰吉伝次郎:
「あのころの俺たちは虚しい喧嘩ばかりしていた。そんなあの日、俺は夢を見つけたんだ」
その夢こそが、今、目の前に広がっている化石のようで、喧嘩をしてる際に偶然発見して以来、伝次郎さんは化石を1人で掘り続けているそう。杉下さんはそれを見守りながらも、差し入れなどしてサポートしてたようです。化石の恐竜をアバレサウルスと命名して発掘の暁には学名も申請するつもりとかなり本気。
辰吉伝次郎:
「こいつのおかげで俺は生きている。こいつを掘り出すまで死なん」
夢を見続ける限り、人は生きていける。そう生き生きと語る彼の姿に感動するらんる。それでもやっぱり手伝うのはダメらしく、彼女が手伝おうとするのを止めて、1人で掘ると固辞します。
どうやら化石にも関わらずにダイノガッツを貼っているようで、プテラも驚いています。ダイノガッツを辿ってきたジャンヌもその場に現れますが、発信源が目の前の化石だと気づきます。
リジェ?:
「面白いものを見つけたな。それは爆竜に進化しかけていた恐竜ではないか」
なんと、アナザーアースの恐竜の一部も、爆竜に進化しかけていた個体がいたことが判明。それ故にダイノガッツを放っていると予想しますが、それを聞いてヴォッファもインスピレーションを得ます。作曲を始めると、次元の穴が空いて音符が化石に降り注ぎます。
破壊の使徒ジャンヌ:
「あの化石は、我が暗黒爆竜となるのだ!」
ギガノイド第4弾「復活」として改造されてしまったアバレザウルス。骨がそのまま動き出したかのような姿に、思わず伝次郎さんは顔が綻び、凌駕もややテンション高めに反応します。ギガノイドなので急いで爆竜を呼びます。
爆竜ブラキオザウルス:
「最後の、最後の、最後まで戦うブラ!」
元ネタがわからず調べると時空戦士スピルバンとのこと。やっぱ戦隊じゃないんかい。とはいえ、こちらは数年後にレンストに参戦することになるので、全く無関係というわけではないですが。
すぐにレッドとブルーが爆竜と融合するも、イエローは融合できずに弾かれてしまいます。驚いてる隙を狙って攻撃を受け、伝次郎さんが巻き込まれてしまいます。「復活」はそのまま地下に潜って撤退してしまいます。
恐竜やで伝次郎さんを看護してから、化石のことを伝えます。プテラはダイノガッツを持っているせいか、仲間意識を感じてしまい、思うように戦えない様子。
三条幸人:
「あれは爆竜でも恐竜でもない、ただのギガノイドだ」
リアリストの幸人は事実を述べますが、感情が納得しません。爆竜にとってはご先祖様であり仲間であることには違いはない。感情が納得できないと人間というのは上手く動けないものです。
爆竜ディメノコドン:
「戦うのが怖くて逃げ出すなんて、びびりやのう」
お前結構、口悪いな。争いごとを好まない、と聞いてたからもっと穏やかなタイプかと。ブラキオが融合できないのはプテラだけのせいではない、と告げます
街中で「復活」を見つけたジャンヌ、彼に命じてアナザーアースをダイノアースと同じ環境にすべく動き出します。アバレンジャー達も向かおうとしますが、らんるはこれを拒否。やはり、伝次郎さんの事が、胸で引っ掛かっているようです。察した凌駕は彼のことを託して向かいます。
Bパート:夢の在処
アイキャッチはプテラ組。
「復活」を止めるべく出撃する爆竜たち。しかし、ギガノイド特有のパワーに押されてしまいます。それをモニター越しに見るしかできないらんる。
爆竜プテラノドン:
「わかってるプラ、らんるが本当に守りたかったのは……」
辰吉伝次郎:
「俺の夢、か」
みんなの話を聞いていた伝次郎さん、彼女が何を気にしているのか、察していたようです。アバレザウルスが伝次郎さんが長年追い続けた夢だからこそ、らんるは躊躇い、それが結果的に融合の失敗につながったようです。融合失敗はプテラではなく、迷いを捨てきれないらんるが原因だったのですね。
プテラが来ないのでアバレッドは2体での合体を提案。確かに、アバレンオーの大部分はティラノとトリケラが構成しているので、居なくても人型にはなれますが……。
アバレンオー:
「アバレンオーになりかけだから……アバレンオージだ!」
この手の玩具のギミックや合体の仕様を逆手に取った展開は好き。アバレンオージでギガノイドに挑むも、パワー負けしてしまいやはり押され気味に。
辰吉伝次郎:
「あいつはアバレザウルスじゃねぇ、俺の夢なんかじゃねぇ」
自分のことを心配して動けないらんるに発破をかけるためか、自らそう言うと、夢の絵を破き捨てる伝次郎さん。驚く彼女に向って、話します。
辰吉伝次郎:
「昔、俺や竜之介が戦争から帰ると、見渡す限りの荒野ってやつよ。
戦争ってやつは何もかも破壊してしまう。
俺たちはこの街を必死で立て直した。
この町が、俺の本当に夢だ」
敗戦で焼け野原になった日本を立て直す、それに捧げた人生、ようやく取り戻した平和という夢。それを破壊するものは、もう彼の夢とは呼べない。侵略されて故郷を失ったプテラも、その想いに同調します。伝次郎さんの必死の言葉に、らんるも覚悟を決めて向かいます。
追い詰められているアバレンオージの元に駆けつけるイエローとプテラ。ようやく合体してアバレンオーになります。
アバレブルー:
「来ると思ってたぞ」
アバレッド:
「うわ、ズルっ! 俺だって……!」
仲良しか!(笑)。気を取り直して「復活」に挑みますが、破壊された場所を瞬時に元通りにする再生能力と爆竜特有のパワーでアバレンオーでさえも圧倒されます。
辰吉伝次郎:
「聞いてくれ、デカいの!
