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ファルコン&ウィンターソルジャー 4話 感想

世界注視の中で

 超人血清を使ったカーリを追いかけるサムとバッキー、そんな彼らと行動を共にすることになったのはまさかの過去の仇敵、かつてアベンジャーズを空中分解させる原因を作ったジモだった。
 不本意ながらも彼と協力する中、窮地を偶然にもシャロン・カーターに救われた彼らはと出会い、協力を得ながらも、2人はフラッグ・スマッシャーを追いかける。
 一方、二代目キャプテン・”アメリカ”であるジョンは、自らに協力せず、好き勝手に動き回るサム達、そして過激化するフラッグ・スマッシャーズに怒りを募らせていた……

迫害された者

 6年前の回想から始まります。ワカンダで洗脳を解く治療を受けているバッキー、苦しみながらも何とか洗脳が解けます。解放されたと同時に、自身の罪に涙を流すバッキー……つれぇなぁ。いいやつだけに余計に苦しんでしまう。
 そんな彼の前で、ワカンダの親衛隊の1人、アヨ。ジモを解放したことを責めますが、一旦は彼の言葉を聞いて引き下がりますが、8時間という制限をつけます。
 2人の元に戻るバッキー、彼らにフラッグ・スマッシャーズがテロを起こしたことが伝えられます。血清を得ることで精神の歪みが助長され、凶暴化する危険性を訴え、彼らの抹殺を進言します。対してサムは彼らは基本的に”被害者”の立場であり、過激化しているだけで殺すほどのではないと言います。
 超人血清が決して万能の薬ではなく、使用者の精神にも関わってくるのはキャップの1作目の映画でも触れられていたことです。だからこそ、スティーブがどれほど特別だったのかわかります。
 ドンニャ・マダーニの死が過激化した要因ではないか、と推測するサム達。彼女がいた場所に行きますが、住民の反応は冷たいものです。復興の担い手と大手を振って迎え入れられたのに、人口が戻った後に邪魔だとばかりに追い払われてしまった経緯があったらしい。
 そのために復興政策で居場所を奪われたと思っている彼らは、例え有名人でもサム達のことを信じません。辛いな、黒人というマイノリティを持つサムですが、彼らの前では圧政者と同じというわけです。
 しかし、ジモは言葉巧みに子供から信頼を得ると情報を聞き出します。まじでこういうことだけは上手いよなこいつ、まじで信用したくない。自己保身のために情報を出し渋るジモに怒りを露わにするバッキー。同じ目的で行動していますが、心はバラバラです。何とかシャロンに協力を求めます。

カーリとサムとジョン

 一方、カーリは墓場に隠してあった超人血清を回収します。また、スーパーソルジャーを増やすようです。彼らにとってもキャプテン・アメリカは間違いなく英雄でしたが、今となってはそのシンボルとなった盾は彼女たちの自由を侵害する存在となってしまいました。悲しい。
 サム達を見つけるジョン。怒りを露わにします。なんとか諭そうとするサム達に対して、強硬策を取ろうとするジョン。しかし、相棒のレマーの言葉に矛を収めます。彼の危険性が徐々に顕在化しているように感じます。
 人心掌握した少女に案内してもらうジモ、カーリの場所まで案内してもらいます。厳かに行われているドンニャの葬儀。難民達からかなり慕われていたようです。話し合いを求めるサム、自身の経験をもとに説得を試みます。しかし、彼女の態度は頑なです。過激な思想に染まりそうなカーリですが、うまいことサムが諭して正しい方向に持っていこうとしています。
 待機組のジョンはイライラ。10分も経ってないのに今すぐにでも強行しそうな勢いです。バッキーが止めようとしますが、逆に協力を求められてしまいます。そして、ジョンが介入することで説得はおじゃん、カーリは騙されたと感じて怒りを露わにします。
 しかし、カーリが逃げた先ではジモが待ち構えており、容赦なく発砲。超人血清アンチの彼は容赦なくカーリを追いつめ、彼女が落とした血清を破壊します。が、そうは問屋が下さないとジョンが介入。ジモを気絶させますが……そしてこっそり残ってた血清を回収します。うーん、ジョンがドンドン馬脚を表していきます。いいぞ!
 流石に今回の件で個人の限界を感じ始めたカーリ、しかし、説得の甲斐があったのか、サムのことはあまり恨んでないようですが、ジョンのことは抹殺対象に。ザマァ

血清の力

 とりあえずベースに戻ってきたサム達。ジモはサムにもし血清があったら打ったのか、と尋ねますが彼は即否定。これにはジモもニッコリ、あんまり嬉しくないな。ジモはさらにカーリの危険性を訴えますが、サムは流血での解決を望みません。
 バッキーは同時にジョンのことを危険視します。噂をしたら何とやら、ジョンがサム達の前に現れます。売り言葉に買い言葉で一足触発ですが、そこにワカンダの親衛隊も介入、ジモの引き渡しを求めます。ジョンは親しげに話しかけますが、冷たい目。ついに乱闘に。その間にジモはさっさと逃げ出します。うーん、期待を裏切らないなこいつ!
 最終的にジモが逃げたことで戦いは終わりますが、ワカンダの親衛隊にのされてしまったジョンは自信喪失。相棒のレマーに慰められますが、それでもやはり実力不足を痛感しています。どうやら、過去に救いたくとも救えなかった経験がある様子。
 一方、カーリはまさかのサムの姉に接触します。サムと2人きりで会えるように交渉します。つまり、次騙したらお前の親族に手を出すぞ、という脅しですね。うん、ドンドン立派なヴィランになっているね。辛い!!
 流石に家族に接触されたとわかるとサムも焦ります。再び、接触します。サムを仲間に引き入れようとします。戦いたくないサムですが、空気を読まないジョンが突入。こいついなかったら話がすぐに片付きそうなんだけどな! 憎らしいほどにいい塩梅でうざい!(褒めている。
 突入するジョンとレマーですが、レマーが攫われてしまいます。焦りを募らせるジョンですが、これまでと違い、互角のパワーでフラッグ・スマッシャーと戦います。あーあ、やっちまったなお前……。あと、普通に超人兵士と戦ってるバッキーは何なの(笑。
 しかし、その戦いの中でレマーが吹き飛ばされ、打ちどころが悪く……。怒りにhるえるジョンは、フラッグ・スマッシャーの1人を公共の場で惨殺してしまいます。超人血清の悪影響が早くも現れてしまいます。血に汚れた盾、呆然とする民衆。

感想

 ジョン、ついに悪堕ちするの回。まぁ、ジモが先週から散々、超人血清の悪影響を語ってくれてましたが、ジョンも例外ではなかったということですね。だからこそ、スティーブの特異性というか、彼の精神がいかに素晴らしかったのか、証明になるのですが。言わば今作に出てくる超人兵士はみんな、スティーブのかませ犬なんですな(暴言
 ジョンのやらかしによってさらに物語が大きく動きそうですが、次回にも期待!

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