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レンジャーズストライクファンが見るデンジマン 39話

第39話「女王怒りの妖魔術」


Aパート:妖魔術の誘い

 ある昼下がり、公園の池でボートを漕いでいちゃつくアベックとそれを憎々しげに見つめている青年。胸には黒い十字架に怪物の頭を張り付けたような不気味な人形があります。

「転覆するがいい……!」

 リア充爆発しろ!と言わんばかりに怨念を込めると、青年の恨み節を聞いた、ヘドリアンがベーダー城で何やら怪しげな術を掛けます。するとアベックの乗ったボードが転覆。……やっててむなくしならんのだろうか。

 草野球でも同じように十字架を持った選手がピッチャーに念を込めるとデッドボールに。公園では少年が念じると遊具が暴走、偶然にも調査に乗り出していたデンジマンが通りがかって救い出します。それを見て慌てて逃げ去っていく少年。遊具で遊んでた三太たちは、先ほどの人形を持った少年、トシオと知り合いのようです。一緒に遊んでいたレイコの次に頭のいい秀才のようで、彼女をやっかんで行ったようです。デンジレッドは彼を追った先で、例の悪魔のような人形をを見つけます。タイトルコール。

 トシオの後をつけるレッドとピンク。それなりに響いてるバイク音に装飾のせいで目立つしで隠れる気が無くて笑ってしまう。すると、そこにベーダ―怪人アクマラーが現れると、デンジマシーンの機器を狂わせます。暴走するデンジマシーンに必死にしがみつくも、街路樹に激突して振り落とされたところをベーダーが襲い掛かります。執拗に先ほど拾った人形を狙いますが、駆け付けた残りのデンジマンの応援もあり、さっさと撤退。

 人形を調べてみると、中には発信機とワイヤレスマイクが。この時代にもワイヤレスマイクあるんだ、て失礼なことを考えてしまった。冷静に考えれば歌謡曲の全盛期だし、ワイヤレスマイクぐらいはあるか。調べてみると、1945年にはすでに発明されており、誰が発明したのか諸説あるんだとか。すでに80年近い歴史があったんですね。人形を見たアイシーがへドリアン女王が妖魔術を使う媒体にするためにつかうための道具だといいます。

(成績のいいレイコちゃんを……まさか)

 トシオ君とベーダ―のかかわりを疑うも、子供を信じたい赤城。

 一方のベーダ―城ではバンリキ魔王が好きなだけ飲んで食べて高いびき。随分と言いご身分で、これにはへドリアン女王も閉口して軽蔑の眼差しを向けます。

「飲んで食べて寝る、まるで豚じゃ」

 女王の怒りを買ったこともあり、将軍が近づいて剣に手をかけると、瞬時に目を覚まします。ふざけた態度をとる相手ですが、その実力の高さは本物。そこへ、ケラーが格好のえさを見つけてきたと報告。

「この男は秋元と言いまして、赤城一平の友人です。今度、この林典子と結婚しました」

 なんで幸せな2人を?と思いきや本命は林典子の友人、香山久美子。2人の前では明るく笑っていますが、元々は秋元は久美子のボーイフレンドだったのに、一目ぼれして典子と婚約してしまったそうです。妙に生々しい設定だな。ミラーが彼女の嫉妬心を煽る発言をするも、彼女は典子は親友だと庇います。無理やり、人形を押し付けて去っていきます。

「私、秋元さんのお嫁さんになりたかった。典子に奪われたんだわ」

 その日の晩、人形を手にもってしまうと、想い人を奪われた怒りがふつふつとわいてきます。そのまま、旅行中である2人の事故を願うとへドリアン女王は笑いながらアクマラーに命令します。小さくなったアクマラーは2人の乗った車に侵入するとハンドルを奪って事故を起こします。いや、妖魔術とかじゃないんかい。思ってた以上に力技。

