レンストファンがみるアバレンジャー 2話「誕生!アバレンオー」
第2話「誕生!アバレンオー」
アバン:4体目の爆竜
地響きとともに現れる巨大な影に対して、アスカは剣を抜くと危険も顧みずに挑みかかりますが、その姿を見て足を止めます。
アスカ:
「ブラキオ……? 無事だったのか!」
なんとそれはアスカの相棒である爆竜ブラキオザウルスでした。朝日とともにその雄姿が垣間見えます。
爆竜ブラキオザウルス:
「自分のカプセルだけ偶然割れて、あとはとにかく夢中で……」
意外と渋い声のブラキオ。母艦枠ということなのか、傷ついた仲間を体内で癒すことができるようです。相棒との再会に涙を浮かべるアスカ。ここでOP初披露。アスカは敵幹部の女性となにか因縁があるんでしょうか……?
Aパート:拒絶
とりあえず、全員で杉下さんがやっている小料理屋、恐竜やにやってきます。らんるは店内に飾られている恐竜型の家具に大興奮、なんでも著名人が作ったもののようです。
杉下竜之介:
「私は恐竜がそりゃあ、大好きでね」
見てみれば、店内は恐竜を模した飾りでいっぱいです。タイトルコール。
エヴォリアンの要塞。ガイルトンが鎧を修復しています。不覚を取ったことを悔しがる彼の前に、一人の女性が映像で現れます。
ジャンヌ:
「アナザーアース人のアイノガッツは予想以上のようね」
彼女の言葉に、要塞さえ地上に下ろせればなんとでもなる、と必死に訴えます。
ジャンヌ:
「異端である私たちにはその成功が全て……暗黒の使徒ガイルトンの戦い、見守ってるわ」
ジャンヌとガイルトンはエヴォリアンの中でも異端の存在……? どういうことだろう。ガイルントンの鎧が竜人族の伝説の鎧、てことは二人は裏切り者なんだろうか。
場所は戻って恐竜や。アスカがアナザーアースとダイノアースのことを教えてくれます。過去の隕石の衝突で次元に亀裂が入り、ある種のパラレルワールドとなったらしく、そこでは恐竜は絶滅せずに進化して人類と共存しているようです。その恐竜が進化したのが爆竜とのこと。
アスカ:
「ところがその影で、世界を支配しようと企む奴らが現われ、それが侵略者集団エヴォリアンです!」
ダイノアースを占領した彼らは、次の目的をアナザーアースにしたのが、ことの始まりのようです。その過程で最強の3匹を奪われたというアスカ……最強の爆竜が奪われてるのか、結構ヤバイのでは?
エヴォリアンと対抗するためにダイノガッツをもつ人間を探していたとのこと。アバレンジャーのスーツはアタック・バンデット・レジスタンススーツというらしく、頭文字をつなげると”アバレ”になるんですね。こういう言葉遊びは好きだな。
伯亜凌駕:
「決まり、じゃあカレー食べよう!」
とりあえず話もまとまったので杉下さんのカレーに舌鼓を打とうとしますが、幸人がそれを止めます。報酬はどうなるのか、と尋ねてから自分の年収は4億だと告げます。支払いを求めますが、らんるには責められ、凌駕も説得をしますが彼には響きません。
三条幸人:
「自己満足の慈善事業はしない、払えるか4億?」
こういうこと言うやつに限ってそういうことするんだよな。自信なさげに難しい、とアスカが答えると、厳しく言い放ちます。
三条幸人:
「その程度の覚悟で、人の命を利用するな!」
幸人の言葉にハッとするアスカ。正義の味方と言えば聞こえはいいですが、要は防衛戦のための戦士になってほしいというお願い。彼は覚悟のないアスカの反応に、トリケラの止める言葉も聞かずにダイノブレスを置き、店から出ていこうとします。
伯亜凌駕:
「じゃあどうしてきたんですか?
仙台で車買って、わざわざ来たんでしょう?」
しかし、凌駕は彼の言葉と行動に対する矛盾を問います。お金がすべてのリアリストのようにも見えますが、彼は助けを呼ぶ声に呼ばれて、大金をはたいてでも来たのも事実です。それを鬱陶しかったから、と答えると店を出ていきます。
破壊された街を車で通り過ぎていく幸人、途中、がれきの中に入ろうとしている少年を見つけて車を止めて近づいて声をかけます。やっぱ、善人が隠しきれてないよこの人。どうやら、瓦礫の下にあるラジコンカーを取ろうとしているようです。
三条幸人:
「車のおもちゃか……そんなに大事か?」
彼の言葉に睨み返すも、エヴォリアンの要塞が近づいてきて、少年を半ば無理やりに車に乗せて避難させます。やっぱいい人ではこの人?
