レンジャーズストライクファンが見るハリケンジャー 19話
巻之一九「大箱と風雷巨人」
Aパート
OPは特に変わりなし。改めて協力してくれたことを感謝し、仲間になれたことを喜ぶ鷹介達ですが、霞兄弟としてはまだ、わだかまりがなくなったというわけではなさそう。
「勘違いするな、一緒に戦ったからと言って仲間だと思うな」
ハリケンジャーを足手まといと言い切り、自分たちは自分たちの方法でジャカンジャと戦うと言い残して去っていきます。流石にショックを受ける鷹介ですが。
「ジャカンジャが真っ先に狙うのは我ら。ならばこちらから出ていくまで……!」
要するに自分たちのいざこざにハリケンジャーを巻き込みたくない、てわけね。素直じゃねぇなこいつら!!! タイトルコール。
ジャカンジャではマンマルバは繭を作ってこもってます。どうやら成体に成長するようですが? でも七本槍でも知らないのか。サーガイン含めてゴウライジャーに対する怒りを爆発させます。そして、チュウズーボも行方を晦ましているようです。
「チュウズーボ、貴様本気かっ!」
当のチュウズーボは何やら怪しげな巻物を取り出します。それをみたサーガインが狼狽えますが、不気味な無言を保ち続けます。
ハリケンジャーのアジトでは迅雷流と共闘したことに喜ぶおぼろさんですが、館長はそう容易く共闘には行かないだろう、とすでに分かっていたようです。また、旋風神と轟雷神の機構が似ていることに気づきます。
「我らを裏切った貴様らを許すわけにはいかん!」
ゴウライジャーはジャカンジャの基地に乗り込もうとしますが、流石に察していたのかチュウズーボが迎え撃ちます。変身するゴウライジャーですが、怪しげな術で背中の箱に閉じ込められてしまいます。鷹介が慌てて飛び出すも後回しということで逃げられます。
箱の中の怪しげな空間ではチュウズーボがゴウライジャーを圧倒。なんでも、この空間では能力が半減するだとか。ひ、卑怯、さすがは忍者!
「無二の兄弟の絆を、引き裂こうとした貴様は許せん!」
しかし、やはり空間の中では不利なのか、いきなり現れる幻影に襲われて苦戦します。チュウズーボもここぞとばかりにゴウライジャーを痛めつけます。しかし、そこにハリケンジャーが現れます。
尚も続くチュウズーボの攻撃。自分自身から轟雷神まで現れて苦しめます。表のハリケンジャーも、想像以上のマゲラッパの数に苦戦するも、ブルーの機転で逃れます。3人で協力してチュウズーボを攻撃すると、それによって生まれた綻びを使ってゴウライジャーも脱出。
「お前らに助けてもらうとはな……!」
改めてゴウライジャーも変身して全員で名乗りを上げます。それでも一応、ゴウライジャーは別チーム扱いなのね。名のり口上は混ぜ中がらも、チームは別々で名乗りを上げます。怒涛の連続攻撃からのトリプルガジェットとダブルガジェットで止めを刺そうとしますが、
「このチュウズーボの力、まだまだこんなものではない!」
宇宙忍法、人操りでハリケンジャーの自由を奪うと、ゴウライジャーと相対させるように配置。2人の動揺を誘ったところでBパートに続く。
Bパート
前回の写し鏡のようになった状況。操られるままにトリプルガジェットの引き金を引きそうになるのを、必死に抵抗する鷹介。その姿に、一度は標準を合わせるも、最終的には武器を投げ捨ててしまう一甲。わかってたよ、お前はやっぱりそういう甘さを持った男だよなぁ、そういうところが好きだぞ!!!
