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レンストファンが見るデンジマン 9話

第9話「死を呼ぶ怪奇電話」

Aパート

 今日も元気にOPから。よくよく見ると公道でも平気で爆発させてるけど、怒られなかったんだろうか。いろんな意味で寛容な時代だったんだろうか(普通に怒られ照る可能性もあるけど)。
 今日の始まりは街をトボトボとあるいてる男性に、ベーダー一族が目を付けます。なんでも芽が咲かない作家さんのようです。タイトルコール。
 絵描きが部屋に入ると、泣きそうな顔で自分の作品を投げ捨てます。どうやら怪談みたいな絵を描くようです。絵のジャンルはよくわからないので何とも言えませんが
「もったいない」

 悔しさで顔を歪ませる男にベーダー一族が接触します。男が投げ捨てた絵を美しいと絶賛します。ベーダー一族の美的センスからしたら普通にウケそう。10万円の値を付けたことに描いた本人が戸惑ってます。
「私は君の才能に投資したい」

 怪しげな男は絵を絶賛し、パトロンを申し出ますが、条件として今の路線の維持を求めます。何も知らない画家からすればこれ以上ないほどの条件ですが、その鬼気迫る態度に戸惑います。
 場所は変わってアステチッククラブ。あきらがテニスをやってます。久しぶりにテニスしてるの見たな。水泳のコーチをやってるけどテニス自体は続けてるんだろうか。生徒のみやこちゃんに声をかけられます。
「お兄ちゃんがご馳走したいって」

 紹介されたのは先ほどの画家。絵が売れたのでお礼をしたい、とのこと。下心ありそうだな(笑)。妹の通っているクラブの美人コーチでしょ? 純粋にお礼の気持ちもあるんだろうけど、あわよくば、て思ってそう(失礼。
「せっかくですけど、そのお金は積み立ててください」

 妹にピアノの才能があるから、お金を貯めて買ってあげてほしい、というあきらに、笑顔で快諾するお兄さん。なんだか自分の下世話な考えが恥ずかしくなってきました。
 場面は変わってベーダー一族。今回の怪人誕生です。今回の怪人はデンワラー。怪人の誕生がうれしいのかへドリアン女王もにっこにこです。かわいい。
「お前の使命は人間世界から人間が感謝し、心の安らぎを覚える絵や画家を抹殺することだ」
 電話の怪人なのに?
てかなぜベーダー一族の怪人のモチーフが電話なのか。ベーダー怪人は侵略者なのに日用品モチーフの怪人が多くてちょっと戸惑う。面白いけど。
「リストアップしましたか? 早く地獄の電話をかけてあげなさい」
ヘドラー将軍、わりと丁寧な言葉遣いができるのが面白いよね。めちゃくちゃ武人みたいなのに。将軍の言葉を受けて、お兄さんは自分を評価しなかった人間を思い浮かべます。想像するのは自分の絵を酷評した画家です。
「地獄に落ちろ藤堂八郎」

 お兄さんが相手に不気味な電話をかけると、電話が巨大化、そのまま電話に吸い込まれていきます。人間の憎しみを利用する計画はベーダーにしては珍しい。彼の思い通りに藤堂八郎が死んだことを新聞で知ります。今更ながら自分のしたことに恐れおののくお兄さんですが、ベーダー一族は彼に札束を渡します。お札が聖徳太子なのが時代を感じる。諭吉さんもついに変わったしねぇ。
「貴方はダイヤルを回す、そして呪文を唱えるだけ」

 殺害方法を尋ねますが、ベーダー側ははぐらかして終わります。しかし、依頼料が高額であること、自らが手を下してないこともあってか、さらに殺人を重ねていきます。
「完璧すぎる」

 不自然な殺害事件にデンジマン側も気付きます。殺害された相手が売れっ子の画家で電話に出た直後に殺害されていることが共通点です。
「じゃあ、電話が犯人?」

 黄山の言葉を青梅は笑い飛ばしますが、赤城はすぐさま美しいものを嫌うベーダーの仕業だと看破します。いくら何でも早すぎないか。物語の展開が早いからいいけど。次に襲われそうな画家の家に行って待ち伏せします。
 予想通りにかかってきた電話を盗聴しつつ、赤城がすぐに変わりますが、受話器が巨大化。思わず投げ飛ばすも、巨大化した電話に襲われます。凄い絵面だな。しかし、電話の正体はデンワラーでした。応戦するも電話回線を伝って逃げられてしまいます。
 CM。