アスカ:
「エヴォリアンの要塞生命体です。このあたりに着地して前線基地にしようとしているんです!」
前回の時に爆竜を暴れさせたのも、着陸するための場所を確保するためだったようです。プテラが偵察をして、心臓部の位置を確認するも、反撃を受けて撤退します。爆竜単体ではさすがに対処が難しいようですが、爆竜たちには奥の手があるようです。
アスカ:
「爆竜合体するんです!」
合体すれば要塞も倒せるようで、らんるもノリノリで今すぐにでも、の勢いですが、合体するには3人の戦士と爆竜が融合しなければならず、幸人がいないと合体できません。途方に暮れる凌駕たち。
一方、幸人は助けた少年に車のおもちゃを諦めるように言いますが、軽視する発言に少年、涼は怒ります。
涼:
「あれじゃなきゃダメなんだ、お金じゃ買えないんだよ!
ヒデアキが作るの手伝ってくれたんだ。
改造の仕方も教えてくれた……それで、大会も準優勝だった。
なのにあいつ、急に引っ越すことになって、だからあれやるって約束したんだ……!」
助手席で泣く少年に、何を感じたのか。幸人は避難所に彼を預けると、踵を返して車に乗り込みます。
ガイルトン:
「貴様を抹殺する!」
アスカ達の前に現れたガイルトン、アスカは剣を抜いて立ち向かいます。
Bパート:幸人の優しさ
なんとか奮闘するも、やはり変身できないと厳しいのか、追いつめられるアスカ。ついには足蹴にされますが、
ガイルトン:
「裏切者には、死あるのみだ!」
……ガイルトンにとってはアスカは裏切り者なの? どういうことだ、アスカはエヴォリアンを裏切った存在なのか。何やらアスカの背景にもまだ隠されたものがありそうですね。凌駕たちも助けようとしますが一蹴されてしまいます。しかし、そこへ幸人が車に乗って颯爽と現れます。容赦なくガイルトンをひき殺そうとしてて笑ってしまう。粒子のように溶けることで回避されてしまいましたが。
三条幸人:
「さっきのを返せ!」
アスカからダイノブレスを再び受け取ると、ガイルトンの攻撃で車を破壊されつつも、3人で変身します。400万で買った車が……。2話目にも関わらずにさっそくセンター飾っている幸人さん
アバレッド:
「元気莫大アバレッド!」
アバレブルー:
「本気爆発アバレブルー!」
アバレイエロー:
「勇気で驀進アバレイエロー!」
「「「爆竜戦隊アバレンジャー!」」」
ガイルトンはバーミア兵を呼び出しますが、速攻アバレモード発動で蹴散らしていきます。ガイルトン相手にはダイノウェポンで挑むも、やはり強敵、すぐに蹴散らされてしまう。
アスカ:
「伝説の鎧は、戦いを重ねるごとに強くなるんです!」
結構、厄介な能力持ちの伝説の鎧に対して、アバレンジャーはダイノウェポンを合体させます。お約束の連結バズーカですね。
アバレンジャー:
「「「ダイノボンバー」」」
ダイノボンバーから放たれる、ダイノダイナマイトでガイルトンを撃退。
アバレブルー:
「浮かれるな、ここからが本番だ」
まだ、エヴォリアンの要塞が着地するのを阻止できていません。ブラキオを呼び出します。出撃する爆竜たちと、それに合わせて融合するアバレンジャーたち。
アバレンジャー:
「「「爆竜合体!……完成、アバレンオー!!」」」
合体したものの、相手は空を飛ぶ要塞。飛行することのできないアバレンオーでは一方的に攻撃されてしまい、さらに触手で拘束されてしまいます。初陣でいきなり劣勢になってしまうロボは珍しいな。
アバレッド:
「踏ん張るな、踏ん張っちゃだめだ!」
しかし、アバレッドはいきなり、力むのをやめてしまい、そのまま引きずられそうになります。戸惑う2人をしり目に、やる気満々のレッド。
アバレッド:
「さぁて、こっからが本番ですよ!」
アバレンオーを捕まえている触手をうまくロープのように扱うことで、振り子の原理でそのまま要塞の真上に飛び上がります。上部にある心臓部を確認すると、それ目がけて飛び降ります。
アバレンジャー:
