レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 37話 感想
第37話「蛮力バンリキ魔王」
Aパート:バンリキ魔王現る
冒頭、天体観測をする三太たちのまで、不思議な光が現れます。黄山がのぞき込むと何者かの眼光が刺して彼の眼を眩ませます。タイトルコール。
なんとか失明を免れたものの、しばらくは片目が使えなくなりました。それ以上に、何かを恐れているように黄山は赤城に伝えます。
「流れ星にしてはおかしかったし、あれはただの星じゃなかったんだ。なにかこう、得体のしれない……目が!!」
一方のベーダ―城でもへドリアン女王が不吉な予兆を感じ取っています。ベーダ―に仇なすもの、とのことですが、バンリキ魔王はベーダ―側の人間ではないのか?
外を歩いていた緑川に今度は巨大な口が現れると、強風に襲われて衣類は引き裂かれ、吹き飛ばされます。釣りをしていた青梅は池か伸びる手に首をつかまれると、水中の中に引きずり込まれます。間一髪で赤城が青梅を助けます。
デンジマンが何者かに襲われていると聞いて、ヘドリアンは自分の予言が当たったこと、そしてその正体はバンリキ魔王だといいます。その名前を聞いて、将軍も一気に警戒を高めます。それほどの人物なのでしょうか。
「バンリキ魔王は宇宙をさまよう地獄の死者、悪魔の使いじゃ。ゆくところ必ず災いをもたらす。ベーダーにも災いをもたらしかねない悪魔じゃ!」
どうやら宇宙を飛び回る厄災のような存在らしく、今でこそベーダーに利のある行動をとっていますが、警戒を強めるようにヘドリアンは伝えます。うーん、ワルイドカードみたいな存在なのかな。
黄山、緑川、青梅と襲われて次は赤城かあきらか、とデンジマン側も警戒を強めます。不意打ちとはいえ、デンジマンの半数が行動不能です。赤城はわざと変身して街中をデンジマシーンで走り回ると怪しげな霊柩車に追跡されます。ピンクが中をのぞくと運転手がいません。早速、釣れたようです。わざと荒れ地に誘い込みますが、レッドではなくピンクを轢いてダメージを与えます。1人になってしまったレッドの前に、ついにその姿を現します。
「宇宙の用心棒、地獄の死者、バンリキ魔王……!」
高らかに自らの名前を言うと、レッドに襲い掛かります。終始、レッドを圧倒、まさかのデンジパンチですらノーガードで耐えきります。強い。アイシーがすかさず援護をして隙を作り、行動不能のピンクを連れて撤退します。圧倒的な強さの前に敗北し、自らの読みが甘かったことを赤城は悔います。それほどまでの強さです。
「バンリキ魔王は恐ろしい相手だ。シンボルは蛇座、宇宙に生きとし生けるものをすべてを呪い、喰らい尽くさないではおかない、地獄の死者だ!」
なんでもデンジ星に恨みがあるらしく、そのためにデンジマンを狙ったようです。地球を滅ぼした後は、ベーダーすら滅ぼすであろう、とアイシーは言います。
これ以上ない強敵の出現。
Bパート:バンリキ魔王の恐怖
バンリキ魔王はベーダ―城にも侵攻、将軍たちが応戦するも、ミラー・ケラーは一蹴、将軍ですら圧倒します。
「これはヘドリアン女王、相変わらずお美しいことで」
騒ぎに思わず現れたヘドリアンに対して、恭しく傅くと紳士的な挨拶をします。しかし、その後は脇に抱えたベーダ―怪人の卵を珍味と言って食べ始めます。仲間意識の強いベーダ―ではこれはご法度。将軍たちが怒りのままに戦おうとしますが、女王が止めます。
「50年も眠って宇宙を彷徨っていたのだが、血の匂いで目が覚めた。するとどうじゃ、この星にはデンジ星人の血を引くものがおるではないか……!」
へドリアン女王に上手く乗せられてデンジ星人の怒りを煽られたバンリキ魔王はデンジマンを倒すために出撃、街中を襲い続けます。しかも、それはデンジマンへの挑発行為です。怒りに震える赤城は思わず飛び出しますが、アイシーはあきらがまだ治療中なので、止めます。
「5人そろわねば、絶対に戦ってはならない相手なんだ!」
しかし、青梅は赤城はその程度のことで止まらない、と言います。
「5人そろわねば戦ってはならぬ相手ならばなおのこと、1人で行かせるわけにはいかん!」
たとえ勝ち目が薄い戦いでも、人々が苦しんでいるのを見過ごせない。そんな仲間を1人にすることもできない。ピンク不在での不完全な状態ですが、それでもバンリキ魔王を止めるべく、4人が向かいます。
4人だけの名乗りでバンリキ魔王に挑みます。
何とか意識を取り戻したあきら。4人の行く末をアイシーに訪ねますが、まだ完治してないことから答えることに躊躇います。
「私たちは死ぬも生きるも一緒と誓ったのよ!」
彼女の覚悟に押され、4人の場所を伝えます。
レッドたちはバンリキ魔王と戦うも、終始圧倒されてしまい、絶体絶命です。まるで歯が立ちません。ピンクがいないためにデンジブーメランを使えずに苦戦します。そこにようやくたどり着くピンク。
「私たちはいつも5人よ、死ぬも生きるも一緒!」
改めて5人で名乗りを上げると、連続攻撃からのショットガン、デンジタワーからの蹴り、そしてトドメのデンジブーメランを放ちます。これにはバンリキ魔王も答えたのか巨大化。デンジマンもダイデンジンを呼んで応戦です。関係ないけどデンジタイガーの専用曲めっちゃ格好いいね。
ダイデンジン相手でもひるむことなく互角の鍔迫り合いをするバンリキ魔王、満月斬りでさえ素手でつかんで無効化するというまさかの手段です。
「デンジマン、これまでじゃ! さらばじゃ!!」
しかし、バンリキ魔王も打つ手がなかったのか元に戻って撤退します。デンジマンと決着をつけるまでは、ベーダ―城にお世話になるようです。
「どちらが先にデンジマンを倒すのか、楽しみじゃ……」
新たな強敵、バンリキ魔王、その目的は……てところで続く。
次回予告:第38話「無限魔空の大冒険」
空間を操る系の敵だ!
感想
毎回、戦闘面では安定して勝利を掴んでいたデンジマンですが、ここにきて強敵のバンリキ魔王の登場です。終始圧倒されているデンジマンが新鮮で、だからこそ、バンリキ魔王の強さが際立っていましたね。また、バンリキ魔王も純粋なベーダー側の人間ではないようなので、今後、彼がどう動いていくのか、楽しみです。