完璧な地獄(ロッテの菅野選手、頑張れ)
私は、幸せの基礎条件は『自由』であることだと思う。
現在はプロ野球選手の『ポニョ』こと菅野選手のご経験について考察したいと思う。
4年次の2015年プロ野球ドラフト会議では指名が有力視されるも、チームメイトの髙山俊(阪神タイガース1位)、坂本誠志郎(阪神2位)。上原健太(北海道日本ハムファイターズ外れ1位)の名が続々呼ばれていく中、菅野はプロ志望届を出した選手の中から唯一の指名漏れとなった。(wiki)
ドラフト会議は数時間に及ぶ。特にこの年はシステムの故障・真中監督のボケなどもあって長引いた。
ドラフトを待つ側は、カメラは横並びにドラフトを待つ選手を正面に見据える。学校の先生・後輩たち・野球部以外の応援団・地元のファン・ちびっこ・父兄が集まって、選手を見つめている。そうして、誰一人席を立たない。
菅野選手以外は早々に指名を受け(そのタイミングでは菅野選手もおめでとうと言っていた。)
誰も席を立てない。『次こそ、次こそ』と全ての人が思っていた。
菅野選手には針の筵。いや、そんなものではない。
受かった同僚は、嬉しくても菅野選手に気を使い笑顔も見せられない。
後輩たちは、帰るに帰れない。指名が一コマ終わるたびに悲鳴とため息。
単に付き合いで出席した人も多いだろう。早く帰りたい女生徒もいただろう。でも帰れない。帰ったら菅野選手を見捨てたに等しい。
選んでもらえぬ焦りと怒り。
今度もダメか?という不安と悲しみと恥ずかしさと絶望の連続。
100人近く指名されるのだが、彼にとっては落選を100回繰り返したわけ。
みんなを早く解放してあげたいという願いと申し訳なさ。誰の顔も正視できないのに、前を向いていなきゃならない苦しみ。出来れば逃げたい。
これだけのネガ感情をマックス受け取ったら・・恐ろしい。わたしなら気絶する。
指名されないというだけで、これほどの苦しみを味わわせていただく必要もないだろう。こういうことが二度と起きないように、このような仕組みは止めた方がいいのだが。
この苦しみはなかなか経験できない。『リベンジしような?』と監督に肩を抱かれて退席した菅野選手。大変に失礼だけど、私がどれほどつらいことがあっても『あの時の菅野選手ほどは辛くはないなあ』と思えるんです。
二年後のドラフトで見事、リベンジを果たし今は千葉ロッテで活躍している。月の手取り、約100万円。
俳優の中野英雄さんにお顔が似てて、笑顔の人懐っこい菅野選手。
あの経験を生かして、堂々と頑張って欲しいです。
いつも本当にありがとうございます。
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