 赤城が2人から話を聞き、アクマラーの存在を確認。その関係性から関与が疑われる久美子に張り付きます。赤城が彼女を備考しますが、それこそがベーダーの作戦。ダストラーが見張りにいる謎の倉庫に侵入。そこはヘドリアン女王が教祖の妖魔の会でした。

 会員たちに紛れ込んで様子を伺うも、謎の水を飲まされそうになったのを誤魔化そうとしまするも拘束。無理やり飲まされると、妖魔術人形を首にかけられてしまいます。生気を失った顔となり完全に洗脳されてしまった赤城。

Bパート:操られたデンジレッド

 デンジランドに戻ってきた赤城ですが、完全にヘドリアン女王の操り人形になっています。しかし、アイシーは胸にかかっている人形を見逃しません。というか、微妙に隠せてない。赤城が操られていることを仲間に教えると、逆にヘドリアンの作戦を逆手に取るために行動を始めます。

 一旦、休憩のために休んだ赤城ですが、ヘドリアン女王のいわれるままにダイデンジンを破壊すべく行動。ほかのデンジマンが寝ていることを確認すると、爆弾を持って格納庫に向かいます……が、これは寝たふり。騙されたふりをします。

「強力な爆弾を仕掛けるのじゃ、そしてダイデンジンを操縦不能にするのじゃ」

 言われるがままに爆弾をセットしようとする赤城を確認、タイミングを合わせて黄山が電流を流すことで強制的に目を覚まさせます。同時に偽物の爆発でコックピットが破壊されたように誤認させます。突然の覚醒に混乱するも仲間のジェスチャーで意図をくみ取ると赤城は芝居を続行、暴れまわった末にデンジランドを飛び出します。ヘドリアン女王は作戦が上手くいってご満悦です。

 妖魔術の会に戻ってきた赤城は生贄にされるために貼り付けに。しかし、とどめを刺される前にデンジマンが乱入。赤城を救出してから名乗りを上げて戦いです。戦闘員は蹴散らされ、やや劣勢になるアクマラーですが、

「女王様、お力をぉ~!」

 アクマラーの言葉を受けてヘドリアン女王から直接、妖魔術パワーを授け、パワーアップした力でデンジマンを魔術で圧倒。しかし、投げつけられたデンジスティックが目に直撃(めっちゃ痛そう)、視界が悪くなったところをデンジスクランブルチェーンで追撃。それにしてもこいつ、ひたすら喋っててうるさいな(笑)。攻撃を受けながらもひたすらしゃべってます。分が悪くなったと判断したのか巨大化。デンジマンもダイデンジンを呼び出します。最近、変形シーンがカットされるのが当たり前になってて寂しい。

 相変わらずの魔術攻撃で追いつめようとしますが、肉弾戦ではやはり敵わないのか窮地に追い込まれるも、ヘドリアン女王が渾身の妖魔術で援護。その力にダイデンジも破壊される一歩手前になるも「デンジ魔力落とし」で克服、なんだその完全にメタ張った能力は。ベーダ―を相手にする当たって、ヘドリアン女王からダイデンジンを守るためでしょうか。

 自身渾身の作戦が失敗したことで落胆するヘドリアン女王。

 秋元と林典子は無事だったようでエンディングで結婚式を迎えると、デンジマンと久美子に見送られてハネムーンに旅立ちます。幸せな2人を見送ったところで、次回に続く。

次回予告:第40話「チャンピオンの敵」

 ベーダ―主催のデスマッチボクシング!?

感想

 頼れるリーダー、赤城が洗脳されるというまさかの展開。いつも、まとめ役としてしっかりしているだけに、こういった相手の罠にはめられる展開はちょっと面白かったですね。頑張って赤城を罠に嵌めたのになんかあっさりと見破られちゃったのが可哀想といえばいえば可哀想。邪教の神官、という割には発言がコメディタッチなアクマラーも面白かったです。

 次回も赤城の知り合いが出てくるようですね。ボクシングと言えばOPでのシーンが印象的が、強いですが、どうなるのか楽しみです。


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