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レンジャーズストライクファンが見るハリケンジャー 47話

巻ノ四十七「封印と宇宙統一」


アバン:デザーギの猛威

 開始早々災扇獣デザーギに苦しめられているハリケンジャーたち。

「さぁ、御前とやらを差し出してもらおうか」

 サンダールが不敵な笑みと共に要求しますが、それにこたえる彼らではありません。動きの素早いデザーギに旋風神ハリヤーで応戦しますが、耐久性の高さで攻撃が効かず、圧倒。おぼろさんも必死に解析しますが、デザーギの体毛が地球上のどの物質よりも固いと分かっただけで頭を抱えます。素早さと耐久性能を兼ね備えた難敵に大苦戦。

「……」

 苦戦するハリケンジャーたちを、見つめる午前様。

Aパート:泣けない少女と大杉

 天雷旋風神に合体して対抗しますが、アルティマストームですら素の耐久能力で跳ね返され、逆に自分たちが受けることになり敗北。すっかり天雷旋風神も負け戦が続いてしまい悲しい。御前様の顔も深刻です。

「見ていただけたかな、同志たち」

 サンダールの活躍に自分たちの身が危ない、と会話する残りの槍3人。自分の戦果を誇る彼に、サタラクラとフラビージョはあっさりと媚を売り始めます。しかし、彼らの目的は御前様、引いてはその身に封印されている嘆きの弓です。

「だってだってあいつ出世するタイプだよ~」

 いくら何でも媚を売りすぎではないか、というウェンディーヌの言葉に身も蓋もない返し。権力者には迷いなく尻尾を振る姿勢はある意味では清々しいが、さすがのウェンディーヌも呆れ顔です。

「タウ・ザント様、このサンダールに怒りの矢野メダルをお預けください」

 嘆きの弓を捜索するために、怒りの矢を預かるサンダール。

 何とか撤退したハリケンジャーたちは敗北の悔しさをおぼろさんにぶつけますが、天雷旋風神の必殺技すら跳ね返す相手に、現状では有効打がありません。

「今こそ宇宙統一忍者流を極める時だ」

 小学生が考えたようなフレーズですが、御前様が言うには疾風流と迅雷流を統一した究極の流派とのこと。しかし、取得のためには両派の極意が必要だといいます。胸を張って鷹介たちは乱舞30章、一甲たちも奥義51刊をすべて習得していると言いますが、なぜか館長に鋭い目線を向ける御前様。

「極意は自分で見つけなければ意味も持たぬ。こんな者達を信じて、私は500年の封印を解いたのか」

 失望をあらわにする御前様に、「500年もたてば極意も変わったのでは?」と言う鷹介でしたが、

「変わらぬものもあるのだ」

 そんなものあるのか、と鷹介は疑問を呈しますが力強く「ある」と力強く答えます。失望してしまったのか、御前様はそのまま姿を消してしまいます。

 御前様を探して出陣したサンダール。怒りの矢を使って彼女の居場所を探っています。それを偶然見つけた鷹介達ですが、彼の目的も御前様だとわかって急いで探します。

「何もかも変わった……変わってしまった」

 一方、姿を消した御前様は現代の街並みを1人眺めながら歩いています。500年前とは変わってしまった街並みを見て、時代の流れを否応なしに感じます。鷹介達も御前様を探しますが、行く宛など判りようもなく、途方に暮れます。しかし、鷹介が御前様の「変わらないものもある」という言葉をヒントに前回の神社に向かいます。

「父上、お久しぶりでした」

 神社にお参りをしながらも、過去を懐かしむ御前様。そこへ鷹介達が現れますが、咄嗟に姿を消します。どうしてここを選んだのか、と鷹介は聞かれると、

「実はさ、この木500歳なんだ」

 植えられている木を見て、御前様と同い年なので何か繋がりがあるのではないか、と感じたようです。500年も生きるということに実感がわかない一同、きっと寂しいんじゃないか、と鷹介は言いますが、そこへ御前様が姿を現します。サンダールの持つメダルも反応、急行します。

 500年前はここに住んでいたという御前様。

「お前達は何もわかっておらぬ。私を守るために、多くのものが犠牲になっていった。それを、この木だけが知っているのだ」

邪悪なるものに巨大な力を渡さないために、“この星を守るために“御前様を守り抜き散っていった忍者達。それを覚えているのが自分1人だけという孤独。それを知る唯一の存在である木に鷹介達も手を当てると、御前様の記憶が流れ込んできます。

「かぐら、これからはこの杉の木がお前の友、どんなことがあっても、泣いてはならぬ。悲しみに触れればお前の封印は解けてしまうのだ」

 幼き身に背負わされた過酷な運命。巨大な力を求めて襲いかかる悪漢と、彼女を守るために散っていく部下達、そして父。

「かぐら、あの木のようにこの世の平和を見守り続けるのだ」

 それでも、泣くことも悲しむことも許されなかった1人の少女の記憶。御前様の背負ってきたこれまでの孤独を感じとります。ただただ、一つの使命を全うするために。

「我らは、御前様のことを……」

 彼女が背負ってきた使命とその重みを初めて知り、自分たちの至らなさを感じますが、御前様は忘れるように言います。しかし、そこでサンダールがデザーギに襲撃。未だに攻略の糸口が見つかってない相手ですが、恐れるわけにはいきません。

