レンジャーズストライクファンがみるハリケンジャー 36話 感想
巻之三十六「リングと復讐」
アバン:マンマルバの復活
前回のおさらいから。蘇ったことによりより力を増したマンマルバ。場所は変わって修行中のハリケンジャー。相手はゴウライジャーの2人。追いつめたと思ったらバイクに轢かれて逆転。バイクなんて卑怯だ、と鷹介は非難しますが。
「戦いに卑怯はないっ!」
手厳しい一甲の一括を受けてOP。
Aパート:死のリング
19連敗ということで悔しがりますが、一鍬からは「熟練とスピードの差」ときっぱり。バリサンダーを羨ましがりますが、それなりに技術がいるのか、鷹介たちには乗れない、と言われてしまう。反骨心で試しに鷹介と七海が乗ってみますが、うまく扱えずそのパワーに振り回されてしまいます。さすがにゴウライジャーの2人も愛車をこかされてご立腹。
「ごめんなさーい!」
素直に謝る2人でした。
ジャカンジャではサタラクラが呼んだ中忍がなかなか着かないようで待ちくたびれていると、マンマルバが登場して驚きます。
「俺は先代マンマルバの遺伝子から記憶も性格もそのまま甦った新生マンマルバだ!」
単純なクローンというわけではなく、能力値も上がって復活しているそうです。パワーアップした彼は地球忍者の全滅を予言、それを成すのは自分だ、と意気込みます。大丈夫、それで前回、君は敗死したんやで?
どうにもまだゴウライジャーとの実力差を感じる鷹介達。霞兄弟はこれまでの土木作業員から剣道教室のコーチに転職したらしく、元来の面倒見の良さも相まって子供からもそのお母さんからも慕われているようです。これまでの肩肘張っているとっつきにくさも消えて、元来の面倒見のいい性格が出てきたのかもしれませんね。女性陣に囲まれて照れている一鍬が新鮮です。
ハリケンジャーのアジトではおぼろさんが何やら格闘中。するとそこには一甲に化けたシュリケンジャーが表れ、2人で新兵器の開発に勤しんでいるようです。なんで一甲に?という質問には味気ないから、と返答。それでええんか。
マンマルバは相変わらず暗躍。そうとは知らずに霞兄弟は転んでしまったおばあちゃんと助けて家まで送っていき、いじめられている女の子を助けます。完全に一甲の行動が初恋泥棒。しかし、助けた女の子が何者かに襲われ、首に何かを付けられてしまいます。つぎは先ほどのおばあちゃんで、同じようなものが首につけられています。
「俺たちが関わった人が立て続けに……偶然とは思えん!」
もしや、と思って剣道教室に向かうと、今度はお母さん方に同じように取り付けられています。ゴウライジャーを直接狙わない行動にフラビージョは首をかしげますが、人々とかかわりを得るようになった彼らを逆手にとって苦しめる作戦だとサーガインが説明。性質が悪い。
おぼろさんとシュリケンジャーの開発も順調に続いているようです。鷹介たちも修行を続けるものの、ゴウライジャーやシュリケンジャーに比べると、何かが足りない、と悩みます。そんな3人のもとにも表れるマンマルバ。彼らにも首輪を着けると一方的に嬲ってから去っていきます。遅れてやってきたゴウライジャーですが、テレパシーで彼らに語り掛けます。
「そのリングは生命エネレルギーを吸い取る死のリング。その目が完全に開くと、それが死の合図。俺を倒さない限り、そのリングは外れない」
ゴウライジャーが関わった人全てを巻き込んで一騎打ちを申し込みマンマルバ。一方で、流星群から何かを受信しているのか、地球の破滅を予知することで、自らの作戦の成功を確信します。
Bパート:預言者の末路
訓練している鷹介たちはまだ余裕がありますあ、体力的にもまだ未熟な子供たちは一刻の猶予もありません。苦しむ子供たちの姿を見て、怒りに身を震わせます。
「許せん……絶対に許せんっ!」
ジャカンジャではマンマルバが流星群からメッセージを受信し、ゴウライジャーを倒した後で、タウ・ゼントに献上すると約束します。それは死亡フラグやマンマルバ。