Bパート

 ベーダー一族の言いなりになってしまった雄一(やっと名前出た)は自分の行いを悔います。小心というか、根は悪い人ではないだろうな。そんな彼の前に現れたのは、やはりベーダー。
「仕事はまだ終わってないですよ。小林画伯はまだ生きています」

 仕事の催促をします。断るかと思いきや、普通に仕事を続行。逆らったらどうなるかわかんないもんな。再び電話に襲われる小林画伯。電話にトラウマ持たないといいんだけど。
 しかし、さすがにデンジマンも再び襲われることを危惧してたのか、グリーンとブルーが助けに入ります。なんとか画伯を助けますが、デンワラーは再び電話線を使って逃亡。
「奮発しましたよ、かわいい妹のためにね」

 一方、雄一はかわいい妹のためにピアノを購入。せっかくなのでみやこちゃんの前であきらがピアノを披露。元がつくとはいえ、テニスプレイヤーだったのにピアノも完璧とかあきらマジで完璧人間じゃん。みやこちゃんにも弾くことを進めますが流石に気後れしちゃうようす。無理もない。しかし、あきらは雄一の絵の中に電話に襲われる人の絵を見つけて不信感を持ちます。
「小さいころ、親父は酒ばかり飲んでいました。絵が売れなくてその憂さを酒で晴らしていたのです」

 彼が会談めいた絵をかくのも、父親の影響があるようです。しかし、そんな雄一ですがあきらの似顔絵をプレゼントします。モデルを依頼します。あきらは雄一の声に聞き覚えを感じます。
 基地に戻ってデンワラー対策。雄一に先ほどの件を快諾すると同時に声を録音。声紋が同じことを突き止めます。同じタイミングで雄一がデンジピンクの絵を描いていることにヘドリアン女王も激怒。
「即刻、死刑!」

 うーん、きびしい。雄一のもとにかかってきた電話を取るを、今度はデンワラーが彼に襲い掛かります。急いでデンジピンクに変身して応戦。しかし、一人では分が悪い。レッドもすぐに合流。2対1ならなんとか互角。しかし、やはり電話線から逃げられます。
 風間兄妹は急いで逃げ出しますが、ミラーとケラーが待ち構え、裏切り者として兄が処刑されてしまいます。妹にも魔の手がかかりそうになりますが、ブルーが助けます。デンワラーとミラーケラーが合流したところで、デンジマンも追いつきます。OPもかかって決戦です。
「マグナム、パンチ!」

 パンチなのに戦闘員が真っ二つに裂けるの普通に怖いな。デンジクロスカウンターにデンジサンダー、デンジスープレックスと何気に新技がさく裂します。戦闘員を蹴散らしてデンワラー戦。
「デンジ、タワー!」

 この技に何か意味あるのか、て思って調べたらエネルギーをスパークさせて次の技の威力を上げてるらしい。なるほど。連続キックで追い詰めますが、デンワラーも119番に電話して火事を起こしたり、110番に電話してスピードを上げます。発想が面白いな。しかし、カウンター気味にかけられたデンジブーメランで倒されます。巨大化して巨大戦闘。しかし、意外と強いデンワラー、ダイデンジンですら翻弄しますが、巨大電話になった瞬間に満月斬りを叩き込まれてあえなく爆散。
 みやこちゃんは叔父さんの家に引き取られることになったそうです。
「これは綺麗な絵です。私好き。貰ってください!」

 別れ際に、雄一が唯一描いた綺麗な絵であるあきらの絵を渡します。笑顔でさっていくみやこを、笑顔のあきらたち電磁戦隊が見送ったところで締め。

次回予告

 ハンバーガーで人間を原子生物に??
 青梅が活躍しそうなので期待。

感想

 古い作品なのでゲストキャラも容赦なく殺害されてしまうところに時代を感じますが、ベーダー側に利用されていたとはいえ、人殺しの片棒を担いでしまった以上は、その責任を負わないといけない、てことなんだろうな。
 そこまで劇的に死亡シーンに演出が入るわけでもなく、サラッと流しながすところは時代を感じますが、逆に言えば過剰な泣かせ演出もないので、そこまで重量を感じないのもいいこと、なのか……?
 次回は青梅が活躍しそうなので、期待。


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