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レンストファンが見るハリケンジャー 5話

巻之五「館長とお風呂」

Aパート

 冒頭はジャカンジャのアジトからマンマルバが何やら苦しそうです。
「未来が見えるだ……」

 どうやらそれが彼の能力のようです。最強の戦士が現れるといいます。サンダールは残りの2人の七本槍のことを考えますが、チュウズーボは一笑します。今回の担当はチュウズーボ、すでに戦闘員を使って何かしてるようです。何かを植えているようですが……?
「いったいぜんたい、何を企んでやがる!」

 しかし、ハリケンジャー側にはいち早く察知されてしまい、工作中に発見されてしまいます。ハリケンジャー側は変身して戦いを挑みますが、そこで怪人が乱入。不意打ちでレッドを追い詰めます。ハナサッカ道士、花の怪人のようです。
「お前たちの相手をしてる暇はない!」

 正面から戦闘する気はなく、爆発する花粉で不意を突くとさっさと撤退します。すぐに追いかけようとしますが、館長が止めます。ジャカンジャを追うよりも優先されることは……?
 タイトルコール。
 花壇の土を持って帰って調べるおぼろさん、何か検討がついたようですが? 一方で鷹介は先ほどのハナサッカにいいようにされたことが腹に据えかねているようです。次こそは、と意気込んでますが、やや空回り気味。
「お前たち三人に特別任務を与える」

 何かと思ったらアルバイト、しかも銭湯。ハナサッカのことは後回し。七海がジャカンジャとの関連性を聞き出そうとしますが、ジャカンジャのハナサッカに敵対心を燃やしている鷹介は拒否します。しかし、館長は今の鷹介ではハナサッカに勝てないと断言します、思わず逆上する鷹介ですが、
「未熟者、おぬしなんぞまだまだハムスターになった私すら勝てん!」

 ハムスターとは思えない身軽さで鷹介にしりもちをつかせます。意外と強いな。少し頭ごなし気味ですが、銭湯のアルバイトに向かう3人。真面目にやってる七海や吼太に対して、鷹介は先ほどの館長の言葉に怒り心頭で、アルバイトを投げ出して再び館長の元に向かいます。
「ということで、彼らを潜入させました」

ハリケンジャーのアジトでは館長が意味深な会話を電話でしています。一方のおぼろさんが引き続き先ほどの花壇を調べていますが、相手の思惑まではわからないようです。館長は器用にパソコンを動かすと、ジャカンジャの動きを調べ、彼らの工作している地域の中央に3人がアルバイトしている銭湯があるようです。なるほど、怪しい。
 でも、それを説明すべきだったのでは、とおぼろは言いますが
「鷹介が馬鹿なことを言い出すから、話すタイミングを逃してしまった」

 どうにもタイミングを逸してしまったとのこと。それを抜きにしても鷹介に厳しすぎるのでは、とおぼろは指摘しますが、館長は鷹介の潜在能力を評価してますが、精神が未熟であることを気にしているようです。それを素直に伝えられればもう少し上手くいきそうなんだけどな。一話がそうだったし。
 親の心子知らず、そんな弟子想いの話をしているというのに、鷹介は不意打ちをしようとしますが、あっさり倒されてしまいます。再び叱り飛ばされますが、鷹介は反発します。
「上からの命令が聞けぬなら忍者失格、ハリケンジャーも辞めてもらう!」

 あまりにも厳しい言葉に、さすがに言葉を失う鷹介。真実を知っているだけに歯がゆいですね。ショックを受けたまま去っていく鷹介。
 一方、ジャカンジャ側、今回の作戦を説明してくれます。ハナサッカの手で特殊な植物を使い、地球上を汚染しようとしているようです。またサーガインと口喧嘩しつつ、そのためには熱いお湯が必要、とのこと。だから銭湯なのね花が咲けばその毒によって地上が汚染されるようです。
「お湯の減りが早すぎる……?」

 アルバイトしている吼太と七海はやけに戦闘のお湯の減りが早いことに気付きます。そんな中、鷹介は仕事をサボってゲーセンでストレス解消。七海たちは真面目に銭湯を調査します。目新しいパイプを見つけて辿っていくと、温泉につかった花を見つけます。しかし、不意を突かれてハナサッカに拘束されてしまいます。
「鷹介がいてくれたら、トリプルガジェットで一発なのに!」

