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レンジャーズストライクファンが見るハリケンジャー 33話

巻之三十「マンモスと6人」


Aパート:最後のシノビマシン

 前話からの続きで、合体したファングールにシノビマシンが総出で出撃します。生きているカブトライジャーに驚愕するマンマルバ。

「見ているかマンマルバ! 俺はまだくたばってはいないぞ! 貴様の下らん予言など、当たりはせん!」

 完全復活で舌戦も好調。マンマルバに啖呵を切ります。当の本人は勝利を確信していただけにぐぬぬ顔。ハリケンレッドの前回の行動の真意に気付きます。やや、消沈気味に去っていく彼をフラビージョたちが声掛けしますが、サタラクラに割り込まれてしまいます。

 合体したファングール相手に旋風神と轟雷神で挑みますが、合体して生まれたファンゲロスは2体相手も圧倒。奥の手の合体で轟雷旋風神になります。早速ローリングサンダーハリケーンを放ちますが、ファンゲロスはこれを耐えきります。轟雷旋風神ですら圧倒する力を見せつけます。

 センティピード城ではファンゲロスの活躍に思わず熱が入るサタラクラですが、入りすぎて犬笛を強く吹きすぎて飛ばしてしまい破壊。

「こわれちゃった……」

 まさかのアクシデントでファンゲロスの合体が解けてしまい。支配も切れて自由に動き始めます。まさかのやらかしに他の七本槍からも詰られますが、珍しくタウ・ゼントも急かします。

「サタラクラ、再始動を急げ! 時間の猶予はない……!」

 彼の野望は眼前にまで来てます。

 ファンゲロスが撤退したことで一先ず安堵する鷹介ですが、そこで調査を終えたシュリケンジャーが帰還。流星群の正体が邪悪な存在からのある種のメッセージであることを告げます。ジャカンジャでも同じ情報が共有されます。予言が正しければ、ファンゲロスを倒せば問題はなさそうですが、

「疾風と迅雷の力を合わせた轟雷旋風神でもやつを倒すことはできなかった……っ!」

 こちらが切った切り札さえも倒されてしまった今、打つ手がないのでは、と危惧しますが、シュリケンジャーはまだ手段が残っていると答えます。しかし、メッセージには最大の敵=地球忍者の隠されたカラクリメカの存在も示唆されています。

「そのメカを起動させるためには三流派を統一した6人の力、みんなのシノビメダルが必要なんだ!」

 シュリケンジャーの言葉に鷹介は答えようとしますが、シノビメダルを渡すことは変身ができなくなると同義。その段階でジャカンジャがやってきても、対抗できる手段を失うことになります。それをジャカンジャ側もわかっているのか、タウ・ゼントがサタラクラを急がせます。

「わかった、頼むぜシュリケンジャー!」

 しかし、鷹介は迷わずにシノビメダルを渡します。その心意気に感化されたのか、他の4人もメダルを託します。みんなからの思いを託されたシュリケンジャーは、新しいからくりメカのもとに向かいます。

 変身できない状態ながらも、なんとか無傷の人を助けていく地球忍者たち。

「予言で見えたビジョンはカブトライジャーの死を意味するものではなかった。ならば、残るもう一つのビジョン、あれも俺の死を意味するものでは……」

 マンマルバは再び未来のビジョンを見ますが、そこに移ったのは、カブトライジャーに倒される自分自身の姿。そのビジョンが受け入れられないのか憤然とした態度で部屋から去っていきます。

 犬笛を修復したサタラクラ、さっそくファングールを回収してファンゲロスを生み出すと、秘密兵器を起動させようとするシュリケンジャーを妨害、天空神をたたき落とします。

Bパート:決着

 撃墜されて傷ついたシュリケンジャーですが、ファイヤーモードになって気合を入れなおします。

 再び現れたファンゲロス、鷹介たちはシノビチェンジはできません。シノビマシンの出撃を請いますが、生身でシノビマシンに乗っては合体すらできないとのこと。しかし、鷹介たちの思いに押されて出撃させます。分離携帯でなんとかファンゲロスに抗います。

 シュリケンジャーはようやく目的の場所につくと、メダルをセットしていきます。すべてのメダルをセットすると、重々しく扉が開き、「ニンジャミセン」が姿を現します。三味線て……なかなか戦隊では見ない渋いチョイスです。