「以前のお前たちなら迷わず撃っていたはず、弱くなったなゴウライジャー!」
その姿に、チュウズーボは嘲りますが、
「弱くなったんじゃない、強くなったのよ!」
「本当の強さってのはな、力だけじゃないんだ!」
「人として一番大切なものを、ゴウライジャーは取り戻したんだ!」
苦しみの末に彼らが手に入れたものを知っているからこそ、ハリケンジャーはそれを否定します。意地でも引き金を引かない3人、そのまま気合で術を跳ね返し、生まれた隙を逃さずにゴウライジャーが追撃、チュウズーボを吹き飛ばします。
「これで貸し借りなしだ」
助けられたと感謝するハリケンジャーにいかにもな返事を返すカブトライジャー。素直じゃないところがいいよね。トリプルガジェットとダブルガジェットの同時攻撃にさすがにこれまでか、と思いきや、瀕死になりながらも堪え切ったチュウズーボ。
「頼む、サーガイン!!」
最後の最後で策を託しているのがサーガインというのが2人の仲を感じさせる。チュウズーボの叫びに答えるように、サーガインは先ほどの巻物をウェディーヌに渡します。渡されたのは『闇魔人魂召喚の術』。どうやら掛けられた忍者の魂を削って力を与え、巨大化する術のようです。
旋風神と轟雷神で迎え撃ちますが、2体のからくり巨人を前に、合体したカラクリボールの攻撃すらもしのぎ、圧倒します。しかし、そこで新しいカラクリボールが完成します。どうやら、旋風神と轟雷神が同時に発動させて初めて意味を成すボールのようです。
「流派超越風雷合体や!」
疾風と迅雷が合体することに驚きますが、ハリケンジャーもゴウライジャーも覚悟を決めます。現れるのはカラクリ武者風来丸。ゴーカイジャーでハリケンジャーの大いなる力として登場したメカです。てか青い!? ゴーカイジャーだと緑だったのに!? しかも声がちょっと低い。
「旋風神殿、轟雷神殿、合体でござる!」
そのきめ台詞は変わらないんだ。そしてついに2体のからくり巨人が合体します。
「疾風吹き荒れて嵐を呼ぶ、雲引き裂いて迅雷走る、疾風と迅雷一つになりて、天下御免の三日月頭……轟雷旋風神、推参!」
遂に完成した轟雷旋風神、戦闘曲引っ提げてチュウズーボを圧倒します。あまりのパワーの乗ってる5人のほうが驚くほどです。最後は胸の獅子の鬣を回転させて放つローリングサンダーハリケーンをチュウズーボに叩き込みます。
「ジャカンジャに、栄光あれぇ!」
卑怯者でしぶとくはあったけど、ジャカンジャに対する忠義だけは本物だった。忠節の宇宙忍者、ついに散る。その最後にフラビージョも詰まらなそうに去っていきますが、彼の評価は花丸でした。なんか微妙に仲いいよなこいつら……。
戦闘終了後、ハリケンジャーの元から消えているゴウライジャー。分かり合えたなら、それでいい、と鷹介は言って戻っていきます。それを遠くから見守る兄弟を映して次回に続く。
次回予告
鷹介と一甲の喧嘩回!
感想
轟雷旋風神のお披露目と七本槍チュウズーボの最後の活躍。憎めないキャラではありましたが、最後は多くの仲間に見送られ、最後の最後まで忠義を尽くす姿は彼らしい。同時に、その覚悟をおも超えて勝利を決める轟雷旋風神の圧倒的強さに痺れる回でした。
さて、次回は追加戦士恒例の交流会。互いのリーダーがどうぶつかり合って仲良くなるのか、期待です。
レンスト<チュウズーボ>雑語り
今回、派手に散っていたチュウズーボのカードを紹介。第7弾「七忍の炎陣」にてマンマルバ、サタラクラと一緒に参戦。一方、サーガインとサンダールは第2弾「二人の黒騎士」にて参戦しているので、遅れての参戦となる。
肝心のカード性能はパワー2という低コストながらBP4000という高い能力を持ち、CNも2という発動のしやすさで、かなり高い性能を誇るカードながら、ノーマルカードという当てやすさまで持っているカード。
一方、カードの能力である【宇宙忍法・箱次元】は2つ以上、同じ特徴を持つカードを山札に返すというトリッキーな能力。今回のエピソードで見せた霞兄弟を別次元に封印したのをうまく再現しており、実際にゴウライジャーの2人がそろっていれば発動できる能力だ。……しかし、効果発動のためには相手依存度が高く、こちらでサポートしないとなかなか狙えない。
実は戦隊相手だと発動を狙うのはひと手間必要になるが、仮面ライダーが相手になると「男」と「仮面ライダー」を同時に持っているカードが非常に多いので、仮面ライダー相手だと思ってる以上に活躍するかもしれない。
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