「敵わないかもしれないけど、御前様は俺たちが守らなきゃいけないんだ!」

 1人の少女が背負った重すぎる使命と、そのために殉じてきた多くの仲間たちのためにも、彼女を渡すわけにはいきません。

Bパート:極意

 旋風神がガトリングレオ、轟雷神が轟雷キャノンで遠距離攻撃で攻めますが、やはり攻撃は効きません。さらに、1人になった御前様をサンダールが強襲。

「御前様はMeが護る!」

 シュリケンジャーが咄嗟に庇いますが、そのまま一蹴。しかし、御前様も嘆きの弓の力を使って逆にサンダールを圧倒します。特殊な力に守られて、手も足も出ません。

 しかし、旋風神と轟雷神はデザーギの前に成す術も無く圧倒され、攻撃の余波が御前様の唯一の友である大杉に被り、炎に包まれてしまいます。その悲しみに反応する嘆きの弓。

「まさか、御前とやら心に悲しみが生まれた時、奴の力は失われるのか。ならば!」

 再びサンダールが襲いかかると、先ほどのように力が発揮できません。この気を逃さずにさらに攻撃を加えようとするも、シュリケンジャーがカバー。デザーギすら御前に攻撃させますが、旋風神が守るます。その隙を狙われるも、今度は轟雷神がカバーして、2体でデザーギを押し戻します。

「どんな時だって、御前様を守って見せるぜ!」
「それがこの星のためなら、命懸けで!」

 圧倒的劣性にも関わらずに、果敢に立ち向かう力。それがどこから来るのか、思わず御前様が問いかけます。

「こんなことはいつものことよ!」
「俺たちは風のように絶対挫けない!」
「そうすれば、俺たちの可能性は無限なんだ!」

 ハリケンジャー達の言葉に、御前様も理解します。

「無限……それこそ未来、疾風の心!」

 ゴウライジャーも答えます。

「どんな時にだって仲間との絆を!」
「雷のように、貫き通す!」

「絆……それは過去、それこそ迅雷の心!」

 彼らの心にある疾風と迅雷の心。

「こやつらすでに疾風と迅雷の極意を……!」

 ハリケンジャー達が自らが求める極意をすでに習得していると気づき、シュリケンジャーと共に向かいます。天雷旋風神へと合体します。

「過去と未来、二つの心、合わさる今、時空を超えてこの星を守る力が動き出す」

 巨大な風来が地球そのものを覆い尽くし、天雷旋風神へと力を与えます。

「宇宙統一忍者流、ここに極まる……!」

 金色に輝く天雷旋風神から放たれる「宇宙統一忍者流奥義アルティマストームマキシマム」によりデザーギは一蹴、完全勝利です。

 戦闘終了後、大杉を守れなかったことを謝罪しますが、御前様もハリケンジャー達のことを見誤っていたと逆に謝ります。互いに歩み寄れたことがわかります。

「宇宙統一忍者流、確かに受け継ぎました!」

 改めて仲間の絆が深まったことを感じます。

「御前とやらの弱点、しかと見届けた……!」

 一方でサンダールも御前様の攻略の糸口を見つけ、笑いながら去って行ったところで次回に続く。

次回予告:巻ノ四十八「罠と永遠の命」

 鷹介達が人々を襲う!?

感想

 御前様とついに和解。ようやく味方陣営の心が一つになりました……と思ったら早くも次回、辛い目に会うみたいので気が気でない。どうにもとっつきにくいというか、雲の上のような人物だった御前様の過去が深掘りされたので、彼女の人間味が感じられたのが良かったですね。次回は本格的にサンダールが御前攻略に動き出すようですが、どうなるのか。次回も楽しみです。

レンスト「RS-098 ハリケンドルフィン」紹介

 今回紹介するのは、これも紹介する機会を完全に逃していたハリケンドルフィン。第2弾でハリケンジャーたち共に参戦しています。ハリケンドルフィンの可愛らしい姿が描かれています。レアリティはノーマル。

予測不能の大奥義。可愛らしさも忘れずに。

 追加条件付きのパワー3、BP4000とMユニットの中では標準的な性能。【カラクリ忍法・大津波】出した時にBP3000以下のユニットを手札に戻すという効果。対象のサイズが指定されていないのでサイズ関係なしに選べるのは有効なのだが、如何せんBP3000以下というのがネックでSユニット程度しか対象に選ぶのは難しいだろう。仮に手札に戻したとしてもさっさと次のターンにはまた出されて終わってしまうのがオチだろう。しかも効果を発動できるのがラッシュしたとき(召喚したとき)のみなので一回しか使えないために実用性がほぼ皆無なのが悲しい。合体要因と割り切った方がいいだろう。

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感想まとめ


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