その爆竜たちはお前の子孫なんだ!
お前の命をそいつが受け継いでいる!
やめろ、デカいの! やめてくれ、アバレザウルスよ!」
伝次郎さんの涙の訴えに、赤い瞳に一瞬だけ青い光が灯ると、動きを止めます。ジャンヌの命令を受け付けません。らんるは伝次郎さんが肌身離さずに持っている骨の部分、アバレザウルスの骨が欠けた部分を狙い爆竜電撃ドリルスピンで狙い撃ち、「復活」を撃破します。
戦闘終了後、アバレザウルスを失ったことに、悲しみを隠しきれない伝次郎さん。その姿を見て、やはりショックが隠しきれないらんる。
樹らんる:
「強くなりたい! そしていつか全ての夢を守りたいよ……!」
後悔を滲ませる彼女ですが、そこで伝次郎さんが簡単の声を上げます。彼が見たものとは……?
Cパート:夢見た景色
伝次郎さんが見たのは、竜之介さんが描いた絵そっくりの爆龍達の姿。その光景を見て満足そうに笑い合うらんると伝次郎さんを映して、次回に続く。
次回予告:第15話「アバレ世間は鬼ばかり」
タイトル大丈夫…!? お待ちかねの幸人回、何やら相当、苦しんでますが……?
感想
おじさんの夢の話。こういうロマン系のエピソードは割と男性キャラがメインになりそうなんですが、らんるが主役になるのが何ともアバレンっぽい。00年代ということもあり、まだ戦争を体験した人がご存命だったこともある故のエピソードですね。最近だと、かなりの人が他界されちゃったから、こういった話は作りづらいかもしれませんね。
次回は幸人さん回、お父さんが登場!?
レンスト「XG-028[RS] アバレンオージ」紹介
今回紹介するのは、爆竜プテラノドンがいない中で偶然に誕生した「アバレンオージ」のカード。戦隊・ライダー・メタルヒーローが終結したクロスギャザーシリーズの第1弾「ファーストエンカント」にて2年ぶりに参戦したアバレンジャーのカードの1枚。3種類あるスターター専用の収録カードで、仮面ライダー剣のカリスを主軸としたパワーアップデッキに収録されている。合体シーンをダイナミックに描いている。
追加条件付きのパワー5・BP8000・SP1と必要パワーが少ないながらも最低限の能力は持っており、さらに劇中、ひたすら敵の攻撃に耐えていたからか、レジスト(これがバトルで撃破されたとき、捨札にするかわりにこれをホールドしてその場に留めてもよい)を持っている。能力の【アバレンオーになりかけだから……】はこのカードを捨て札にすることで、アバレンオーを場に出すことができるという能力。
劇中では不完全な合体でギガノイドに苦しめられていたが、レンストではかなり優秀なカードでそもそも合体要因のディラノ・トリケラが有能なカードであり、かつサポートが豊富な特徴「恐竜」持ちであること、WBのMユニットの出し易さとこのカード自体の必要パワーの低さが相まってLユニットの中でもとりわけ出し易い。サイズはLユニット扱いなのでパキケロナグルスもディメノコドンとも合体できる。おまけにレジスト持ちで破壊耐性があり、SP1を持ちストライカーにもなれるという優等生。さらに能力を使えばアバレンオーも出せるので、無駄にならない。劇中の活躍からは想像できないほど有能なカードである。
前述したとおり、このカードはスターター専用のカードなのだがその中にはパワーアップ先のアバレンオーが収録されていない。なんならパックにも収録されていない。そのため、このカードを扱おうとすると第1弾でアバレンオーのカードを入手しないと行けず、そこが一番のネック。