レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 42話
第42話「少年を喰う悪い夢」
Aパート:頭の中の怪物
冒頭からいきなりベーダー城で切りあっている将軍と魔王。ヘドリアンが仲裁に入ったことで剣を収めますが、話を聞けば魔王がベーダ―怪物の悪口を言ったことに対して怒ったようです。仲間想いすぎないかこいつら。
「ベーダ―怪物はへなちょこばかり、いつもデンジマンにしてやられてるではないか」
仲間を馬鹿にされながらも、実際に戦果を挙げていないために悔しそうに口をつぐむ将軍。そこへハイテンションなベーダ―怪物、ニンポーラーが現れます。我こそに出番を!と勇むニンポーラーですが、魔王からは小ばかにされ、怒りに震えながら自身の作戦を伝えます。
「デンジピンクに取り憑いて、忍法によってデンジマンを叩きのめして御覧に入れます!」
売り言葉に買い言葉ですが、怒りに震えるニンポーラーが自慢の忍術を見せたところでタイトルコール。
プールレッスンで生徒の秀一くんに、成績が上がっていることを褒めるあきら。文武両道の優等生らしく、あきらからも目をかけられているようです。その関係性を狙ってニンポーラーにとり憑かれてしまいます。人が変わったかのように公園で暴れまわる秀一。急いでクラブの赤城達に助けを呼びますが、普段の行動からデンジマンの面々も信じられない、と驚きます。
公園に駆けつけると秀一くんに殴られている泣いている子供たち。注意をした青梅たちにも敵意をむき出しにしますが、あきらが来ると逃げ出します。彼女は追いかけますが、子供が放つ並々ならぬ殺気に思わず変身、彼を守るかのように表れた謎の忍者軍団に襲われます。
「彼女を誘き出すんだ!」
タイヤの廃棄場所でしょうか、逃げてきたニンポーラーは秀一から離れるとタイヤに火をつけるように脅迫します。嫌がる彼の頭に無理やりとり憑いて苦しめることで放火を強要、堪らずに火をつけてしまいます。煙を見つけて駆け付けたチーコに追われますが、あきらが庇ったことで後から出頭させること条件に一旦、預けます。
話を聞こうとあきらが目を合わせた瞬間に、ニンポーラーはあきらの頭の中に入り、とり憑きます。秀一くんと同じように彼女は操られてしまいます。
Bパート:侵入者
目を覚ました秀一くん、気絶していたところをチーコたちに見つけられますが、あきらが危険なことに気づいて走り出します。一方、洗脳されたあきらはジムに戻ります。仲間の言葉にも一切反応せず、不気味にコーヒーを出します。いつもと雰囲気の違う彼女の姿に訝しがる仲間たち。
「どうしたの、毒なんて入ってないわ」
もうちょっと隠す気はないのか。あまりにも普段の彼女とは違いすぎて違和感バリバリです。しかし、そこに秀一くんが駆けつけて事実をバラすと、あきらは忍術でその場から消え去ります。
追いかけた仲間たちの前で黒づくめの姿で現れたあきら。色こそ黒いけど普通に洋風の装いなんだ(。洗脳されているということでデンジランドに連れて帰ろうとする仲間たち。しかし、頭の中に潜んでいるニンポーラーからすれば憎きデンジマンのアジトがわかる絶好のチャンスです。大人しく連行されます。
目隠しをしながらデンジランドに連れてこられたあきら。すぐに内部を観察します。電気ショックを与えると頭の中のニンポーラーも苦しみだします。それあきらの脳みそも大丈夫なんだろうか。あきらが悲鳴を上げているのに怯むことなく出力を上げる黄山も怖い。しかし、ついに耐え切れなくなったニンポーラーがあきらの身体から脱出。基地内を走り回り魔ながら、なんとか外部に飛び出すと、そこには忍び装束に身を包んだデンジマンの面々が待ち構えています。
「お前が誘い込まれたデンジランドは真っ赤な偽物さ!」
赤城さん、忍び装束に合うなぁ。最初からベーダーの意図を読んでいたデンジマンは、わざと無関係の場所に連れてきたようです。それなりの電気ショックを与えられてたはずのあきらもピンピンしているの凄いな。全員が変身して名乗りを上げ、戦いの始まりです。
忍者ということもあってアクロバティックなアクションが多めですね。刀をメインに戦うデンジマンも新鮮でいい。得意の忍術でデンジマンを苦しめるニンポーラー。火遁の術がまんま火炎放射器で笑ってしまった。これに対して、デンジマンはデンジ・影分身でそれぞれが3人に分身、そんなことできるの。そこから15人でのショットガンからのドラゴンフライでダメージを与え、デンジブーメランで止めを刺します。どういう原理で分身したのかは一切語られません。
巨大化したニンポーラーに負けじとデンジマンもダイデンジンを呼び出して対抗。妙にポップな音楽を背景に忍術を使って食らいつくニンポーラーですが、自力ではダイデンジンのほうが強いのか肉弾戦ではやや劣勢なのか追い込まれてからの満月斬りで倒されました。
正気に戻った秀一くんと仲直りしたあきら。次回に続く!
次回予告:第43話「なぞなぞ七色レディ」
美女を狙う謎の存在を追え!?
感想
デンジピンクが憑りつかれて大ピンチ、というエピソードでしたが、デンジマン側のベーダーの作戦を見抜く能力が高くて基本的にこの手の作戦は成功しませんね。前回の赤城が洗脳されたときもそうでしたが。とはいえ今回は流石に洗脳されたあきらが無表情すぎてバレてもしょうがない気もしますが。
次回も再びあきらがメイン回でしょうか、楽しみです。
レンスト<ダイデンジン>紹介
今回紹介するのは、デンジマンの頼れる最大戦力、ダイデンジン。第6弾「紅き六戦士の帰還」でデンジマン共々参戦。夕日にデンジブーメランを構える姿が決まっています。
追加条件付きの必要パワー7、BP9000、SP1と能力は変形前のデンジファイターと変わりはありません。【ダイデンジンブーラメン】は相手のパワーゾーンからカードが離れるとそのカードのパワー以下のユニットを破壊するという効果。破壊する対象は相手が選ぶので狙ったユニットを破壊するのは難しいのとパワーゾーンからカードが離れることを能動的に行うのは難しいんので、出た当初はあまり使い勝手はよろしくなかった。その後、パワーゾーンのカードを動かす能力も出てきたため、他所は動きやすくなった。
それにしても、作中では基本的にデンジ剣かデンジボールで戦っているイメージが強いのだが、ややマイナー気味のブーメランが選択されたのは何故だろうか。