レンジャーズストライクファンが見るハリケンジャー 43話
巻之四十三「超合体と大激突」
アバン:絶体絶命
前回の続きから。ガインガインの手によって倒されてしまう天雷旋風神。しかし、間一髪のところでリボルバーマンモスの援護が入ります。そのままOPへ
Aパート:サーガインの猛攻
リボルバーマンモスのよって生まれた隙を突いて、なんとか危機を出しますも、ガインガインの怒黒凶撃波によってマンモスが停止。アルティマストームで攻撃しますが、それすらも怒りの矢の前からの怒黒凶撃波に叩き切られてしまい、余波で合体すらも解除されてバラバラにされる天雷旋風神。完全敗北です。トライコンドルの消身の術で辛うじて難を逃れます。
「獲物が消えたのを悟ったのか、まるで生きているかのようだ」
ハリケンジャー達の撤退を感じたのか、怒りの矢は自ら元のメダルの姿に戻ります。帰還したサーガインを歓迎するタウ・ゼントと七本槍の面々。天雷旋風神を退けたのは間違いなく、番組始まって以来の大戦果です。
「所詮は怒りの矢の力……」
その光景を見てサンダールは嘲りますが、気にも留めずにタウ・ゼントにメダルを報告します。メダルの反応から、やはり嘆きの弓も地球に存在していることを確信。怒りの矢は元々サンダールが滅ぼしたアストラム星で奪ったもの。そしてアストラム星にもカラクリシステムがあったと言います。技術の共通点があるようですが、相対したハリケンジャーたちにそれらしいそぶりが無いことを訝しがります。
「いるな、姿を見せないものが……奴らの上に」
その存在……御前様のことでしょうか。
破壊された天雷旋風神を急ピッチで修理していますが、やはりそう簡単に治るわけではないようです。そんな中、御前様と会う館長。
「にしても何なんだ、怒りの矢とは!?」
大敗北を期して、怒りの矢の恐ろしさとそれに対応する嘆きの弓の存在を話し合うハリケンジャー達。巨大過ぎる力がジャカンジャの手に渡ることを危惧します。
館長は御前様より怒りの矢と嘆きの弓の話を聞きます。かつては忍者にとってもその巨大な力から宝として扱われ、その研究から忍術が生み出されたと言います。しかし、次第にその力を占有するために争いが生まれるようになり、疾風流と迅雷流もその流れで別れたとのこと。闇石と呼ばれたそれらは地球のどこかに封印されているそうです。
「無限斎よ、これ以上、怒りの矢をジャカンジャに使わせてはならん、絶対にならん……!」
しかし、怒りの矢のメダルは嘆きの弓に反応している用で、その反応を頼りにサーガインは引き続き、嘆きの弓の捜索に入ります。それを、鋭い目つきで見つめるサンダール。
再び、街中に現れるガインガイン。再び怒りの矢を呼び出して蹂躙を始めます。
「我が最強のからくり巨人ガインガインと怒りの矢の前にもはや敵はない!」
街を火の海にして勝ち誇るサーガイン。その光景をハリケンジャーも見てられないと出撃しようとしますが、からくり巨人の修理も終わっておらず、おぼろさんに止められます。しかし、このまま彼の好き勝手にさせるわけにもいきません、不利を承知で挑みます。
「俺たちが相手だ!」
ハリケンウィンガーとバリサンダーで果敢に挑みます。その小ささで翻弄するも、サーガインがガインガインから降りて直接戦闘を挑みます。5人を相手にしながらも、互角の戦いを繰り広げます。
「そうだ、叩け……必ずや、奴らの上にいる存在が姿を現す。叩きまくるのだ!」
ハリケンジャーを追い詰めることで、御前を引き出そうとするジャカンジャ。おぼろさんは急いで修理を勧めます。
トリプルガジェットも自らの剣技で叩き切り、追い詰めますが、土壇場でシノビマシンが復帰。サーガインはデク人形と侮りつつ、最後のトドメを刺すためにガインガインに乗り込みます。
Bパート:裏切りの刀
すぐさま天雷旋風神に合体、ガインガインと激しく切り合いますが、やはり怒りの矢のお陰か、やはり劣勢。暗黒究極奥義、巌流斬りで再び追い詰められます。リボルバーマンモスを呼び出そうとするも、まだ修理が終えていないのか、姿を見せません。
「みんな、全ては御前様にお任せしてある、リボルバーマンモスが来るまで、頑張るんだ!」