「よっしゃ、気合れていったるでぇ!!」

 シュリケンジャーが三味線をかき鳴らすと、最後のシノビマシンが動き出します。

 さすがに分離形態では難しいの、苦戦する鷹介の前に、ついにシュリケンジャーが現れます。

「Come on ! リボルババーマンモス!」

 現れたのは超ド級の大きさを誇りまるで移動要塞のような巨大なシノビマシン、リボルバーマンモス。もうどこら辺が忍んでいるのか全く分かりません。

 シノビメダルも返却され、すぐに轟雷旋風神に合体。それに合わせてリボルバーマンモスがカラクリボールが射出されます。なるほど、ガチャガチってことね。ソードスラッシャーとゴートハンマーを出すとクロスフィヤを発動したことで一気に形勢逆転です。最後はリボルバーマンモスに乗った状態で、次々とカラクリボールを放った後の「必殺究極奥義サンダーハリケーンストライク」で見事に撃退。

 あと一歩というところで作戦が失敗したことでタウ・ゼントは怒りを爆発させますが、マンマルバはファンゲロスでも倒せなかったと、見るとどこかに消えていきます。

 ファンゲロスが倒されたことで街の人々が回復していくのを喜ぶ鷹介たちですが、一甲の姿がありません。

「来たな……!」
「貴様と決着をつけにな……!」

 人知れずにマンマルバと相対したカブトライジャー、鷹介にも伝授したカブト雷撃派で彼を一蹴します。

「やはり、予言に逆らうことは叶わぬラか……だがっ!」

 立ち去っていくカブトライジャーを見ながら、ついに爆散。何かを言い残そうとしましたが、七本槍、2人目の脱落者です。

 ラストシーン、ラーメン屋の屋台で一甲の帰りを待つ面々。ようやく一甲が合流して仲良くラーメンを食べ始めたところで次回に続く!

次回予告:巻之三十一「キノコと100点」

 ウェンディーヌ大暴れ?

感想

 長き渡った一甲とマンマルバの因縁もついに決着! 新兵器であるリボルバーマンモスも登場して、次回から新たな戦いに、でしょうか。リボルバーマンモスの出番が思いのほか早くてちょっと驚いたけど。てっきり天雷旋風神の後かと思ってた。
 さて次回は久しぶりのお笑い回でしょうか。久しぶりにゆるーく見れそうです。

レンスト<カブトライジャーXG3>雑語り

 今回紹介するのはカブトライジャーの能力違いの新録カード、XG3を紹介。クロスギャザー第3弾「Wインパクト」に収録。前回紹介したハリケンレッドがXG7でようやく新録されたのに対して、早くもXG3でクワガライジャー共々、新録されている。スタッフの依怙贔屓が光る……元々、XG3では昆虫と動物をテーマにした戦士が多く収録されているので、甲虫モチーフの彼らが選ばれたのだろう。

一鍬、あまり油断するな。あの赤い奴…かなり強いぞ。

 能力は据え置きで新たに「レジスト(これがバトルで撃破されたとき、捨札にするかわりにこれをホールドしてその場に留めてもよい)」を得たことで場に留まりやすくなった。宇宙サソリの死の呪いから蘇ったことを再現しているのだろう。

 能力は【迅雷流剣技・カブト雷撃破】でバトルエリアにいるDA(ダークアライアンス。敵組織やダークヒーローをモチーフにした黒色のカード群)のSユニットを撃破して、SP1以上の場合はダメージにする、というDA特化の能力。『三の槍マンマルバ成体』を狙い撃ちにしたような能力で、問答無用で彼を破壊してダメージ送りにしてくれる。DA相手ならとことん強いのだが、それ以外の色相手ではややパワーが重めの割にBPは平均的なユニットでしかないので相手を選んでしまうの難点。

 フレーバーテキストの『赤い奴』とはおそらく同弾で収録されている『仮面ライダーストロンガー』か『カブタック』のどちらかだと思われるが、どちらかと言われるとやや好戦的なストロンガーの方がしっくりくるかもしれない。

 イラストはカードゲーム全般で広く活躍されているK2商会。仮面ライダー剣のラウズカードのデザイナーとしても有名。レンジャーズストライクでは第1弾から参加しており、数多くのカードを担当している。

前後エピソード

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