約束の一騎打ちの場で待つマンマルバ。映画で出てくるらしい炎の騎馬に乗っています。……映画もどこかのタイミングで見ないとな。ゴウライジャーがバリサンダーに乗って現れます。言葉を交わすこともなく壮絶なバイク対決。耐久力も上がっているのか、2人の攻撃を受け止めたうえで攻撃をして圧倒します。
「どうした、ゴウライジャー。こうしている間にもハリケンジャーや子供たちに死が迫っているラ」
焦っている2人をさらに挑発、冷静さを失って余計に形勢不利になります。
病院では鷹介たちが苦しみながらも意識を取り戻します。一甲たちがよみがえったマンマルバと戦っていると聞いて、不調を押して向かおうとします。
「こんなところで……!」
「倒れてられない!」
「俺たちハリケンジャーだもんな!」
仲間を見捨てることなどできない。仲間想いな彼の性格がよく表れている一幕です。
ゴウライジャーを圧倒するマンマルバ。それでも、2人はあきらめません。
「勝つぞ……絶対に勝つ!」
仲間や自分たちを慕ってくれる人たちを救うために、負けるわけにはいかない。不屈の闘志で立ち上がります。ゴウライジャーのもとに向かう鷹介たちも首輪に苦しめられますが、それでも2人の下に急ぎます。
「余計な感情を知って、弱くなったゴウライジャー。人間らしい温もりや触れ合いなど、戦うものには不要なのラ!」
トドメを刺そうとするマンマルバの頭上に降り注ぐ隕石、突如、彼の動きが止まります。降り注ぐ情報量に最初こそは高揚感を感じていましたが、徐々に苦しみ始めます。
「ま、待て、そんなに一気に……頭が破裂する、やめろ、やめろぉ!」
ついには情報に耐えきれなくなったのか、あるいは情報そのものがエネルギーだったのか、巨大化して異形の姿へと変わり果ててしまいます。言葉すら失ったマンマルバに、不調を押してシュリケンジャーの天空神が挑みますがあえなく一蹴。さらに周囲のものを取り込んでいき、それはゴウライジャーもまるごと呑み込んでしまいます。
その光景を、ただ見守ることしかできなかった鷹介を映して次回に続く!
次回予告:巻之三十七「三の槍と大脱出」
ゴウライジャーを救い出せ!
感想
マンマルバ復活からの衝撃的な展開。闇に属するものでも、その情報の前には耐えきれない、ということなのでしょうか。終始、ゴウライジャーを圧倒してただけに、横やりが入ることでうやむやになってしまったのは残念。とはいえ、一度は決着がついているからかな。さて、次回はゴウライジャー救出大作戦!
レンスト<炎の騎馬>紹介
今回紹介するのはマンマルバが持ち出してきた炎の騎馬。第7弾「七忍の炎陣」にて収録。Sビークルというヒーロー、あるいは敵が載っているビークルマシンを対象としたカテゴリである。
効果はカテゴリがDAのSユニットなら誰でのも乗れるというお手軽な能力に、搭乗時はBP+1500されるという効果がある。カードゲームはシンプルな効果程強いとよく言われているが、その例にもれず有能なカード。DAのユニットは敵組織をメインにしているためにSユニットでもBPが高い傾向にあり、強化されることでより脅威となる。また、バトルエリアでビークルから降りる(ライドオフ)することでナンバー稼ぎもできる。暗黒七本槍のカードはNCを持っているので、そこをサポートもできる。
希少かつ有能なカードだったために再録が長らく希望されており、クロスギャザー第3弾「W・インパクト」で念願の再録が成された。
イラストレーターはMasakazu Fukuda。ポケモンカード等、カードゲームで幅広く活躍している人で、ガンバライドや大怪獣バトル等の特撮関係のお仕事も多くしている。侍戦隊シンケンジャーや地球戦隊ファイブマン等、多くのカードを手掛けているが、ハリケンジャー関係は何故かこれ1枚のみとなっている。
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