「「「爆竜電撃ドリルスピン!」」」
左腕のドリルでそのまま貫きます。自らの敗北に驚きながら撤退するガイルトン。戦いも終わって一安心、かと思いきやブルーがある場所にアバレンオーを向かわせます。
アバレブルー:
「俺の目的はここからだ」
先ほどの涼の家に向かうと、そこでは彼が再び瓦礫と格闘しています。それを見たブルーはアバレンオーの腕で瓦礫を除去。
三条幸人:
「早く取れ、こいつらも疲れてるんだ」
降りて自らの姿を見せると、涼に促します。彼は慌ててラジコンカーを回収します。
三条幸人:
「とったらとっとと帰れ」
口調こそ冷たいですが、彼が自分のためにしてくれた行動に、少年は笑顔を浮かべ、お礼を言うと彼も満足そうに帰ります。
伯亜凌駕:
「これが目的だったんだ」
樹らんる:
「じゃあ、これでまたさよなら?」
2人の疑問に答えることなく、彼は去っていきます。
爆竜トリケラトプス:
「うーん、そんなのないですケラ! 結論はEDの後、ケラ」
これ毎週入るのか(笑)
Cパート:戦いの始まり
アスカ:
「あの、私、払います4億! 何年かかるかわかりませんが、絶対に!」
お前じゃ100万年かかると言い返しますが、怯まずに自分を見つめ続けるアスカに、幸人もなにかを感じたようです。
三条幸人:
「その目に賭けてみるか」
ひと悶着ありましたが、ようやく3人そろいました。
三条幸人:
「……ありがとよ」
アバレンオーに最後にお礼を告げて、素直じゃない皮肉屋は去っていきます。
場所は変わってエヴォリアン。ガイルトンが帰還しますが、ジャンヌはその姿を見て、剣で一太刀。
ジャンヌ:
「お兄様……」
兄妹だったの!? まさかのガイルトン退場に新たな幹部、創造の使徒ミケラ、無限の使徒ヴォッファ、そして黎明の使徒リジェが現われたところで次回に続く。
黎明のリジェ:
「本当の戦いはここから始まる」
次回予告:第3話「子連れヒーローアバレ系」
お父さんはつらいよ!?
感想
三条幸人のこと好きかもしれない。私の理想的なブルーにかなり近い感じですが、まだ2話なので彼がどういう風に変遷していくのか楽しみでもあります。レンストのカード(のテキスト)を見るに、凌駕とはかなり仲良しなコンビのように感じられるのですが……?
一方でOPでも関係性が示唆されていますが、アスカ-ジャンヌ間にもなにかまだ明かされてない確執が存在しているようです。エヴォリアンにとって異質な存在であるという言葉や、アスカを「裏切り者」と称する背景が気になります。伝説の鎧を着ていることを考えると、彼らも同族のようなので、普通に考えれば裏切りもは彼らのようにも感じますが、複雑な事情があるのかもしれません。
プロローグが終わって本格的に物語が動き出すようですが、次回は凌駕とティラノのエピソードみたいですね。楽しみです。
レンスト<RS-055「アバレブルー」>雑語り
紹介するのは今回の主役だった三条幸人が変身するアバレブルーのカード。アバレッドや相棒の爆竜と共に第1弾「英雄の再臨」から参戦。
大まかな性能はアバレッドと同じだが、必要パワーが1必要に合った代わりに撃破されても1点ダメージを受けることはなくなった。しかし、「可能ならバトルエリアに出る」というデメリットは引き続きあり、素のBPの低さも相まってやはり使い辛さは否めない。序盤に出たこと、当時は速攻アタッカーが少なかったから故のバランス調整なのだが、カードが増えてくるにつれてデメリットが重くなってしまった典型的なカード。
低コストのストライカーという点が公式から買われているのか、やたらスターターに再録されていることが多いのも特徴で、第3弾「三界の獅子」、第5弾「五龍の激鱗」、XG第1弾「ザ・ファーストエンカウント」、XG第3弾「ザ・Wインパクト」のスターターデッキに封入されている。その内3回はアバレッドと一緒なので、カードでも仲良しな2人となっている。
フレーバーテキストはアバレッドのテキストに対応している。