スポーツ姉妹の地獄/子供が自分で比較してしまう
これは事実ではない。私のフィクションだ。
親のフォローはあったと思うが、姉妹で優劣がつく実例
スケートばかりだが、本田姉妹・浅田姉妹・高木姉妹・・・。
髙木 菜那さん
著名なスピードスケートの超一流選手だ。
妹の美帆さんと共に、パシュートで世界新記録を立て続けに樹立した日本史に残る選手だ。個人技でも金メダルを取られた。
若い女性が、立ったまま生身で時速50キロを超える速度で疾走するという恐るべき現実。
幼い頃は自分だけがスケートをしていたが、よちよち着いてきた妹の方が徐々に体格・才能で上回った。自分に向けられていた賞賛や視線が、剥がされて妹に向く。
どんなに努力しても、妹には勝てない。家庭でもトレーニングでも妹と『比較』され自分も相当すごいのに限界まで頑張ってるのに自分の『劣り』『敗北』『弱さ』を突きつけられてきただろう。
※スポーツはなんでもそうだが、特にスピードスケートほど『限界』に立っている競技はない。
親だって、全力でいろいろお金や手助けをする。気も使う。両親の目線が興味が自分から妹に移るのを感じたとき、どんなお気持ちだったのか?
幼い子供にとっては命を失う恐怖だ。どれだけお苦しかっただろう?
もちろん、実際の親子関係の状況は私にはわからない。実際には、そのような気持ちにならないよう充分なフォローもされただろうし。
それでも、内心は活躍する妹さんを憎んだかも知れない。転べば良いのにと思ったかも知れない。いや、そうであって欲しい。そうでなければ救われない。
もちろん妹さん側だって、相当に気を使い窮屈な思いもされたかも知れない。
親の愛情や興味が自分から離れたとき、自然界では死を意味する。人間社会では実際にはそうではないが、人は・特に子供はそう思うのだ。
そういう、とてつもない苦悩を乗り越えられたと思いたい。何より姉妹の結束も堅いに違いない。
それでも、ご本人は大きな心の傷を負ったはずだ。妹さんと同じ、しかも勝ち負けがある世界にとどまっている。凄いことだ。酷いことでもある。
競争世界では、どうしても優劣がつく
スポーツだって研究だって創作だって、自分との戦いだけなら楽しいことばかりだ。
だが、幼子に兄弟姉妹で同じ世界で競わせるのは本当に残酷な面がある。
そこには
不幸への招待券『比較』がどうしてもついてまわる。
余計なお世話だが
浅田舞さん・安保璃紅さん・D翔さん・有村さん などなど優れた兄弟がいることによって(必要以上に)苦しまれたのではないか?
私のいとこには二人の男性が居るが、彼らは優秀だったなあ・・・
勉強ができなくて体が弱くて、それでも
もはや、お母さんにどう思われようと・・・良くはないが・・・
せめて親ではなく・世間でもなく、自分の価値観に従って(自分自身さえ納得できればという意味)生きられるお子さんになってもらって下さい。
他人からの評価や承認欲求を超えて無視して、自分の価値観や信念ニアリーイコール・コア=コードに生きてもらってください。
勝つことや優れる・成功することと、幸せは全く別のところにある。
負けても劣っても弱かろうと失敗しても、
あるいは親に愛されなかったとしても
あなたのお子さんは強く幸せに生きるのだ。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
よろしければサポートお願いします。世界中の子供たちを彼らの親から守るために使わせていただきます。