 アイキャッチ

Bパート

 相変わらずゲーセンでストレス解消している鷹介ですが、館長の怒りの通信が入ります。ようやく事態に気付きます。その間も異常に成長し続ける植物。
「俺が館長の言いつけを守らなかったばっかりに……全部俺のせいだ!」

すぐに反省できるのはいいことだぞ鷹介。館長もその姿勢を評価します。すぐに駆け付けますが、ジャカンジャ製の植物の前に、対処ができません。
「おぼろ、今すぐに乱舞三重唱のデータを、陽介ならすぐに使える!」

 おぼろの手により、ハリケンレッドのハヤテ丸に新技のデータが受信します。結構ハイテクなんだなハヤテ丸。館長の見立て通りに、すぐに乱舞三重奏を使いこなすと、あっという間に巨大な植物の本体を切り裂きます。
「七海、吼太、すまなかった!」

 鷹介はすぐに土下座をして自分の勝手を誤ります。七海たちもすぐに許します。すぐに謝れる鷹介も素晴らしいし、迷惑をかけられたのにすぐに許す2人も素晴らしい。
 全員揃った状態でハナサッカと再戦。しかし、絡み手を使ってたとはいえ宇宙忍者、3人がかりでもハナサッカに苦戦します。その光景を見ている謎の2人組。
「今日こそハリケンジャーの最期を見られるな」

 そんな2人の期待を裏切り、変わり身を使い隙を突くと、超忍法・空駆けを使って一気に攻め立てます。ダメージを追って動けないところにトリプルガジェットを叩きこんでトドメ。
 お約束の巨大化。ハリケン側もシノビマシンを発信させます。すぐに合体し、さらにハリーアップして旋風神ハリアーとなります。ホイールスラッシュでダメージを与えてから、旋風神にもどり、タテガミハリケーンでさらに追い打ち。最後はソードスラッシャーの分身幻切りで倒します。今回は終始圧倒してますね。
「これは、例の二人が現れるのをまつしかないラナラー」

 ハリケンジャーの活躍を不気味に笑いながらさっていく謎の戦士(ゴウライジャー)。普通にレンストで知ってるのがちょっと残念。
 元気よく帰ってくる鷹介。新技を貰って完全に浮かれ切ってます、先ほどまでの反省の姿勢は何だったのか。
「馬鹿もん!」

 成長したかと思ったら相変わらずに調子にのって起こられて締め。なんだかんだで仲いいよね。

次回予告

 くのいち対決……? 顔出し組がやってくるようです。

感想

 鷹介回。お調子者ゆえの調子の上下が激しいところはありますが、根は正直な子なので、いざ、自分が間違ってたと気づけばすぐに謝ることができるのは彼の美徳だと思う。館長との素直になれない師弟関係も親子みたいでいい感じ。この二人がどう成長していくのか楽しみです。

レンスト雑語り

 今回はエピソードの主役になったハリケンレッドを。

奇襲作戦の成功が、アーカイブに新たな戦法の選択をさせた。

 前回紹介したイエローと同じく第二弾「二人の黒騎士」から参戦。敵を蹴散らしているところがコミック風に描かれている。
 召喚に必要なパワーは少なめで出しやすい反面、BPも2000とやや低め。しかし、【超忍法・空駆け】を発動できればSP1を得る。SPというのはスペシャルアタックというもので、相手のライフにダメージを与えることができる能力だ。基本的にレンストというのは相手に7点のダメージを与えれば勝利である。
 そのため、SP1以上を持つカードはストライカーと称されて、勝つのに必須なカードとなっている。低コストストライカーとしては平均的な能力ではあるものの、初期に収録されたカードの定めか、後々に様々な能力を持った低コストストライカーが続々と参戦した関係で影がどんどん薄くなっていった悲しみのカードである。せっかくの空駆けなので、もう少しひねった能力があればよかったのだが、初期カードゆえの悲しみである。

吹き荒れる笹の葉の中を、風と一つになった影が走り抜けた。

 ちなみに第五弾「五龍の逆鱗」ではイラスト違いで採録。こちらのほうがシックな感じで格好いい。

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