御前様に何か策があるのか準備をしているようで、それが終えるまで耐え続けねばなりません。今はそれに賭けるしかありません。と、御前様からおぼろさんに伝言を伝える館長。無茶だと言いますが、ガインガインを倒すにはこれしか策がない、と彼女を説得します。
「わかった、けど、御前様やない、お父ちゃんを信じるんや。そこを忘れんといてや」
リボルバーマンモスを出撃させるのには、祈りが足りないと、通信が入ります。
「忍びの力を秘めて封印されていた闇石、それが今リボルバーマンモスに新たな力を与えた。だがその発動には忍者の想いを結集させる必要がある」
地球を護りたいという願いを集めなければならない、という言葉に、鷹助たちは一斉に構えをとると、闇石へと祈りを与えます。無防備になった天雷旋風神をガインガインは容赦なく攻撃を加えます。しかし、その際に怒りの矢に妙な反応が。
「この星を守るために」
「私たちは」
「戦い続ける」
「我らが祈り」
「一つとなりて」
「今こそ」
「「「とどけ!」」」
ついに忍者達の祈りが通じて、リボルバーマンモスが再始動。ガインガインと怒りの矢の攻撃にもびくともしません。そこへ、天雷旋風神が乗り込みます。カラクリボールを射出すると、全てのカラクリボールが展開してリボルバーマンモスに装着されます。
「終わったな……」
サンダールの言葉通り、すべてのカラクリボールも参加した絶対究極奥義アルティマレインボーによってガインガインはついに破壊、怒りの矢のメダルもハリケンレッドによって回収されます。しかし、その光景を見て、ハリケンジャーの上に存在する何かが、嘆きの弓を持っているとタウ・ゼントは確信します。
ボロボロになりながらも生きていたサーガイン、破れてもなお、再起を決意しなおもハリケンジャーと戦おうとする彼ですが、彼の前に現れたのはサンダール。
「諦めが悪いな、サーガイン」
いつかの手合わせの続きという彼に挑みますが、背中の刀は抜かずに手からの光線でサーガインの刃を叩き折り、怯んでいる間にその刀身を体に突き刺します。
「貴様、俺を倒したら、カラクリシステムが……!」
「心配無用、データはすべてバックアップした。怒りの矢もこのサンダールが取り戻してやる……貴様の存在理由は、もうどこにもない」
驚きに言葉を失うサーガインですが、サンダールは憎々しげに続けます。
「邪魔なんだよ、ご立派な戦士面も気に食わん。早いとこ……逝けっ!」
そのまま小刀で彼の本来がいる頭部を両断します。
「無念……っ!」
ジャカンジャ一の発明家にして豪剣の持ち主サーガイン、まさかの仲間の裏切りで散る。
次回予告:巻之四十四「御前様と凶扇獣」
サーガインの仇を取れ!!
感想
サーガイン、ついに散る……! しかし、まさか死因が仲間の裏切りとは思わんかった。基本的に仲良しチームだったから、余計にサンダールの存在が異質に見えます。彼の真意はどこにあるのか。ここからは退場ラッシュになりそうですが、サーガインの復讐に燃える槍達はどうなるのか、次回に期待!
レンスト<ハリケンウィンガー>紹介
今回紹介するのはハリケンジャーの移動手段として度々登場するハリケンウィンガー。第7弾「七忍の炎陣」にて収録。元々ビークルカードは仮面ライダーの参戦に当たって登場したカード群だが、戦隊にも数枚程度だが存在している。レアリティはノーマルレア
必要パワー1の低コストで、忍者ならば誰でもライドできるのが強み。効果の【滑空】もSユニットからのアタック対象にされないというシンプルながら強力な効果。特に序盤で出せれば大いに仕事をしてくれるだろう。ちなみに今回のエピソードでSユニットであるはずのサーガインに撃ち落されてるのは黙っておこう。
ハリケンジャーのカードなので忍者に注目しがちなのだが、「RC」を持っているユニットならだれでも乗れるので仮面ライダーの多くが使うことができる。それこそ1号2号が乗ることや、代り映えする者ならシャドームーンとかも乗ることができる。同年の仮面ライダー龍騎のキャラを乗せれると面白いのだが、作風の関係かRCを持っているキャラが少なくてあまり貸し出せないのが残念。前後作のアギトやファイズは問題なく扱える。
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