わんだふるぷりきゅあ! 31話 感想
第31話「ニャンフルエンサーまゆ」
アバン:看板猫のユキ
冒頭、自分がとったユキの動画を母に見せるまゆ、彼女の前では自然体になるためか、普段は見られない姿が好評です。まゆ以外にはすました顔をしているせいですかね。常連のお客さんが来るとそそくさと去っていきます。
「まゆの撮ったユキをキュアスタにアップしない?」
母親の提案ですが、やや抵抗感があるものの、ユキの可愛さを知ってもらう機会にもなるし、何よりお店の広告のため、と言われて悩みます。
Aパート:すれ違う想い
OP、映画の映像が入った特殊OPですが、プリキュアは特殊OPで容赦なくネタバレを突っ込んでくるので気をつけねばなりません。学校でもいろは達に相談です。キュアスタを知らないニコ様に悟君が説明。余談ですがプリキュアの時間には感想ポストが30分で2万件投稿されるそうです。抵抗感があるまゆに対してどうでもいい、という感じのユキ。自分の投稿のせいでユキや店が悪く言われることが心配な様子。ちゃんとSNSのリスクを理解するのは大事です。世界中の人とつながれる反面、必ずしも全員が好意的に見てくれるわけではありません。
「一度嫌われたら、修復するのは難しいもの」
それは、一般的な話なのか、それともガオウのことを指しているのか。見た目とは裏腹に厳しい意見を言うニコ様。昔の友人とのことがフラッシュバックします。
「まゆ、大丈夫。被写体はこの私よ、悪く言われるわけないじゃない」
全く根拠はないですが大した自信です。その自信に後押しされながら、なんとかキュアスタに投稿します。アップされた動画はすぐに学校でも話題になり、かなり好評のようです。ユキも得意げ。お店にもユキ目当てにやってくるお客さんもやってきて、彼女も珍しくお客の前に出てくるサービスをやってくれます。なんだかんだ注目されるのは嫌ではないんだろうな、彼女だけでなく、投稿したまゆの評価にもつながるからか。
しかし、綺麗ごとだけではやはり進みません。手厳しいコメントもやはり数件、見つかりますが、それ以上に応援するコメントを見て安堵します。この手のコメントを気にしないのはSNSで発信する上では必須の能力なので、意外と向いてるのかな。
「この猫ちゃん、もしかして……っ!」
隣町ではある少女がまゆの投稿を見て何かに気付きます。
ザクロは街の中を観察。人間と動物が仲良くしているのが気に食わない。人間が敵であることをわからせることも大事、と行動を始めます。本人は善意のつもりだから性質が悪いな。あと、彼女の中のガオウ様はどんなイメージでされているのか気になります。
先ほどの少女が、ペットのチンチラを連れて犬飼家の病院にやってきます。ゆまちゃんと言うようですが、周囲を気にします。チンチラを見れる病院は少ないそうです。確かに、動物病院は多種多様な動物を見なければいけないので、対応できる動物にも制限があるのでしょうね。こむぎの口からまゆのが出たことで、反応します。やはり、前回のまゆの過去回想で出てきた、喧嘩別れしてしまった友達のようですね。
まゆはキュアスタの観察、どうやら好評なようで安堵しています。
「もしかしたら、前の学校の知覧さんとも仲直りできるかな。したいな……」
表情はまだ硬いですが、仲直りしたい、また会いたいという前向きな気持ちになれたのは大きな一歩です。どうにかキュアスタで発見してもらおうと一念発起します。もう当の本人には見つかってるとは思ってもいないでしょう。
友真ちゃんも、母親に背中を押されてプリティホリックに足を延ばすと、そこにはまゆの姿が、思い切って声を掛けますが、まさかの集中モードで気付かない。ユキが気付いて慌てて声を掛けますが、時すでに遅く……。
「また、やっちゃった……」
繰り返される過去、再び失意に落ちるまゆ。
Bパート:再び紡がれる絆
フルタは頭がおかしい。同じ失敗を繰り返してしまい、自分を責めてしまうまゆを、必死にユキは励まします。
「ちゃんと話したら、あの子だってわかってくれるかもしれないでしょう!」
友真ちゃんが勇気を出して会いに来てくれたのならば、次に勇気をだすのはまゆの番です。
「もし上手くいかなくても、私もいろは達もいる、大丈夫!」
普段は見せない、心からの言葉に、まゆも立ち上がります。
「あきらめるのは、ちゃんと話してから……!」
失意で帰宅中の友真ちゃんですが、帰路でザクロが強襲。チンチラのコテツを奪ってガオガオンに変異させます。まゆ達も急いで駆け付けます。さすがの悟君もげっ歯類としかわからず、ニコ様に尋ねるもニコガーデンの住人ではない、と言われます。そこに駆け付ける友真ちゃん家族。それで、コテツがガオガオンにさせられていることを知ります。そういえば、元々はニコガーデンの動物たちも心を黒く染められたのがきっかけなので、それを新しく増やすことは可能なんですね。飼い主の友真ちゃんの言葉も通じません。
気絶した親子を悟君に任せてコテツの救出に向かいます。
「知覧さん、私達、似た者同士だったよね」
芸術の授業でペアを見つけられずに困っている2人の絵が可愛い。彼女がどれほどコテツのことを想っているか知っているだけに、彼を助けるために闘志をもやします。誰かのためならば無限に優しさが沸いてくるのが、彼女の強さです。リリアンネットを放つもあっさり食い破られてしまいます。しかし、さらに網目を細かくして強化する、と集中し始めます。それを他の3人がシールドを張って保護。苛烈な攻撃が舞う中でも、彼女の集中は一切、途切れません。新たに編みなおしたリリアンネットは無事にコテツを確保。エターナル・きずな・シャワーで無事、浄化します。ガオガオンにされたせいか、元気のないコテツですが、ニコ様が治療(?)して無事に元気を取り戻しました。
念のために再び犬飼家を訪れた友真ちゃんですが、こてつには何ともなかったようです。安堵する彼女の前に現れるまゆ。彼女はやや釣り目気味で美人系の顔つきをしているので、何も言わずにいるとちょっと怖い印象を与えてしまうところがありますね。集中しすぎて無視してしまったことを謝罪します。それを見守る他のメンバー、後方彼氏面しているユキが面白すぎる。
「仲直り、出来るかな?」
「仲直り、したいなぁ」
互いに引っ込み思案なので、どう声掛けしたらいいかわからずに拗れてしまったようです。お互いに半泣き半笑い。去年、渡せなかった誕生日プレゼントを渡します。いろは達も突撃して無事にに大団円。その光景を見て、ニコ様は何かを感じたようです。
「途切れた絆が、また結ばれることもあるんだね」
それは彼女にとっての希望なのか。彼女の言葉にユキが同意して次回に続く。
次回予告:第32話「動物園の推しアニマル」
次回はいろはの動物好きのルーツにせま……ソラちゃんいた!?
感想
まゆとユキのこれまでの総決算ともいえる回。失意のまま、アニマルタウンに引っ越してきた彼女が、これまでの出会いと経験を糧に、再び自分の過去とその後悔に向き合い、失われた絆を取り戻す過程、そして彼女を支える献身的なユキの姿がとても素晴らしいものでした。
そして、彼女を通して絆が再び紡がれることを理解したニコ様も印象的でした。基本的にポップな性格をしている彼女ですが、時折見せるシビアな視線が気になります。今回のようにプリキュアと交流していくのがしばらく続くのかな?