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レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 31話

第31話「魔法使いの秘術合戦」

Aパート:朝風天山の夢

 冒頭、マジックショーを舞台裏で見ている青梅。天山と呼ばれるマジシャンのようです。闘病生活からの復帰してからの第1回目を見に来たようです。嬉しそうに話しながら歩く青梅、天山と娘さんの後ろを意味ありげにみているミラー・ケラー。タイトルコール。

 控室に戻った天山さんを娘さんが心配しますが本人は問題ないようです。この娘さんを演じているのは引田天功ことプリンセステンコーご本人とのこと。当時は朝風まりと名乗っており、ご本人役としての出演だそうです。サーカス時代にお世話になったそうで、青梅にとっても父親のような存在のようです。

 空中火災マジックを見せることを2人の前で意気込みますが、まりさんは体力も戻ってないのに早いのではないかと心配します。天山さんは自分にも夢がある、と言って譲りません。夢の内容を青梅が訊ねますが、

「ちっぽけな、ささやかな夢だよ」

 そういって笑います。

 一方のベーダ―は天山のマジックショーに青梅がいたことが報告されます。家族同様の付き合いと知って、その関係を狙い、青梅を亡き者にしようと画策します。へドリアン女王も笑顔で許可します。

「子供達には残酷と恐怖を与えるべきなのじゃ!」

ろくでもない育児論です。さっそく、ベーダ―怪人のミミラーが生み出されます。デンジマンに化けて驚かせるという小粋なマジックを見せて楽しませます。

 朝風天山が寝ていると、ミミラーが奇術を見せて驚かせます。自らを「宇宙的大奇術師」と名乗ると、青梅を切断マジックで殺害するように迫りますが、息子のように思っている青梅にそんなことはできない、と拒絶します。

「そのうち、死んでもらうぞ……」

 天山に脅しをかけると、ミミラーは去っていきます。今殺すわけじゃないんだ。

 アスレチッククラブでは最近、ベーダ―の動きが少ないことを赤城が気に掛けます。すると、天山が訪ねてきます。空中火炎脱出の意気込みを語ります。いや、ベーダ―のことを話したほうがいいんじゃない? 天山のささやかな夢とは、マジックトラックで世界中を行脚して、地方で手品に触れる機会の少ない子供たちにも見せてあげたい、ということ。すごい立派な夢です。

 空中火炎脱出の練習をする天山。病み上がりということもあって娘さんも心配します。

「失敗したら、お前がやるんだ」

 縁起でもないことをいう父親をまりは咎めますが、嫌な予感は的中し、脱出に失敗。急いで救出しますが、箱の中からはミミラーが現れます。見せしめとして彼をあえて失敗させたようです。怒りに震える青梅と黄山がミミラーに挑みますが、身軽さで翻弄され、あえなく逃げられてしまいます。

 病院に向かうと、時すでに遅く、天山は亡くなってしまいました。遺体に縋り付いてなくまりと青梅。帰路で天山の夢を話します。

「トラック一台で全国を回りたい、特に普段マジックを見れない山奥の村の子供たち、小さな漁村の子供たちに見せたいと言っていた」

ささやかな夢を絶たれた天山の無念さを噛み締める青梅と、その後姿をみて、何かを決意するまり。

Bパート:

 まりは父の夢を引き継ぐことを決意、マジックの猛特訓を行います。すでに素人レベルではないのですが、突っ込むのは野暮か。しかし、その前向きな姿勢がへドリアン女王の怒りを買い、次のターゲットにされてしみます。

 突如、髪がすべて白髪に代わってしまうまり。恐怖に怯える彼女に青梅大五郎の殺害を迫るミミラー。父親を殺したことを責めますが、いうことを聞かないともっと酷い目に合うと脅しかけます。

 場面は変わってまりのマジックショーとそれを見守るデンジマンの面々。華麗なマジックを見せて、飴玉を配りますがなぜか飴玉が爆発。子供に怪我をさせてしまいます。流石に気落ちしたまりはデンジマンに相談します。度重なる不幸と今回の失敗で自信を喪失してまうまり。

「楽しかった! とっても……また見せてね!」

 しかし、子供の無邪気な言葉に、再び奮起します。しかし、それに水を差すように自宅で待ち構えているミミラー。命令に従わなければもっとひどい目に合うと脅しを付けます。

 胴体切断マジックの練習に青梅を呼び出すまり。彼が到着する前にはベーダ―がしくじらない様に厳命します。意気揚々と練習台になる青梅、仰々しい装置に流石にちょっと腰が引けていますが、それでも台に寝そべります。ゆっくりと胴体を引きさす回転刃、苦しみ悶えてから、動きを止める青梅。嬉々として彼の死亡を確認しにくるミミラー達でしたが、

「まぬけはどっちだい?……まぬけ!」

 青梅はすくっと起き上がって無事な体を見せつけます。まさに胴体切断マジックを使ってまんまとベーダ―を出し抜きました。

「宇宙的マジシャンのわりに、それくらいのトリックも見抜けなかったの?」

 舌戦でもまりが一枚上手なところを見せて、完封。彼女が風船をなげうとそこからデンジマンが登場。名乗りを上げて戦いです。マジック染みた戦いでデンジマンを苦しめますが、逃げようとしたところをブルーロケットという名の人間大砲で撃ち落とします。

 早くも巨大化した相手に対してダイデンジンで出撃。意外と狂的なようで、多様な技で苦しめますが、デンジ剣で技を返されたところで満月斬りを受けて撃破。

 エピローグ、歌を歌いながらマジックを子供たちに見せて、喝さいを受ける姿を笑顔で見守る青梅たち。彼女が父親の夢を立派に受け継いだことを見て、次回に続く。

次回予告:第32話「地獄の大銃撃戦」

 子供の誘拐……標的は、デンジマン!?

感想

 青梅の知り合い、何人出てくるんだよ。プリンセステンコーがゲストキャラという今では考えられない豪華さも見どころですが、ゲストキャラ頼りではなくドラマ部分もしっかりと作りこまれてて見どころのあるエピソードでした。
 次回は市街戦でしょうか? 楽しみです。

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