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ロキ 3話 感想

ラメンティス

 自分の変異体であるもう一人のロキを追いかけるロキとメビウス。変異体の手口を掴んだふたりは2050年のスーパーマーケットにやってくる。そこに現れたのは、変異体のロキ、シルヴィ。彼女の手にまんまとはまってしまったロキは、メビウスの制止も聞かずに彼女の逃げ込んだタイムゲートへと飛び込んだ。

ロキとシルヴィ

 冒頭、二人の女性がカフェらしき場所で飲んでいます。勝口を叩きあっているので、どうやら仲が良いようですね。脳神経の会話で盛り上がってます。ニッチだな。すると突然、タイムキーパーの話が飛んできます。戸惑う黒人の女性、何故かその質問に答えようとして混乱します。この場所を知っている。この女性は、先週の回で捕まっていた隊員のようです。シルヴィが意識に直接介入していたようです。
 その記憶をもとにTVAの基地へと忍び込むシルヴィ、隊員たちをバッタバッタとなぎ倒して先に進みます。それにワンテンポ遅れてやってくるロキ。警戒しながら追いかけます。
 あっという間に重要そうな扉の前につきますが、ロキが追い付きます。
「本当にロキか?」
 当然の疑問。どうやらタイムキーパーと会うという目的は一緒の様子。しかし、ラヴォーナが追い付きます、とっさにロキを人質にしますがまったく意味はありません。当然ですね。急いでゲートを開いて退避。
 逃げた先でも戦う二人ですが、純粋な戦闘能力ではシルヴィのほうが苦手な様子。何故かシルヴィはロキと呼ばれることを頑なに拒みます。しかし、単純な筋肉馬鹿の相手ならなれているロキ。上手いこと魔術を使って翻弄します。そこへ落ちてくる隕石。ここはどこでしょう?
『ラメンティス1号星』
 本当にどこだよ。
2077年とのこと。 どうやら滅びる直前の星にやってきていしまった様子。ゲートを開くための充電もなくて絶体絶命。なんとか頑丈そうな建物に退避します。口げんかしながら逃げ込んでいて微笑ましい。
 シルヴィはロキの精神を乗っ取ろうとしますが、流石にロキには聞きません。脱出するために協力を提案しますが、計画を台無しにしたロキにシルヴィは怒り心頭です。とりあえずエネルギーになりそうなものを探します。
 とりあえず脱出するまで協力することになった二人。道中も口げんかばかりです。ロキとしてのプライドを持ってるロキに対して、”ロキ”という存在そのものを何故か疎ましがってるシルヴィ。どんな事情が彼女にあるのでしょうか。TVAを憎む理由もそこにありそうです。
 廃墟となった街に到着する二人。残り時間は12時間。あるようなないような。エネルギーがありそうな建物を探します。どうやら人が住んでいる家を見つけます。
「交渉術や狡猾さは暴力に勝る」
 ロキからシルヴィへアドバイス、とてもロキらしい言葉です。しかし無視して突っ込んだ彼女は何か武器で吹き飛ばされます。流石にあきれ顔のロキ。変わってロキが説得を試みます。家の中を見て住人の夫らしき人に変身して説得を試みますが大失敗。同じように吹き飛ばされます。
「今のが交渉術?」
 嬉しそう。箱舟と呼ばれる脱出用の船の話を聞き、そこに向かうことに。なんかいい感じのキャラだったおばさんの出番はここだけ? 駅とやらに向かいますが、脱出したい住民であふれかえっています。再びロキが警備員に変身して列車に乗り込もうとしますが、切符を求められます。が、そこですかさずにシルヴィが洗脳して列車に乗ります。見事な連携プレイです。なんだかんだで仲がいいな。
 さすがに疲れを見せるシルヴィですが、信頼できない相手の前では隙を見せたくないようです。ふとしたことから、ロキの母親の話に。
「良い人だった。立派な人だ」
ロキが唯一、心を許した相手。しかし、シルヴィにはあまり記憶が無いようです。代わりに、ロキが母親の思い出を話します。魔術を教わったこと。楽しそうに話すロキですが、途中でトーンダウンします。彼女の最後を想うと、いたたまれません。
 どうやらシルヴィの魔術は独学のようです。冗談交じりにシルヴィの彼氏のことを話します。嘘か本当か、煙に巻くような話でごまかします。
「”愛はいたずら”ね」
 ロキにはそういった相手はいません。疲れが出てしまったのか、ついウトウトしてしまったシルヴィ、起きるとロキがバカ騒ぎをしています。気づけば変装が解けています。流石に目立ち過ぎだと釘をさします。悪酔いしてしまったようです。さすがにこれはシルヴィも激おこです。
「愛とは短剣だ」
 なにやら独自の答えを出したようです。しかし、バカ騒ぎしたせいで疑われてしまい、警備を呼ばれてしまいます。再び戦闘、流石に酔っててもそこら辺の雑魚に負けはしませんが、不意を突かれて電車の外に飛ばされてしまいます。タイムパッドを持ってるのはロキ。シルヴィも慌てて飛び降ります。

箱舟を目指せ

 さすがに落ち度があり過ぎたのかシルヴィも再び激おこ。挙句にタイムパッドが先ほどの戦闘か、電車から投げ落とされた衝撃でか壊れてしまいます。意外と簡単に壊れるんだな。
「真人間じゃないのね」
 シルヴィの怒りは収まりませんが、単純な口の上手さならロキのほうが一枚上手。しかし、互いの信頼関係は最悪、脱出する手段はなく、完全に打つ手がなくなります。箱舟も結局、上手く発射できずに失敗に終わるようです。しかし、それにロキとシルヴィが介入したら? 決められた未来にを変えるために動き出します。相変わらずに口げんかの二人ですが、先ほどよりも雰囲気は良さげです。シルヴィの魔術の種も明かします。その過程でTVAの隊員の記憶を見たことを明かします。TVAの隊員はみんな変異体であることがわかります。それを、本人たちは知らない。一気にTVAがきな臭くなってきました。
 出航5分前の船、乗れない住民はみんな見殺しのようです。降り注ぐ隕石の前に行動するのも一苦労です。警備員には邪魔され、隕石の落下と破壊された建物で上手く進めません。挙句の果てに、目の前で箱舟に隕石が当たり大破。完全に脱出するすべがなくなったところで続く。

感想

 シルヴィとロキが親睦を深める回、てところかな。シルヴィにはシルヴィなりの事情がありそうですが、まだ断片的にしかわかりません。TVAもどんどんと胡散臭さが出てきています。最初は味方っぽかった組織が実は……というのも古典的か。彼らは無事に脱出することができるのか? 
 次回に期待。

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