尖れ、モルカー
2022年10月にモルカーDSが始まり7話目が放送されました。折り返しも過ぎて後半戦といったところでしょうか。
今回のモルカー(7話目/海底トンネル)は芸術的な点で評価されるようなとても美しい映像だったと個人的に思います。(テディとペーターがサメから逃れるためにトンネルを彷徨うあのシーンです、綺麗でしたね)
自分は3話の鬼教官がモルカー用ご飯を手作りしているところも好きです。彼は嫌がらせで不味いものを作っているわけじゃなく、モルカーの栄養面を考えたご飯を作っているのでしょうから。
人間のご飯でも、トレーニー用の減量飯などでオートミールを使うとあんな見た目になっちゃいます。
※興味があればマッスルグリルというyoutubeチャンネルの「沼」とか見て
みてください。
1話、1話は本当にすごかった!面白かった!!
「ああ、これから物語が始まるんだ……」という余韻を残すこともなく(だって2分半チョイぐらいしかないんですもの)
突然の監獄もといDRIVINGSCHOOL行き。まさに俺たちの見たかったモルカーという感じでした。
モルカーは子供向けアニメではあるけれど(あるんだろうか)風刺や毒やチクリとした何かがないと物足りないんですよね。
子供の頃は可愛い可愛いだけだったモルカーが、数年十数年の時を経て改めみたら「これやばいじゃん」と成長した人間が思う。
子供のころ大好きで何度も何度も繰り返し見た作品を、大人になって人生に疲れでもして気まぐれに見返してみたら「やっぱりこれやばいじゃん」と思う。
歳を重ねてそろそろ身辺整理でもするか、エンディングノートでも書いておきますかという時にたまたま懐かしいモルカーのDVD/ブルーレイを見つけて見返してみたら「やはりやばいではないか」
そんな作品だと思いますし、そんな作品であってほしいと思います。
※この場合のやばいは、語彙が死んだ人がとにかくすごいだとかエモいだとかいろいろ言いたい時のヤバいというニュアンスでお願いします。
モルカーDS(以下DS)は、二期ということもありどうしても一期に比べて見られることも多いと思います。
でも決してつまらない、駄作などではなくカメラワークや構成については、これは前回の俺たちの監督(現SV)が凄すぎただけだと思います。
だって羊毛フェルトのストップモーションアニメという、競馬でいうならダートの長距離戦(馬場状態は不良)ぐらいの特殊なステージを得意とするような方ですものね。
また、競馬に例えるなら例えば逃げ馬というのがありますが、こちらはかなり大まかに分けて二種類おり、ひとつは足は速いけれど自分のスタミナ配分を考えるのが苦手で逃げて逃げて逃げまくる戦法を取るお馬さん(闘争心が強くて前に行きたがる子や、性格的に馬郡が苦手で仕方なく逃げの作戦をとるしかいない子もいます)
もうひとつは、他の馬と能力がかけ離れすぎていて、自身は逃げているつもりはないけど逃げ馬のようになったしまった子(普通に走ってるだけなんだけどなぁ~みたいな、私の古い記憶だとミホノブルボンがそんな馬だった気がします)
モルカーの世界において、俺たちの監督はまさに後者の逃げ馬的な存在なんだと思います。
自分はこの際だからいろんな監督のいろんなモルカーを見たいという欲があります。
変に「前作の泥を塗るな」で前作のレールにそったモルカーよりも、いろんな監督の偏愛のごとくこだわりやある意味偏ったこだわりの強い作品を見てみたいなぁと思ったりしています。
(ここでタイトル回収、尖れモルカーなのです)
その結果、むしろ「もう少しここが…」と明確に指摘される個所があれば、それは改善可能な伸びしろでしかないので、今後の成長が楽しみだとわくわくする要因でしかないですよね。
でも、きっと3期だとか4期だとかけちけちしたことを考えずにドラえもんやサザエさんぐらい末永くやってくれとなると、きっと先立つものが沢山必要なんでしょうか。
正しい消費者としては、DVD/ブルーレイを買って感想を述べたり時に意見(苦情ではなく要望)を伝えたり、そういうのが必要なのかなとぼんやり思ってます。
最後ですが、ここで一つ白状します。
モルカーDSで私が公式と解釈違いをおこした箇所について。
モルカー4話でポテトがオレンジ色のVR用コードをニンジンと間違えて齧るシーン。
うちのポテトちゃんはこんなおバカじゃないザマス!ザマス!!
とこの時だけはポテトモンペになってしまいましたね。
だって賢い彼ですもん。
ですが幸いにも私は描いて妄想するタイプのオタクです。
VR酔いを起こしてポテトは正常な判断が一時的にできなくなっていたのだ
という二次創作漫画を描いてなんとか事なきを得ました。
以上です。